怪談~なぜかその年だけは出会った
学校と肝試しは切っても切れないものだ
わたしの昔昔のお話をしよう
私の学校時代は木造建築で
2階の中央に渡り廊下があった
それはね私が小5の頃のはなしなんだけど
毎年肝試しをしていてその歳だけはとっても怖い思いをした
学校では毎年肝試しに2階の全教室をまわるという行事があった
ぜんきょうしつまわっても50人ほどしかいない学校だった
半分の上級生がおばけ役で教室にもぐり
下級生を脅かす
どこにでもある肝試しだ
そしてそれはおきた
「でたーでたーひぃー」
ドッシン
「痛いなぁ始痛いじゃないか」
「京子じゃないか。でたんだよ幽霊が」
「まっさかぁ私みたいに放ろうしてる幽霊がたまたま教室に
入ったんじゃないの?」
「居たんだって本当に後ろ追いかけてきて後ろをみると
和服姿の奴がニターッって笑うんだ」
私はそんなこと信じられずに顔を上げたすると始の裏に
着物姿の幽霊が…
「あうあう、ひーっ私京子は始を連れて逃げ出した」
その歳は本当に見たんだ幽霊を
適当な部屋に飛び込んで締めた
同時に音が流れてきた澄んだ綺麗な音だった
小さいのにとても上手だったそしてこの子も和服だった
私は近づいていった
「みない子だね夏から来る予定の新入生かな?」
女の子は「くすくす」と笑ったそのままスーッと消えた
「ひーっ」「でたでたここにもでた始!」
「こうなったら外行くぞ出口」
「戸あけるからな。せーのー」
和服の幽霊は消えていた
始は「行くぞ」と言って入り口まで手をひいて二人で走った
入り口に行って事情を話す
当然誰もしんじてくれない
今年転校してきたこに猛というやんかな子がいた
「信じられんし他の集めにゃならんさかい行ってみるわ」
「じゃあこれ上級生の配置図」
「OKOK」
「みんなで入り口に行ってまだ行ってないやつを止めてくれや」
「集合入り口な」
そういって校舎に入っていった
入り口に行くともう怖くって行きたくないとぐずる組が
残っているだけで後は教室に向かってしまったあとだったんよ
しばらくまってるとずらずらと人がでてきたわ
幽霊組みと探索組みと分けて点呼してのこりは猛だけになった
そしてくると興奮気味に
「おるわ幽霊確かにおったわ、ごっつめずらしいで」
こわいものしらんのかと思ったわ
ともかく夏休み明けその話をすると
5年前にいじめで指を複雑骨折されてピアノがひけなくなり
音楽室で首をくくった子と
10年前その頃は女子高だったのだけど
近くの不良グループがいたずらに入り込み
めちゃくちゃにされて首を切って自殺した者がいると
先生が話してくれたわ
当然その年から肝試しは禁止お払いもされたのだけれど
今まででてこなかった幽霊がでてきたのと
何故今年でてきたのかはわからずじまい
何かが変わったとすれば
今年転校してきた猛君が
霊感を持ってる持ち主らしいということくらいかしら?
ちなみに肝試しは近場の墓場に変わって続いていったわ
私の話はそれだけ。どうして始と私に幽霊が見えたのか
それはずーっと残る謎よね
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