第6話 変わった生活
会えないと分かった時から精神状態が変わった。受験生の私は夏休みも終わり勉強に励まなくてはいけなかったが、全く手につかなかった。それまで毎日のように行っていた塾には授業日以外行かなくなった。
会えない寂しさ、行き先の無い《辛い》という感情を抱え込みすぎて笑えなくなり、気づいたら泣いていた。確かに居なくなる前の休み時間は必ず私の近くにいた。1日も側に居なかった日は無かった。もしかしたらそれが合図だったのかもしれない。
部活引退前にある文化祭での発表では届きもしないありったけのMへの「大好き」を込めて演奏した。
Mが居なくなってから「もう大丈夫だ!」と思えるまで4ヶ月ほどかかった。その間にNとFにはお世話になった。
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