『チャーハンとラーメンどっち?』遠くで誰かが叫んでいる。ったくウルサイなぁ。…

お題

『チャーハンとラーメンどっち?』遠くで誰かが叫んでいる。ったくウルサイなぁ。…


最初に

まずFFを全く知らない私が今クライシス・コア(であってるよね?)のゲーム画像観賞をしています。やっと012話目が終わりました。こんな知識の拙い私が書くので

イメージとかなり違っていたらごめんなさい。でも頑張って書かせていただきます。

お題提供  http://shindanmaker.com/508107


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 俺にとっては憧れに違いない3人が前を通りすぎる。セフィロス、ジェネシス、アンジールの三人だ。一緒に歩いていたザックスが気さくにアンジールに声をかけた。

アンジールはザックスにとって良き先輩であり大切な友達だ。


「よーっ、ザックスに…えーっと…一緒に仕事したこともあったよなぁ?」

「クラウドですよアンジール。最近連れ歩いてる後輩です。筋が良くてね」

「そーか、そーか。二人とも一緒に中華屋という珍しい店に行かないか?ジェネシス、セフィロス構わないだろう?」


「たまには3人じゃないのもおもしろいだろう。いいさ」

「好きにしろ」

「んじゃ5人でいくぞ大所帯だが大丈夫だろう」


そして俺は先輩4人と中華屋なる生まれて初めての所にいくことになった。言ってみるとそこは喧騒としていてどこかで

『チャーハンとラーメンどっち?』遠くで誰かが叫んでいる。ったくウルサイなぁ。

俺にとっては特別な記念日だぞ。静かにしてくれ声一つ聞き漏らしたくはないんだ。


「なー、実際どっちが先だと思う?」言葉に反応したのはアンジールだった。

「ラーメンが先だろう。麺というのは汁にしたしておくと伸びるもんだ」とジェネシス。

「そうかぁ?飯はチャーハンだろう。主食は先に食べるもんじゃないのか?」とアンジール。この途端二人はにらみ合いつかみ合った。


「お客さん!喧嘩なら外でしてくださいよ!」

「ふん。丁度いい。今日こそ決着をつけるか」

「それはこっちの台詞だ。負けないからな」

そう言うとアンジールとジェネシスは店をでてしまう。


その間に届いたチャーハンとラーメンをセフィロスは涼しい顔で食べていた。こんなに蒸し暑い店で汗もかかずに食べるなんて結構、血行が良くないのかもと俺が変なことを考えていると


「セフィロスはどっちを先に食べてるんだ?」とザックス

おい、ザックスまでそんなことにこだわるなよ。俺はどっちでもいいと…セフィロスは交互に食べていた。そんな食べ方して美味しいのだろうかと俺。素直に聞く。


「食べた事ないのだ。食べ比べて決めるしかあるまい」とセフィロス

「あー、そりゃそーか」とガツガツ交互に食べだすザックス

一瞬頭を抱える。ザックスそれじゃ味を試す前に食べ終わっちまうよ。そう思いながらもおれもセフィロスの真似をしてみる。


中華屋の扉や窓がビリビリと振動する。アンジールとジェネシスは派手に剣を合わせているのだろう。周りのものを破壊しなければいいが…

「実際食べてみてどうだ。ザックス、クラウド」とセフィロスが聞いてくる

「あー、俺、腹に入ればどっちでもいい気がしてきました。両方美味しいし」

俺は英雄の意志に答えるべく真摯に考える。


「チャーハンというのは白米と違い随分と油っぽい気がします。それに対してここのラーメンは塩ベースなのかな?随分とさっぱりしているのでどちらを食べるにしろ最後に一口スープは残しておいた方がいい気がします」


一瞬、セフィロスが優しい顔をした気がした。気のせいかもしれないが…

「俺も同意見だ。ジェネシスの言うとおりなら麺が延びるのは勿体無い

ラーメンの具だけは先に頂くとしよう…だがそろそろ止めどきだな…」


セフィロスはそういうと店の外に出た。俺とザックスは窓を空け覗き込む。見事な仲裁だった。それぞれに一手合わせるとそれぞれが距離をおく。

「邪魔するなセフィロス」

とジェネシス。アンジールは素直に剣を降ろした。


「ザックスは食べ終わっている。ジェネシスおまえの言うラーメンの麺は延びてるぞ。とっとと二人とも食べ終われ。次の客の迷惑だ」

それだけ言うとセフィロスは自分の食事に戻り、二人も食べ始めたお互いがお互いの思う食べ方で。なんだ喧嘩なんてする必要ないじゃんと目を丸くする俺。


「クラウド、お前も食べ終えろ。遅れると支払い任せるぞ」とセフィロス

真顔だけど冗談だよね?念のため俺も急いで食べ始めた。結局支払いはセフィロスが持ち。5人は店をでた。中華屋悪くないところだった。


俺の大事な思い出の一欠けらである。



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