#21 抜かりは有りませぬぞ





途中ファミレスに行って少し早めの夕飯を済ませ、再びイクミの家に向かって歩いた。



手を繋いで歩いていると、イクミが「そうだ、コンドームの残りが少ししかなかったよね?」と言うので『抜かりは有りませぬぞ、イクミさん』と言って上着のポケットから今日買っておいたコンドームの箱を取り出して見せた。


それ見て「もぉ♪エッチなんだから♪」ってわざとらしい演技で言うから、『そんなこと言う子にはお仕置きだ!』って言って、ガバっと抱き着いて上着の上からおっぱいモミモミした。

「ぎゃー!」って悲鳴あげてたけど『明日からしばらく揉めないし~♪』って巨乳をしばらく堪能した。


十分堪能してから解放したら、ゼェハァゼェハァしながら「なんか、ミワちゃんの気持ちが少し解ったかも」と零した。

でも、なんか嬉しそうな顔してる。




イクミの家に着くと、上着脱いで手洗いうがい済ませて、イクミの部屋行って暖房付けたら、早速お互いの服脱がせて、始めた。

この3日間何度も繰り返しセックスしてたせいか、二人ともスイッチ入るとムードよりも、せっかちに相手を求める様になった。




1回戦終えてお互い満足すると、裸のまま布団に包まって、しばらくイチャイチャしながら他愛も無い話をして過ごした。


僕の腕マクラに頭を預けて甘えてくるイクミの顔を見てると、改めて「整った綺麗な顔してるなぁ」と感心した。


あんまり僕がイクミの顔ばかり見つめてたから「どうしたの?」と聞いてくるので、正直に『イクミの顔見てて改めて、凄い綺麗な顔してるなぁって感心してた』と言うと

「よく言われる。でも言われる度に何て答えればいいのか、どんな顔すればいいのか判らなくて、毎回困る。でも、アカリに言われた時だけはなんか違う。素直に喜べる。なんでだろうね?」と美人さんならではの悩みを吐露してくれた。


『僕はイケメンじゃないし、容姿をホメられたことなんてほとんど無いから、あくまで客観的な意見だけど、「綺麗ですね」って言われて肯定したり喜んだりすると「美人だからって調子に乗ってると思われるんじゃないか?」っていう不安があるから、素直に喜べなくて、謙遜するとか否定するしかなくて、でも「綺麗ですね」ってホメられて「そうだよ、私美人だよ」って言えちゃうくらい相手に気を許してたりする場合もあって、僕の場合はその気を許せる相手だからかな?』


「うん、そうだね・・・アカリなら私が何か言っても、怒ったりバカにしたりしないで、ちゃんと聞いてくれるんじゃないかっていう安心感?みたいなのはある。 たぶん、この安心感って、恋人だからっていう訳じゃなくて、アカリだからだと思う。ミワちゃんも、同じようなこと言ってたしなぁ」


『う~ん、僕はそんなに大した人間じゃないんだけどなぁ。でも、好きな人にそう思って貰えてるのは、凄く嬉しいし、信頼を裏切らない様にしないと!っていういい意味でのプレッシャーにはなるかな』



中々真面目な話をしたけど、中学の頃じゃこんな話出来なかっただろう。

一度離れて色々後悔したからこそ、常に後悔しない選択肢を意識するようになってて、今の限られた時間の中で相手を大切に思う気持ちを伝えたいってお互いが思ってるから、こういう話が出来るんだと感じた。



話の流れから「そういえば、アカリは中学の時、どうして私のこと好きになってくれたの? 顔なの?」と聞かれ、初めてイクミに好きになった切欠を話した。


『2年で同じクラスになってしばらくしたら、イクミが僕のことを「1年の頃はイメージ凄い悪かったけど、2年になって話すようになったら、実際は全く逆だった」って話してくれて、それ聞いて「この人は、噂とか他人の言葉よりも、自分でその人がどういう人かをちゃんと見れる人なんだ。僕のこともちゃんと見てくれてたんだ」って思ったら凄く嬉しくなって、もっと色々お話ししたいな、一緒に居たいなって思うようになってて、それで「あ、僕はこの人のこと、好きだな」って自覚した。だから、可愛いからとかの見た目で好きになったわけじゃないかな。』

『あ!もちろん前々から綺麗な子だって思ってはいたよ!』


「ふふ、なんか、アカリにそう言われると照れくさいけど、凄く嬉しいね。ありがと」

そう言って、イクミは僕の口にキスして、舌を激しく絡ませてきた。



で、もう1回戦してから二人でシャワーを浴びにお風呂に行って、この日はお風呂でももう1回戦してしまった。

お風呂でイチャイチャしてたらムラムラしてきて、コンドームをお風呂に持って来ていなかったけど、イクミが「外に出してくれるなら1回だけいいよ」と言ってくれたので、シャワー浴びながら生でした。


朝も早かったし、日中色々歩いて疲れてたのに、結局立て続けに3回もして更に体力消耗したせいで、お風呂から出ると二人ともバタンキューで眠ってしまった。

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