マンモス

その年は飢餓で食べ物に困っていた

氷の中にいる見知らぬ生物

人はそれをマンモスと名づけた

この分厚い氷を割ることができれば

今年の食扶ちは充分にたりる

人々は槍で氷を割る気の長い作業に入った

そしてある日


バリバリバリ

中から氷の割れる音が響く

ヴオオオオッッッ

マンモスと名づけられた生き物は

氷付けになっても生きていた

そして今まさに目覚めようとしている

沢山の人間が一塊になった

いっせいに槍を投げつける


しかしマンモスの皮膚は硬く

氷を割った槍でさへ跳ね返した

人はちりじりに逃げていく

大勢のものが牙の犠牲になった

村に帰ったのは1/3人

生きて帰ったものは

その恐ろしさを興奮気味に語る


しかし問題がある

今年の食料にと思ったのは

氷付けのマンモスで

生きているマンモスじゃない

武器を改良しなければ

マンモスを倒すことさへできないだろう


人は鏃を磨き始めた

大きく

長く

するどく今度こそ

マンモスの皮を打ち抜くように


戦準備がすんでから

2.3日ほどでマンモスを捕獲

いな捕獲された

どんどんやられていく人をうしろ目に

村に向かう子供以外はみな戦う

そう訓練されてるし

そうでなくては人数がたりない


マンモスにはすでに槍が刺さっていた

効くらしい

いっとうめばさばさ刺さる

にとうめ目と口の中に刺さる

これは効いた

今までマンモス有利にみえたのが

どんどん人間有利になっていく


日が暮れる頃

マンモスは倒れた

人は勝利したのだ


その年は裕福に暮らせた

肉を交換に農耕の方法も教わった

去年のような寒波がこなければ

狼や熊を狩りせいかつできるだろう

そうしてひとの生活は

少しずつなりたっていった

暮らせた


そして人は

一歩前進した


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