第14話 神
「いるわけないだろう、そんなもの」
この科学が発達した世界で神も何もいるわけがないだろう。
そう本気で思っている。
「それって普通に考えての話でしょ?、私が聞いているのはアンタ自身がどう思っているのかって事」
俺自身?・・・論理的にとかじゃなくという事か。
「変わらないな、居てほしいと思うことは多々あるが居るか居ないかの2択なら無い方を選ぶ」
現実的ではあるが、むしろ居ないでほしいという気持ちのほうが強いと思う。
もしそんな存在がいたら俺たち人類の上の存在が現れるということに俺は耐えられないと思うし、多くの人がそうだろう。
「だから見えない事も多いんじゃない?、なんでもそうだけどやる前から否定しているようじゃ進化はそこで止まるわよ?」
ごもっともではあるのだが題材が題材だから仕方ないだろう。
そう思いながらも部屋の中を見ているとふと古い紙を見つけた。
「これはなんだ?、ずいぶんと古いな・・・羊皮紙か?」
羊皮紙と思われる紙に英語で何かが書いてある・・・
「G・・・R・・W?」
殴り書きのような文字の為、全然読み取れない。
「あら、こんなにいっぱいあるのねこの羊皮紙」
解読しようと試みていると、七草が大量の羊皮紙を見つけた。
分厚い本くらいの量が見つかり全てが英語で何かしら書きつけられているようだ。
「インクの乾きからして、そう古くはないな・・・最近のものみたいだな」
まるで何かを残すかのような、慌てて何かに気づいて書き込んだかのような感じに見える。
「これを全部解読すれば何かわかるかもしれないわね。父の字だし少し時間は掛かるけど分かると思うわ」
これが全てわかるのなら何かしらのヒントになるだろう・・・まぁまったく関係のない事が書いてる可能性もあるが今はこれしかない。
「その間俺はこの部屋を色々と見てみるが・・・どのくらい掛かりそうだ?」
二手に分かれた方が効率的で良いだろう。
他にも見ていない所もあるし、何より何が手がかりになるのか分からないのだから尚更だ。
「そうね・・・4〜5時間くらいあれば十分だと思うわ。二手に分かれましょう」
こうして俺たちは二手に分かれた。
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