あきにっき 三


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 さいきん、まんがをかくのがたのしい。えは ずっとかいてたけど、まんがにすると すごくおもしろいことがわかった。

 兄ちゃんによんでもらったら、さいのうあるって言われた。たくさんたまったら、お父さんとお母さんにも見せてみよう。





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 まんがかくのやめた。


 



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 お母さんがどなるのが いやだ。

 お父さんもどなりかえすのが いやだ。

 お父さんはめったに大きなこえを出さないから、すごくしんどくなる。

 兄ちゃんのへやにいくと、いっしょにねてくれたから、あんしんした。


  



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 このノートは、たのしいことをかくものだ と言われたけど、かくことがない。


 リビングのけんかのこえを、ゆうきをだしてちかづいて きいてみたけど、むずかしかった。でも、とりあえず お母さんがお父さんをすきじゃないっていうのはわかった。それで、お父さんににているぼくも きらいなんだってことも わかった。

 すきじゃないなら、どうして けっこんしたんだろう。

 ぼくのことがきらいなのは、ちょっとなっとくした。お母さんは、兄ちゃんがいちばんだから。


   



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 よる、お母さんが兄ちゃんに言ってたのを、きいた。

 兄ちゃんは、まえのお父さんにそっくりなんだって。

 まえのお父さんってだれだろう。

 お母さんは、お父さんとけっこんするまえに、ちがう人とけっこんしてたのかな。それで、その子どもが、兄ちゃんなのかな。

 もしかしたら、お母さんは、その前のお父さんのことが すきなのかもしれない。そんなかんじの言いかただった。





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 お父さんが、出ていった。


 お母さんのほうがたくさん家にいなかったから、お母さんのほうが出ていくと思ってた。でも、兄ちゃんが言うには、お母さんがぼくたちをそだてるけんりをもらったらしい。

 そんなのだれがきめたのか しらないけど、ばかだと思う。お父さんのほうがいい。お父さんのほうが、ぼくたちのことをちゃんと見てる。お母さんは、さべつするからだめだし、うわきしてたくせに ひきょうものだ。


 お父さんに一度、そう言ったことがあるのに。でも、しょうこもないのに そんなこと言っちゃだめだ、て言われた。お父さんもばかだ。お父さんがまけたから、ぼくはきっとこれから、たくさんさべつされる。ふこうになる。

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