第131話 わし とアガラス連邦


    〜〜〜マルクス王城〜〜〜



ツキノ「どうでした?マルス王子の印象は?」


タクト「あいつも良く分からないな…まず歳下って感じがしない老練と言うか古強者と言う感じだな」


ツキノ「あいつも?」


タクト「あぁ…1年くらい前にもエッジ子爵と会ったが異質な感じがした、ただマルス王子と違って植物人間だったな」


ツキノ「あはははははは、植物人間?何ですかそれは、エッジ子爵とはエッジホールディングスの社長の事ですか?」


タクト「そうだ、不思議な感覚に陥ったなツキノと話が合うかもな」


ツキノ「それって、わたしも植物人間みたいって事ですか?」


タクト「そうじゃ無いが、似た感じかな雰囲気とか」


ツキノ「興味が湧きました、機会があれば国賓で招待しようかしら」


タクト「意見を聞くのはアリだな、裏表なしで人類の平和を心から願ってるタイプだ、それが無理だと悟ってもいそうだが、答えも知ってそうだ」


ツキノ「ますます興味が出て来ました」


タクト「会ってみると良いんじゃ無いか?」


ツキノ「分かりました、ところで首脳会談で一言も喋らなかったと言う事は、あの会談で私に落ち度は無かったって事ですか?」


タクト「そうだな、それに、あの王子は徴税権も持ってるし国税局も警察局も意のままに操れるからな、怒らしても損するだけだ」


ツキノ「タクトはマルクス王国の国民ですものね、テラ温暖化はどう思います?」


タクト「さぁ?本当かどうか、さっそく調べて調査すれば分かるだろ」



  ウウウウウウーーーーーー!!!



ツキノ「警報?」


タクト「かな?マルクス王国は広範囲にレーダー網を築いてるし、各国に諜報員や工作員を潜入させてるからな、何かあったんだろう」


ツキノ「軍事ですか…軍部の人事を決めかねてますが誰が良いと思いますか?」


タクト「戦争経験のある極維党やラコール国の捕虜とかから入れた方が良いだろう、それに政治の中枢にも信用できて軍事に詳しい人間をある程度は入閣させた方が良いな」


ツキノ「そうですね、私は素人ですから…」


タクト「となるとマルス王子は化け物だな、政治に軍事に発明家か…やはり普通じゃないな、ある程度の知識の蓄積に人生の時間が足りな過ぎる」


ツキノ「確かに…あれで20歳ですからね、マルス王子と対等になるには私の時間が足りません」



  ブォォォォォォオオォォォンン…



ツキノ「航空編隊ですね、方向からして軍事都市からでしょうか?」


タクト「やはり何処かの国が領海侵犯したんだろう、偵察機や哨戒機が多いな」


ツキノ「また戦争ですか?」


タクト「その動きは察知して無いけどな」



    〜〜〜わし 私室〜〜〜



カシム「どこの国ですかね」


わし「十中八九アガラス連邦だろ、科学技術が進んだ今、雌雄を決してやるwww」


カシム「しかし聖カトレイア国沖ですか、軍事行動じゃ無い場合は、どう対応しますか?まだ領海侵犯された訳でも無いですし」


わし「む…その発想は無かったな、レガシィ大帝国と聖カトレイア国とアルビア国とトランス国の後ろに控えてるアガラス連邦か…」


カシム「第二次包囲網ですかね?最近はアガラス連邦の潜水艦によるヤマト国通商破壊を妨害してますし」


わし「彼を知り己を知れば百戦殆からずじゃな、超高高度から敵艦隊の撮影とか出来るか?」


カシム「カメラの性能的に厳しいですね、どうします?」


わし「とりあえず、偵察機になるべく悟られない様に敵艦を撮影する様に命令じゃな」


カシム「分かりました、軍議を開きますか?」


わし「後手に回るのは嫌いじゃ、さっそく開く手配するのじゃ」


カシム「はは!!」



バン!!



アリア「マルス様!!」


わし「なんじゃ?」


アリア「わたしも子供が出来ましたよ!!たぶん…」


わし「お前もう10回目だぞ…」


アリア「そーぞー妊娠じゃ無いです!!たぶんマジですマジ!!」


わし「マジなのか、たぶんなのかハッキリしてから報告しろ」


アリア「枕元にルシファーが舞い降りて。お告げがありましたから!!」


ルシファーとか悪魔じゃねーか…


わし「あーはいはい…とりあえず、忙しいから」


アリア「もう!!う……」


わし「つわりか??」


アリア「昨日…食べ過ぎちゃいまして…」


わし「さて、カシム会議室に行くぞ」


カシム「はは!!」


アリア「待ってくださ〜い、本当ですってば、マーラからもお告げあったんです」


マーラとか仏敵じゃねーか…



次回に続く…




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