死の影

キキキキキーッ

車が回転する

横向きになった車に

突っ込む車

その時には少女は軽快に車の上に飛び乗る

突っ込んで慌ててでてくる人間を

片っ端から機関銃で撃ち殺す

少女以外だれも生きてない


レディ任務完了です

書類らしきものを上司らしきものに渡す

「レディまた車一台駄目にしたな

機関銃の玉だってただじゃないんだ」

「車は潰しましたが機関銃の玉は

最小限のほうですよ」

「スナイパーのしごとのようにはいきませんって」

「相手7名ですよ。2名は車に突っ込んで死んでましたが」

「後片付けも大変なんだぞ

もっと穏便に殺してくれ」

「無理無理、派手なのが好きなんだもん

殺しなんてそうでもなきゃやってらんないって」


「レディご苦労様

今日皆で一杯やるけどくる」

「んー酒飲めないし今月ピンチなんで遠慮するわ」

「OK、じゃあ今度ね」

「ソーリー」


宮本明菜のタイムカードを押してビルをでる

宮本とは上司の名前だ

育て親でもある

悪事を働いていた両親を殺しに行くと

赤ん坊の私がいた

私は殺し屋として育てられた

恨みはない恩もない


組織は一応警察に順ずる

ただし殺しの仕事だけ回ってくる

捕まえてもさばけないような重要人物

国際組織、殺し屋に運びやや逃がしや

要するに正式にはさばけない人たちの始末

それが私の仕事だ

ちなみに表向きはIE関係の仕事になってる

私はもっぱら殺しが本業なので

たいしてパソコンはいじれないが…


次の日にはスナイパーの仕事が入ってた

一番得意な分野だ

「標的は」

「おまえさんだ」

「あーはいはい。」訂正一番やりにくい仕事だ


高層ビルの向こうは山

草むらからいくらでも狙えると思うが

以外とやりにくいのだ

ビルの屋上とかのがやりやすい

窓を一杯に開ける

早々に草むらをさぐる居た

もう向こうは狙いをつけている私も狙いをつけて撃つ

玉を裂けるのと撃つのが同時

嫌な予感がして壁に隠れるもう1発飛んできた

向かいのビルからは角度がありすぎて

凄腕じゃなきゃねらえないはず

そくさまビルに狙いをつける

ビルの張り板の隙間から頭が見える撃つ

当たった倒れこむいつまでも壁に張り付いていると思ったら

大間違いだ角度で狙えるのはこっちも一緒

そのまま草むらに狙いをさがす居た

撃ってくるしゃがむ。すかさず撃つさっき狙いはさだめた

うごかないかぎりあたるはずめくら撃ち

そくさま狙いをのぞみこむがいるけはいはない


そくさまビルに連絡

「私の位置から正面草むらと斜め向かいビル死んでるか

確認して」

「かくにんできました2名とも死んでいます」

「了解。帰ります」


帰り際撃ってくる

間一髪でよけるが他の人に当たる

まだ居たか

騒ぎの中刺客をさがすよける

また別の人に当たる

ちっ

町のビルの路地にとびこむ

入ってきた人一人打ち込んでくる

こちらも拳銃準備すみ

さけながら相手を打つ

眉間に1発

腕だけはいいそのために生かされたのだから

携帯で路地に死体が一体いることをつげ

後はそしらぬ顔ででていく


帰ると「おつかれさま」とお茶をくれる

「ありがとう」

書類を書いてだす。これがいちばん面倒だ

録画でもして渡したいくらい

書面で状況説明は難しいのだ

でも書く

こうして私の日常は過ぎていく


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