第二話 逃げるは恥だし役立たず
指輪とグングニルを回収するためにダンジョンに赴くことになった僕。
ちなみにダンジョンは国有地ではなく、公共の場として扱われている。だから僕も使用可能。最高だね。まぁ、無理でも強行突破するけどね?
今は昔の姿で移動している。昔の魔法使いの姿でいる。この姿はいい。動きやすい。
歩くこと50分。あと30分ほどで着く。冒険者はあまり見えないが、前方に魔力の反応がある。
森の木々の間から反応があった場所を見る。
少し開けており、何かが目に入る。
あれは、
アンデットと勇者たちだな。
その瞬間、体が軽くなり収納魔法が起動する。懐に入れていた刀が収納される。
まぁそんなことはいい。これは多分『呪い』だろうからね。
『呪い』とは、アンデット特有の能力。各個人が多種多様なものを持っている。これはアンデットとの格の違いによって変わってくる。今回の場合の能力は武器を使用不可能にするという感じだろう。だが勇者とはレベルが違う。と思いたい。だから、武器の使用不可を自分にも受けている。
しかし、今戦っているアンデットとは相性がいい。骨人間(スケルトン)は魔力で骨を形成している。故に硬いのだ。まぁ、後々もっと有利になる理由は話すとして、
勇者たちの勇姿を見届けますかね。
「はぁぁぁぁ」
勇者の攻撃。拳に魔力を溜め放ったー。しかし、相手の拳とかち合い相殺されたー。
そして、相手の攻撃。右フックだー。
結界を張るが破られる。そして、そのまま真横から攻撃を喰らいゴミクズのように吹き飛んでいった。そして、すかさず仲間のフォローが入ると思われたが、何と勇者とパーティメンバーだけを転移させた模様。
女騎士の方は置き去り。こういう状況を、草。と言うらしい。笑わせるぜ。
さて、次回。女騎士スタンバイ。
剣のないやつに何が出来ますか?って話。
てか、このスケルトン、デカすぎんか?
通常のやつの十倍以上はあるな。どうしたものかね。
すると、
『そこにいるんだろ。人間。』
脳に直接くるような声。耳で聞こえる音は違うのに意味はわかる。独自の言語を確立している。それと、人間って僕のことか?
『お前たちじゃあ勝てないよ。わしは王国すら一人で潰せる。復活した魔神王すらも殺せるだろう。わしならな。人間風情がうつつを抜かしてわしに挑むから死ぬのだよ。ガッハッハ。魔王も人間も国も神もエルフも全てわしの前ではちりに等しい。いたぶって殺してやるよ。』
僕はそいつの前まで歩みを進め、拳に力を少し入れる。そして、胸骨をぶん殴る。
胸骨、肋骨を粉砕する。
『ガハッ』
「調子に乗るなよ、骨風情が」
言葉に力を込めて皮肉を放った。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
カルシウムにしようかと思いましたが魔力で出来ているので無理でした。泣きそうです。
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