あきにっき
あきたらやめる、あきにっき
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きょう、おとうさんが にいちゃんとぼくに、しんぴんのノートをくれた。これに たのしいことや、うれしかったことを かいておくといいんだって。
にいちゃんは、「にっきちょうじゃん」ていってた。でもおとうさんは、「まいにちかかなくていいから、にっきじゃない」って。
にいちゃんは、ノートのひょうしに、むずかしいじをかいてた。「あきたらやめるにっき」だって。なんか、おとなみたいで かっこいい。
ぼくも まねしたいけど、まるパクリはいやだから、「あきたらやめる、あきにっき」にした。
いまのきせつは あきで、ぼくがかくから、あきにっき。ちょっとしかちがわないけど、ぼくのオリジナルだ。きょうからここに、かいていこう。
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きょう、おとうさんが あたらしいゲームをかってくれた。すごくにんきだから、よやくに くろうしたんだ、っていってた。にいちゃんとふたりのもの、だって。かくとうゲームで、キャラクターがたくさんいて、じゆうにえらんで たたかえるやつだ。
よる、さっそくいっしょにあそんだ。にいちゃんはあたまがいいし ゆびがはやいから、いっぱいまけた。くやしかった。でも、よこからおとうさんが たくさんヒントをくれたから、つぎこそはぜったい、かてるはず。
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クラスの女子が兄ちゃんのこと すきだっていってきた。兄ちゃんのこと、がっこうでみかけて すきになる女子はいっぱいいる。兄ちゃんはかっこいいから しょうがないっておもうけど、いつもぼくにラブレターをわたしてくるのは かんべんしてほしい。
あと、兄ちゃんがぼくとにてないって いわれた。お母さんにも お父さんにもにてないって。兄ちゃんのこと、はしの下でひろわれたんじゃないのって いわれたとき、めちゃくちゃはらがたった。もういっぺんいってみろって どなったら、先生におこられた。
でも、さきに兄ちゃんのわるぐちをいったのは あいつらなのに。
兄ちゃんにいったら、いちいちきにするなって わらわれた。でも、お父さんはちょっとだけ かなしそうなかおをしていたきがする。
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