第124話 わし 軍事考察

蒸気機関車と航空機の中間を埋める高速鉄道は必要だが


戦闘車両と戦闘機の中間を埋めるヘリコプターは不要かも知れん地対空ミサイルが出来ればだが


戦車は国土防衛に必要である、攻めて来る敵は戦車に対抗する対戦車兵器を用意しないといけないし、戦車は空から巧みに隠せれる、結局のところ侵攻側も戦車を用意しないと行けないってのが良いのだ


それに現代戦では戦車が一方的に戦闘ヘリに負ける事は無い


それどころか、アクティブAPSとLAHAT込みで考えると若干戦車側が有利かも知れん、さらに先の未来で開発予定のUAV(無人航空機)に対地ミサイルを装備させれば良い


ヘリ最大の弱点は装甲の脆弱性だ…ここは如何ともし難い、需要があるとすれば山岳救助や海難救助くらいか…この国は山ほとんど無いからな…


ヘリの開発は凍結だな、ミサイルの開発を急いだ方が良いだろう…


あと…パワーアシストスーツを開発したい


この判断が間違ってるかどうかは今後の歴史が証明するだろう


カレン「また難しい顔をしてますわね?」


わし「いや…今後の軍事計画でな、必要と不要を仕分けせんとな」


カレン「必要で思い出しましたが、アリアちゃんから聞きましたが…ついに…」


わし「絶対に調子に乗って言いふらすと思ってたわ、人生最大の過ちの様な気がする」


カレン「わたくしは必要ですか?」


わし「そりゃもちろんじゃ」


カレン「あっちの方でですよ?」


わし「カレンは魅力的だからな、当然だ」


カレン「まぁ嬉しいですわ」


わし「カレンよ…いくつになった?」


カレン「27歳ですわ…おばさんですよ」


わし「わははははははは、認知の差だな、今後100歳生きる時代が来る、カレンの年齢くらいが1番美しく若い時だな」


カレン「慰めでなくて?」


わし「当然じゃ、わしの持論だが、経験が積み重なった年齢で出来た子供は優秀になる」


カレン「本当ですの?」


わし「親の経験は子に遺伝する…たぶんな…」


生温い環境で生きてれば、進化しないからな、わしは生存に有利な経験や危険な体験も進化を促すと仮定してた


ちなみに超最新の研究でヒトにおける神経ペプチドFや神経ペプチドYなどのシグナル伝達機能の保存がある事が明らかになってたな



コンコン



ジアンビ「ジアンビです」


わし「はいれ」


ジアンビ「失礼します」


わし「ペスト蔓延作戦はどうじゃ」


ジアンビ「手筈通り簡易検査をガバガバにしてますから、物凄い数の陽性者でパニックが起きてますね」


わし「がははははは!!ではあまり効かない薬を輸出したら、簡易検査を引っ掛かりにくくして、効いてる風にしろ、そして薬の品薄を煽って簡易検査をガバガバの繰り返しじゃな」


