# 17




 はぁ・・・





 はぁ・・・・








 は・・・・

















 もうそろそろで、見えてくるはずだ・・・








 魔の物は、赤い橋より里の方へと


 だいぶ進んでいたな・・・。











 今なら魔の物と出くわすことなく、辿り着けるかもしれない。








 弓と護符をお借りしに行こう。

















 もしかしたら・・・まだ・・・























 あの方々は・・・

















 あの方々なら・・・。





















 あわい期待をいだいていたが、








 お二人が倒れているのを見て愕然がくぜんとした・・・・。




















「・・・・・あなた・・・・・は・・・・





 どうし・・・ここへ?」













「"ろく"の君・・・だね・・・・・。」












 息をするのも苦しそうにしているお二人に、喉元が詰まる。













 僕「・・はい。


   恐れながら、


   弓と護符をお借りしに参りました。」














 そう告げて、


 "いち"のおかたが使っていた弓と護符を拾い上げる。

















 "ろく"の自分が使いこなせるかなんてわからない。









 そんなこと、やってみなくちゃわからない。





 どうにかしてみせるさ。





 どうにかするしかないんだ。






 _________________











 背に弓をかつぎ終えると、








「持っていくとい・・・い。私の手を取ってくれ・・・・・。」











 言われるがまま手を重ね、少し持ち上げる。




















 鋭い光が目の前を走った。





 と同時に





 首元が何かにられたような激痛が走る。

























 頭がグワングワンと揺さぶられるようだ・・・。

















「さ・・くらの・・・木の霊力を受けて放て。


 君は・・・きっと・・・できる。」





「それから・・・彼らを呼んでおかなくちゃ・・・・ね。」




















 小さく細い光の閃光せんこうが、視界のはしを横切ったように思ったけれど、





 途端に消えた・・・。








 グラグラする視界と意識の中で、





 お二人が何かをほどこして下さったように感じたが、





 それがいったい何なのか、





 果たして成功したのか、





 はっきりしない・・・。




















 だんだんと頭がえてくると、







 お二方はもう・・・・











 何も・・・・・。

















 続・・・

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