# 15









彼の数字は<いち>ではなかった・・・・・。






いち》の力を持つ者を両親に持っていても、





彼自身はまだ《いち》の数字を





有しているわけではなかった。                                      













そして僕の数字は<ろく








せめて・・・父さんの持つ《》だったなら・・・・・。











封じの儀で、波動を放つといっても


》以上の上位の数字を持つ者にしか


強力な結界を作り出す波動は放てない。






ろく》以下の者の波動は、



出来上がった結界の上に補強をする程度の力だ。







よって、戦闘においても矢に波動をまとわせて放つ事は、



》以上ならば魔の物への攻撃として効果を期待できるのだ。














僕の持つ力では・・・・






何も・・・・












しかし、今、彼は一人で


魔の物に立ち向かっている・・・。









僕は友として




何が



出来るだろうか・・・?










このまま・・・・



彼を一人にして




良いのだろうか・・・・
























良いわけ














ない。

















いち》を有する彼らにはおよばなくとも、







力を持たぬ人よりは、













きっと・・・











何か・・・









何だっていい





何だっていいさ





考えるのは後だ














戻らねば。









それだけは、はっきりした。













続・・・・・・

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る