第126話 わし 権力闘争の勝敗
〜〜〜サンアンドムーン首都〜〜〜
投票集計中
ミストリカ「ラジオ放送の速報で10州の内9州で新自民党が勝ってます、圧勝ですよ圧勝!!」
ツキノ「まだ開票は1/4ですから」
タクト「思ったより投票率が低いな60%くらいだろ、それに郵便投票が多い、マフィア撲滅キャンペーンにペスト騒ぎの不要不急が効いてるな」
ミストリカ「首都以外は圧勝よ!圧勝!!」
タクト「お前は本当に脳天気だな」
ツキノ「長い1日になりそうですね…」
バン!!
マール「タクト親分!!接戦州の未開票が消えたと報告が多数出てます」
タクト「動き出したか、クラシキ組の警備の人数を増やせ!!組員を総動員だ」
マール「分かりました、あと開票所に軍関係者が来て、選挙監視員が開票所から締め出しをくらってます」
タクト「何でもありかよ」(笑)
ツキノ「………。」
「SHK選挙速報です開票作業が1/3進みました10州の内2州で逆転が起きてます各州で愛国党と共鳴党の猛追が起こってます」
ミストリカ「ななななななな…なんで?」
タクト「こっちも黙って無いけどな、マール!!」
マール「へい!!」
タクト「予定通りSHKに電波妨害をしろ、あとアミズ放送に各州で選挙速報を時間差で流す様に指示しろ、敵陣営を混乱させる」
ミストリカ「どう言う事?」
タクト「各州毎に時間差で愛国党有利な選挙区は苦戦、激戦区は愛国党有利、新自民党が有利な選挙区は苦戦と流せば不正選挙の工作員が混乱するだろう」
ミストリカ「な…なるほど」
タクト「あと開票所に支持者や組員を集めて軍関係者が入れない様にしろ」
マール「分かりやした」
ミストリカ「わたし達は正攻法なのね」
タクト「アホか暴力で組織票や金で票を買いまくったわ」
ミストリカ「………。」
ツキノ「合法票ですけどね」(笑)
〜〜〜わし 私室〜〜〜
わし「どうだ?不正選挙の進捗状況は?」
カレン「順調ですわ、開票所に多数工作員も忍ばせてますし」
わし「ちょっとやりすぎたかもな」(笑)
カレン「票のすり替えもバッチリです、投票率が低くて良かったですわ」
わし「理想は投票率40%以下だがな、ここまで下がれば組織票で決まるのだが」
カレン「ツキノ人気は凄いですね」
わし「人気が裏目に出てるな民衆はツキノが勝つだろうと踏んで、投票に行かなかった人間も多いだろう、不要不急だしな」
カレン「良い方に転んでますわね」
ヴィクトリア「報告します、カマクラ州が激戦みたいです」
わし「カマクラ州に連絡を入れて、不正工作の指示を出せ」
ヴィクトリア「はは!!」
わし「がははははははは、勝ってしまうでは無いかwww」
カレン「勝っちゃいますね」(笑)
カシム「勝ったらサンアンドムーン国はどうするんですか?」
わし「そうじゃな… 停滞の4年にする、軍事力だけ高めてな」
カシム「経済的にもある程度自立させるのでは?」
わし「感染症騒ぎは大体3年続く、それからでも十分じゃ」
アルバート「報告します、ムロマチ州は苦戦してます」
わし「手筈通りに工作しろ」
アルバート「ははっ!!」
カレン「あら?おかしいですわ、カマクラもムロマチも愛国党や共鳴党が有利な選挙区ですのに」
わし「ん?確かに首都近辺の州は有利なはずじゃがな」
カレン「隣がタクト州なので、向こう側の工作が成功してるのかもですね」
わし「うーーーーーむ…」
バン!!