ジアンビ「鬼ですね…」


わし「どんどん恐怖を煽れ、絞れるだけ絞り取ってやる」


ジアンビ「分かりました、しかし民衆とは愚かですね」


わし「まぁな…どんなに科学が進歩しようと人間の本質は変わらんからな、あと旗艦マルクスⅢ世はどうじゃ?」


ジアンビ「修理はすぐですね、どうしますか?より機関部や装甲を強化しますか?」


わし「いや、あのままで良い、計画通り空母と駆逐艦を増やす、艦載機と護衛戦闘機と爆撃機と航空機に力を入れて行く」


ジアンビ「分かりました、こちらが新たに編成された部隊です」


わし「陸軍5万に海軍4万に空軍1万か…完全に軍事国家だな」


ジアンビ「人口160万人でこの規模ですからね、これだけの兵を養えるのが凄いですよ」


わし「供給力が高いからな、インフレしてるから陸軍の工兵に工場建設を手伝わすか、あと揚陸艦も作って行くティーガー1型が積める仕様で頼む」


ジアンビ「揚陸艦や爆撃機と言う事は侵攻作戦ですか?」


わし「いや、同盟国を守るためだな、専守防衛から積極防衛に転換する、場合によっては敵の軍事施設に爆撃も敢行するし、揚陸艦を使って破壊工作も必要になって来るだろう」


ジアンビ「もうアトラス大陸を平定してみては?」


わし「陸軍が足りないし興味無いな、このままで良い、順調にGDPは伸びてるし、学校教育でも愛国心を育むのは良いが、軍人に強い憧れを抱かない教育じゃな」


ジアンビ「そうなのですか?」


わし「過激な思想が生まれかねない、支配者からすれば、1番恐ろしいのは民衆の結集と暴走じゃ多くの民衆は脳死した羊で良い」


ジアンビ「脳死した羊(笑)…分かりました、確かにアトラス大陸でのGDPはレガシィ大帝国がペスト蔓延作戦で急落で、現在マルクス王国が1位ですから」


わし「まぁな…GDPはある程度予想可能だ、輸出と輸入を見ればな、ここは税関を通すので誤魔化し様が無いからな」


ジアンビ「しかし、国土が他国に比べて1/10も無いのに超大国って不思議ですね」


わし「超大国は国土も大きい場合を言う、言うなれば経済大国だな」


ジアンビ「お?良いですね、経済大国って言葉」


わし「超経済大国を目指す」(笑)


ジアンビ「おおおお!!」


   

   〜〜〜アガラス連邦〜〜〜



オリバー大佐「ネルソン提督」


ネルソン海軍提督「久しぶりですねオリバー、エイジア方面から帰って来たんですか」


オリバー「ええ…ただいま帰国しました、奇妙な報告がありましたので、提督の耳に入れておこうと」


ネルソン「奇妙な報告?」


オリバー「ええ…小競り合いが続くヤマト国の九龍沖を哨戒中の潜水艦が国籍不明の艦隊と接触し、攻撃命令を出しましたが、まんまと逃げられました」


ネルソン「それは本当ですか?国籍不明?九龍沖ならヤマト国でしょう、そんな速力の出る船をいくつも持ってるのですかヤマト国は?」


オリバー「いえ…報告ではヤマト国の友好国らしき艦隊で魚雷を2発当てましたが大型戦艦は沈没せず、速力も落ちず、戦闘海域を離脱し中型艦は巧みに魚雷をかわし、まるで潜水艦の位置が特定されてた様な操船だったと報告が」


ネルソン「む…それが本当だとしたら、我が国と同じくらいの科学力があると言う事になりますよ、その艦隊は、どの方角に逃げました?」


オリバー「アトラス大陸かマーレイ諸島の方角です、潜水艦の燃料が足りず追跡は断念しました」


ネルソン「アトラス大陸ですか、確か同盟国のトランス国とアルビア国が苦戦してる大陸ですね」


オリバー「ええ…アルビア国からの情報でアトラス大陸に悪魔の様に強い弱小国があると言う報告もあります」


ネルソン「物凄い矛盾ですね」(笑)


オリバー「マルクス王国と言う国ですね」


ネルソン「聞いた事無いですね」


オリバー「アルビア国から手に負えないから、アガラス連邦の加勢を頼まれました」


ネルソン「アルビア国が手に負えないですか…新兵器の航空機も試したいし、演習と言う形で遠洋に出ても良いですけどね」


オリバー「航空機ですか、しかし滑走路を作らないとですね」


ネルソン「船を滑走路にする計画がありましてね」


オリバー「なるほど…それは凄い!!」


ネルソン「まだまだ研究段階ですから、今まで通り大型戦艦に力を入れますがね」


オリバー「分かりました、ではアルビア国に演習と言う形で参戦しても良いと返信しておきます」


ネルソン「そうですね、でも1年ほど先になりますけどね、植民地が増えましたし潜水艦の倍増計画もありますから」


オリバー「分かりました、しかしアガラス連邦の版図は植民地を合わせれば人類史上最大版図です、このまま行けば世界征服ですか」


ネルソン「それはエリザベート女王が決める事さ」


オリバー「鋼鉄の女ですか」


ネルソン「口を慎みなさい」


オリバー「はは!!」



次回に続く…



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