第11話 行動

「それで?、まずは何を調べようとしてるの?」


七草からそう言われて、俺は考え事をやめてコーヒーを飲みながら答えた。


「まずは国内から調べてみようと思う。と言っても手がかりはないからまずは無くなったお父上の家からになるが」


あの後考えてみたのだが、手探りにも程がある状態に辟易しそうだったのでまずはわかっている所から調べてみようという考えに落ち着いたのだった。


「それはかまわないけれど」


コーヒーを啜りながら七草はそう言いつつ書類をバッグにしまった。

お父上の残したもので目ぼしい書類を持って来てくれたのだ。

しかしそれらを見ても結局何も手がかりは得られず、実際に現場に向かったほうがいいと言う考えに至った。


「恐らくだが、メモのようなものではないと思う。出来ればそれを入手した場所か経緯がわかる何かがあればと思うんだが・・・」


探偵というよりも普通に考えて消去法ではあるが有効だと思う。

そう話をして、七草の家に向かった。

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