アリア「マルス様!!大変です!!」
わし「何じゃ!?」
アリア「週刊センテンスオータムにマルス王子に熱愛発覚!!なんとお相手は元奴隷のAさん?とか書かれてます!!見て下さい!!」
わし「はぁ…うるさいな…なになに…記者が噂のAさんに直撃取材!!赤裸々告白」
ペラペラ…
A「凄くエッチな水着ってのを着させられたりしました」
記者「やっぱり新聞の発表と違いド変態だと…それに噂では戦艦の医務室で色々とあったとか?」
A「えぇ…激しく求められて」
記者「それでそれで?」
A「わたしは…嬉しかったのですが身分差が…やっぱり…」
記者「あ〜分かります、それで?」
A「泣かされました」
記者「脅迫されたとか?」
A「いえ…記憶喪失を装われて騙されてました」
記者「ええええ?無茶苦茶ですね」
ポイ…
アリア「あ!!投げないでくださいよぉ」
わし「何じゃコレは半分以上嘘じゃねーか」
アリア「そうなんです!!マルス様の私室はどんな感じか教えて下さいと取材されて、気付いたら色々と聞かれまして」
わし「取材なんかに答えるな、こんなの嘘ばっかだ」
アリア「でっへへへへへ、でも記事になるとか嬉しいです」
わし「CQBを忘れたか!!」
アリア「調子に乗らない!!くだらない嫉妬はしない!!暴走しないです!!」
わし「次に何かやらかしたら、カレンと婚約発表するからな!!」
アリア「え…いや…です」
わし「捨てられた奴隷とか夢見過ぎワロタとか書かれるぞ」
アリア「じ…自重するっす!!」
カレン「週刊センテンスオータムはアミズが親会社ですわ」
わし「またタクトか、マフィア撲滅キャンペーンの意趣返しか」
アリア「週刊センテンスに乗り込んで文句言って来ます!!」
たけしかよ…
わし「ほっとけ、乗り込んだりしたら、事実だと認めてるみたいだろ!!暴走のBもう忘れたのか」
アリア「マジ自重するっす…」
バン!!
ヴィクトリア「大変です!!」
わし「何じゃ?次々と」
ヴィクトリア「SHK放送が電波妨害を受けてて、選挙情報も混乱してますね」
わし「またタクトの仕業だろうな」
アルバート「報告します、各開票所に支援者が大挙して、軍を動かせれません」
わし「ふーーーーむ…まぁ良いだろう、やるだけやったしな」
カレン「もう良いのですか?軍事政権でのツケ作戦に移行ですか」
わし「まぁな…それに、あまりやり過ぎるとマルクス王国の不信に繋がる、どっかのバカが口を滑らしたりするからな!!」
アリア「あは…あははははは…」
〜〜〜サンアンドムーン国〜〜〜
「アミズ選挙速報です、2/3まで開票が進み4州で新自民党の議席多数、首都は共鳴党と愛国党が勝ってます」
ミストリカ「よしよしよしよし!!」
タクト「残す所は激戦州か」
フラ…ガタッ
ミストリカ「ツキノ様!大丈夫ですか!!」
ツキノ「えぇ…少しめまいが…」
ミストリカ「やば…凄い熱…まさか…」
タクト「ペストと症状が違うな、たぶん緊張と疲れだな、少し横になった方が良いだろう」
ツキノ「選挙の行方を見守ります」
タクト「いいから寝ろ、今日がゴールじゃない、今日からスタートだ」
ツキノ「はい…」
タクト「俺が愚民共に響くスピーチを考えてやる」
ミストリカ「どんなのよ」
タクト「愚民の愚民による愚民のための政治を地上から決して絶滅させないために、われわれがここで固く決意する」
ミストリカ「愚民とか大ブーイングよ!!」
タクト「愚民を人民に変えてみろ」
ミストリカ「人民の人民による人民のための政治を地上から決して絶滅させないために、われわれがここで固く決意する」
タクト「良いだろ」
ツキノ「良いですね…」
「アミズ選挙速報です、3/4まで開票が進み6州で新自民党の議席多数、選挙人の数でも過半数を上回りツキノ新大統領が決定しました」
ミストリカ「やったぁぁぁぁぁぁ!!DaDaDaDa大統領ですよ!!」
タクト「ま…余裕だな大変なのはこれからだが」
ツキノ「人民の為の政治ですか…」
次回に続く…
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