あきにっき 四

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 兄ちゃんがクラブですごいせいせきをとったから、おいわいをした。兄ちゃんのすきな、ちゅうかりょうりとか、かんこくりょうりとか、そういうのばっかり作ってた。でも、ぼくは昔から からいものが食べられない。べろがいたいし、なみだも出てしんどい。でも、もんくを言うなって、ぜったいおこられるから、がまんして食べた。口の中がすごくいたくて、たえられなくて、よだれもなみだも出てきて、けっきょくおこられた。たくさんおこられた。


 兄ちゃんがあとから あやまってくれた。だからもういい。いいけど、よるごはんがこわい。





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 テストの成せきが悪くて、たたかれた。やっぱりお父さんににてるからだめだって言われた。お父さんの悪口はいやだ。でも、何も言えない。


 兄ちゃんが止めに入ってくれたから、いたいのは少しですんだ。兄ちゃんも、お父さんの悪口がいやだって言ってた。兄ちゃんだけは味方だ。今日もいっしょにねる。



   


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 兄ちゃんがゲームをしてくれなくなった。お母さんがいやがったからにちがいない。ゲームだけじゃなくて、まんがも読まなくなった。ぼくにもそうするように言ってきたけど、ぜったいいやだ。

 さいきん、兄ちゃんはお母さんのいいなりだ。

 そういえば、お母さんがたたくのを止めてくれなくなった気がする。気のせいだといいのに。


   



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 兄ちゃんはお母さんの子分になった。

 言うことをぜんぶきいて、ぼくのことも気にしてくれない。ぼくにかまうとおこられるからだ。

 こういうのを、こびを売るとか、ごまをするっていうんだ。


   


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 兄ちゃんの好物がごはんに出てくるたびに なみだが出るから、お母さんがぶちギレた。ぼくだけごはんをべつべつにすることになった。


 正直、ほっとする。だけど、小さいおぼんに ごはんとみそしるとおかずがつめこまれていて、ぜんぶさめていて、みじめだった。はんざいでつかまってる人のごはんみたいだ。


   


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 部活をやめさせられた。

 学費がはらえない家だって、先生からあわれまれた。でもちがう。僕にお金を使いたくないだけだ。母子家庭だって言えばなんでも許されると思ってる。最低。

 これから僕の帰りが早くなって、その分理不尽に殴られたりするにちがいない。もういやだ。本当にいやだ。


   


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 兄ちゃんも部活をやめた。あんなに陸上が得意だったのに。母親もびっくりしてたし、やめなくていいってさとしてたけど、決意は固そうだった。

 とにかく兄ちゃんが早く帰ってきたおかげで、僕の体罰は途中ですんだ。

 もしかしたら、もしかしたらだけど、部活をやめたのって、そういう理由?


   


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 有名な大学に行くために部活なんかやってられないらしい。あほらし。母親は喜んでる。涙まで流しておおげさに抱きしめてる。あほらし。母親のご機嫌取りもここまで来るとすごいな。マザコンだ。きもちわるい。


   


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 もう、何を書いたらいいか わからない











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僕が「⬛︎ね」と言ったら、あいつは、どう言う顔をするんだろうか

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