第4話:ペガサスの生ハム、古代桃添え(2)


 ふわぁ、けっこう寝たわね。10分ぐらいかしら?

 少し寝ると、楽になるわ。

 調理場、なんか忙しそうねぇ……。


 あ、そうそう、次は桃よね。

 この国の桃は、古代種らしく甘酸っぱいの。

 だから、すこーしだけはちみつをかけるのが、隠し味。それとお塩。

 分量のバランスがシビアだから研究が大事よ。


 桃によって甘さが変わっちゃうけど、甘すぎない、塩味を感じさせない程度のバランスね。

 あくまでも生ハムと桃が主役だから、存在を消すの。


 はい、次。

 古代桃を、8等分に切ります。

 その周りを、さっきスライスした生ハムで包んでいくのよ。

 包んだら、はちみつとヴァージンオリーブを薄くたらして――

 外側に塩!


 中の桃には、直接ふらないでね!

 塩は液体と混ざると、塩味が減っちゃうわ。

 桃にかけたら、お塩が大量に必要になるのよ。


 お皿に並べたら、チャービルの葉を飾ってて完成よ!

 生ハムさえスライスしちゃえば、超かんたんな料理よね。

 じゃあ、試食しようかしら。


「う~ん、トレボン!」


 桃の上品な香りと、ペガサスの獣臭さが混ざり合ってるわ!

 最初に塩味とはちみつの甘さがあって、あとから酸味がくる感じね。

 噛んでいくと、肉々しさがフルーツで緩和されていくわ。

 オリーブオイルの香りも、とっても爽やか。

 これも、甘口白ワインにぴったり!


 というわけで、今回はここまで。

 今までは、簡単な料理だったけど、次は手間のかかる料理よ。

 それでは、ボンニュイ!



━━━━━━━━━━━━━━━━━

 今回は、日本のほうが簡単に作れるとおもうわ。

 生ハムは、できれば牛肉のハムが、この味に近いかしら。

 でも、普通の生ハムも十分美味しいわよ!


――レシピ(8切れ)――


・ペガサスの生ハム8枚(又は、生ハム)

・古代桃1個(又は、桃)

・塩少々

・コショウ少々(ブラックペッパーに限る)

・バルサミコ酢(お好みで)

・ヴァージンオリーブオイル(お好みで)

・はちみつ(お好みで)

・チャービルの葉など(飾り)


調理

・皮をむいた桃を8等分に切る。

・桃を生ハムで巻く、または上にかぶせる。

・塩、コショウ、はちみつ(お好みで)等をかけ完成!


――作品紹介――

『ISEKAKU ~異世界格闘技に人類最強が参戦したら、どうなるのか?~』

連載中!!

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る