ある偉い人がギルドに来ちゃいました!!

試験から一週間……

あれから私は着々と依頼をこなしていってwとうとうBランクになりましたwww

だってw採取クエスト中にBランクの討伐魔獣が襲ってきたんだもの……


出来ればしたくなかったけどね…この世は弱肉強食なのよね…

……圧倒的な力の差を見せつけただけだからねwww


まぁ、そんなこんなで見事Bランクになったんだけど…

普通Hランクだった新人が一気にBランクって怒りそうなのにな…


そんな事を考えているとギルドの扉が開いて入って来たのは紳士な雰囲気をしたご老人だった


カナ「いらっしゃいませ

ギルドにご依頼ですか?」


老紳「あぁ…すまないが…依頼ではなくギルバート…此処のギルドマスターに用があるんだが…案内してくれるかな?」


カナ「はい、ご案内させていただきます」


マスターにお客さん?どんな用事なんだろうか?

ま、それよりマスターの所まで案内しなきゃ


老神「そういえば…君の名前はまだ聞いてなかったね?」


カナ「あ、申し訳ございませんでした、私の名前はカナ・イチジョウと申します」


老紳士にニコリと笑いかける


老神「ホッホッ…そうかい

儂の名はボーデン・ラントじゃ」


カナ「分かりました

ラントさんとお呼びすればよろしいでしょうか?」


ラント「ホッホッ…気軽にボーデン爺さんと呼んでも構わんよ」


この老紳士w意外に社交的だw


あ、そろそろマスター室に着きそう

そういえばマスター室の机ってめちゃ書類の山があった記憶が………うん


 ま ず い !


いくら紳士そうとはいえあの惨状を見せられない!!

とか悩んでいる間にマスター室に着いた!?


そうだ!あの方法があるじゃないか!!


カナ「申し訳ありません…

今マスターにボーデンさんがいらっしゃった事をご報告しますので暫くお待ちなさってもよろしいでしょうか?」


ラント「ふむ………すまんがよろしくないぞ」


うん、ニッコリと『よろしくない』って言いおった…

仕方ない…開けた瞬間にやろう…


カナ「分かりました…では…マスター…

ボーデン・ラントさんがいらっしゃいまし…」


ドアをノックしながら言っていたらドア越しからガサガサとかドタバタと音がし始めた


カナ「マスター…失礼します…」


マスター「あ!ちょっと待っ…」


ガチャッと開けた瞬間時間を止めて中を見ると…色々と凄い事になってる…

とりあえず、急いで机の上の書類やら散らかった物を片付けてお茶も用意して時が動く前と同じ位置について時を動かして完全に開ける

中には綺麗に片付いたマスター室がミエルデハナイデスカー


マスター「え!あれ!?」


マスターは何が起こったのか解らないという表情をして暫く考えると私を見て納得した表情をした

私が何かしたのを解ったらしいwww


ラント「ホッホッ…ギルバート

お主にしては珍しく片付けておるな…」


マスター「え、あ、はい…」


うんwマスターぎこちないwww

では、私は依頼を受注しに行くとするかねwww


カナ「それでは、私はこの辺で失礼します…」


ラント「あ、カナちゃんにも大事な用事じゃから一緒にいてくれんかい?」


……Whyホワーイ


カナ「えっと…私もですか?」


ラント「うむ、カナちゃんじゃろ?

一週間前、儂のマゴス学園に受験したのは」


カナ「え?確かに一週間程前にマゴス学園に受験しましたが…」


ん?『儂のマゴス学園』?もしかして…


カナ「……ボーデンさんは…マゴス学園の理事長ですか?」


ラント「うむ、そうじゃよ」


マ ジ で す か い


ちょ、まさかご本人が直接来るとは思ってませんでしたw………

とりあえず、お茶を美味しく煎れよ


………うん、理事長はマジで何しに来たんだろう?

まぁ、予想が正しければ試験結果云々だろうな…


マスター「それで…ラントさんは何で此処に?」


ラント「それはの…カナちゃんの試験結果について言いに来たんじゃよ」


やっぱり予想的中だわw


マスター「え?もしかして…凄く悪かったとかですか?」


マスター…それはどういう意味かな?


カナ「マスター?」[今後一切マスター室の片付けを手伝いしませんよ]


マスター「すみませんでした!」


うん、今端から見たら私の一言でマスターを土下座したように見えるよね?

ま、いいや…


カナ「それで…私の試験結果がどうかなさったのですか?」


ラント「ふむ…実は結果が……

オール満点つまりスペシャル特待生になったのじゃよ」


へ?特待生は分かるけど…何でそれにSが?


マスター「S特待生!?

あの、実技のみならず全ての点数が満点にならないとなれないあのS特待生!?」


あ、マスターが起き上がった

つか、S特待生っていう割には簡単になれるもんなんだ


マスター「カナちゃん

一応言っておくがマゴス学園じゃ十年に一人いるかいないかっていう位滅多にはなれないものだからな

そんなキョトンとしないでもっと驚いてもいいんだぞ」


え?私キョトンとしてた?


カナ「うーん……ワースゴーイワタシS特待生になれたんだー」


マスター「スッゴい棒読み!?」


いや、だって…どう反応したらいいか解らないんだもん


ラント「まぁまぁギルバート

十年に一人と言うても去年も一人S特待生が出たからの」


ちょwマジかww


マスター「えぇ!十年間に二人も!?」


マスター反応良すぎw

しかし十年間に一人とか言いながら二人いるとか確かに珍しくなくなるかもwww


ラント「まぁ十年の間に何人S特待生になる事はどうでも良いわい」


自分からふっといてどうでもいいんかい!


ラント「儂としてはカナちゃんのギルドランクを知りたいんじゃが?」


へ?私のギルドランク?あれ?マスターがgkbrしてるw


カナ「Bランクですけど?」


ラント「ほぅ…何故S…もしくはAランクではないなかね?」


うん、ラントさんがマスターをめっちゃ睨んでる

まぁ、ランクはギルドマスターが決めるからねwww


カナ「ボーデンさん、マスターはAランクにしてくださると申してましたが、私が暫く経験を積んでからなりますとお断りしたのです

ですから、マスターは何も罪はありませんよ」


一応弁解しとこw事実だけどww

あ、マスター安心した顔してるwww


ラント「そうかの…ギルバート疑って悪かったな…」


マスター「あ…」


ラント「じゃが、入学するまでにはAランクにしてやりなさい…」


マスター「はい!分かりました!!」


マスターは姿勢良く返事したw

だが、Aランクになれるかは私次第ですよwww


ラント「カナちゃんも、Aランクになれるよう頑張んなさい…」


私の頭をポフポフと頭を叩く

うん…そんな風に優しそうな笑顔を向けられるとね…


カナ「はい、頑張ります…」


おじいちゃんっぽくって断れないやん…


マスター「!?」(カナちゃんが素直にはいって言った!?)


ラント「そうそう、カナちゃん…制服の色はどうするんじゃ?」


へ?色?


カナ「黒がいいですけど…それって学園側が決めるものじゃないのですか?

あ、もしかして、S特待生と関係ありますか?」


じゃなきゃ一生徒が色を自由に決めらんないしねww


ラント「黒じゃな…察しが良いの

S特待生は制服の色を自由に決められる上に様々な特典が付いとるんじゃよ…」


マジか

つか様々な特典って例えば授業料免除とか?


ラント「では…儂は用が済んだし帰るかの…」


ラントさんはそう言うとどっこいしょっと言って立ち上がった


カナ「何でしたら私がお送りしましょうか?」


ラント「おぉ、なら…頼んでも良いかな…」


カナ「はい、後…ボーデンさんの事をボーデンおじいちゃんって呼んでも…」


ラント「おぉ…構わんよ、好きに呼びなさい」


ラントさんは嬉しそうに目を細めると私の頭を撫でた

うん、ラントさんはおじいちゃんって感じがするんだよな…

実際の…前世の私のお爺ちゃんとは違う筈なのに


この後、ラントさんを学園まで送った後日私好みの制服がギルドに届いたw

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