第95話 わし 作戦コード37564を発動!!



   〜〜〜ラコール国 港沖〜〜〜



カザハヤ「うい〜〜飲みすぎたわ…あ!!!竜宮城!!ほら!!アリー竜宮城だよ!!」


アリー「カザハヤさん…飲み過ぎですって」


カザハヤ「ひっく…うーーーーん…ワインが無くなった…」


アリー「もう飲み過ぎですよ、ワインの備蓄もありません」


カザハヤ「ひっく…固いこと言うなよ〜俺は英雄だぞ!!え・い・ゆ・う」


アリー「もう100回は聞きました、そろそろウゴン王国の港に着きますよ、そこで補給しましょ」


カザハヤ「ひっく…アリーあれ!!竜宮城だ!!」


アリー「あれは元ウゴン王国の港ですよ、国際信号旗で補給及び寄港を伝えてください」


マルクス海兵「ははっ!!」



ドン!!!ドドドドン!!



遠くから聞こえる大砲の音



アリー「?????」


カザハヤ「わはははは英雄様への祝砲かな?」


アリー「面舵いっぱい!!避けて下さい!!」


カザハヤ「ひっく…?」


アリー「元ウゴン王国が大砲を撃って来ました!!」


カザハヤ「ああああああん?英雄様を舐めとんか!!叩き潰」


ドッ!!バシャーーーー!!!


目の前で高い水柱が起こる


カザハヤ「ん?死んじゃう感じ?竜宮城って危険なの?」


アリー「カザハヤさん、酔いを覚まして下さい、マジで死にますよ!!」


カザハヤ「うーーーーん…ポトーース!!」


ポトス「はいよ、カザハヤさん、大丈夫ですか??」


カザハヤ「竜宮城に嫌われた…ポトス副船長!!操船よろしく本物の男の中の男…英雄カザハヤ、寝まぁぁぁぁす!!」


バターーーン!!


カザハヤ「ぐーーーーぐーーーー…すぴー」


アリー「カザハヤさん!!ちょっと!!ちょっと!!あ!!カザハヤさん!!アリザさんいますよ!!」


カザハヤ「……すぴーーぐぉーーすぴーー」


完全に寝てる…

 


ドン!!!ドドドドン!!



アリー「また撃って来ましたよ!!」


ポトス「メイン!!フォア!!スパンカーホールイン!!最大船速でこの海域を離脱する!!」


マルクス海兵「おおおおおお!!」



ボシャーーン!!ドォボォオーーン!!



アリー「生きた心地がしませんね…まさかマルクス王国と元ウゴン王国は戦争中ですか??」


ポトス「そう言う事なんでしょうね、アルビア国に行ってる間に何か合ったんでしょう」


アリー「レガシィ大帝国が北側で南は新しい国のはずですが…何がどうなってるのやら」


カザハヤ「ぐーーぐーーすぴーーー」



    〜〜〜国境沿いの森〜〜〜



ラコール「マルクス王国軍の動きはどうだ?」


ラコール兵「第一陣の兵力は1000ほどですね、後方陣地に1000ほど、あとは工兵が1000ほど居ましたが、後方待機か中継都市に戻った模様です、索敵兵によれば、昼夜穴掘りをしてたみたいです」


ラコール「マルクス王国軍はモグラか」(笑)


ラコール兵「しかし穴掘って陣地にするとは、面白い発想ですね」


ラコール「何も出来ないって証拠だ、兵力が20倍差あるからな、銃も砲も似た様な性能だろう、包囲殲滅だ」


ラコール兵「あと…レガシィ大帝国が裏切って背後を突くと言う噂が流れてます」


ラコール「切羽詰まったマルクス王国側が流した噂だろう、穀倉地帯を占領したら大工業都市のマルス自由都市も占領してやる…くっくくくく…」



     〜〜〜塹壕陣地〜〜〜



わし「うむ…完璧じゃな南北に5キロの塹壕が完成じゃメイン重火器も敵側から上手く隠せれてる」


野戦砲50門 シルビア隊迫撃砲50 重機関銃5 銃歩兵1000(スナイパーライフル含む) 甲種3輌 


オーバーキルしちゃいそう、第一次世界大戦を通して犠牲者の約7割が大砲によって死亡している


我が国は早くから野戦砲を開発しており、速射砲と呼べるレベルだ


駐退復座機で、さらに液体と空気圧により再び砲身を前進させることができるシステムだ


駐退復座機とは大砲の砲身だけを後退させることで発射時の反動を軽減する、聖カトレイア国との戦争で大活躍した野戦砲だが、さらに改良を加えて現在では1分間に10〜15発まで発射可能だ


タオ「マルス様、ラコール国軍が森を抜けて前進して来ております、南側からですね」


わし「数と兵装は?」


タオ「銃歩兵5000、野戦砲が50門、騎馬5000、槍歩兵1万ですね」


わし「ははははは、聖カトレイア戦争の時のマルクス王国軍みたいだな、数はちょうど倍くらいか」


タオ「どう戦いますか?」


わし「そりゃ正々堂々と真正面から受けて立つ、敵が隊列組んで、大砲を撃つまで待機だ、大砲撃った瞬間に全力で撃ち返して行く、騎馬部隊や槍歩兵が突撃して来たらギリギリまで引き付けて銃歩兵で牽制して500メード切ったら重機関銃と野戦砲をぶっ放して行く、あと部隊を南側に少し移動させろ」


タオ「分かりました全集中って奴ですね…」


わし「そうじゃ、この第一陣で全てを終わらす、シルビア!!」


シルビア「はいはーい♡」


わし「迫撃砲で敵の野戦砲を重点的に潰す様に」


シルビア「分かってるって♡作戦コードは37564で良いのよね?」


わし「うむ」


アリア「マルス様、そろそろお下がり下さい危険です」


わし「問題無い、ホウトクも居ないしな、わし設計の塹壕舐めんなよ」


アリア「しかし…もしもの事があったら」


わし「もしもは無い!!」


タオ「敵兵が見えて来ましたね、隊列組んでますね」


わし「旧態依然だな…向こうは最新だと思ってるんだろう」


扇状にぐるりと包囲網を築いてくる、距離は2000メード程だ


タオ「ん?騎馬が来ますね」


ラコール騎馬部隊「ラコール様からの御慈悲だ、戦力差は見ての通り、降伏されたし、我が国は文明国だ捕虜の待遇も良いぞ」


マルクス王国軍「侵略者が何言ってる!!マジ卍!!マジ卍!!マジ卍!!」


マルクス王国軍「お前らが投降しろマジ卍!!マジ卍!!マジ卍!!」


マルクス王国軍「マジ卍!!マジ卍!!マジ卍!!マジ卍!!マジ卍!!マジ卍!!マジ卍!!マジ卍!!マジ卍!!マジ卍!!マジ卍!!マジ卍!!」


わし「愛国心に溢れ過ぎだろ」(笑)


ラコール騎馬部隊「後悔しろ!!未開人供が!!」


わし「あっあーマイクテス…マイクテス…愛国心に溢れる愛国者諸君!!」(拡声器)


マルクス王国軍「マジ卍マジマ……」


     シーーーーーン…


わし「作戦コード37564だ!!諸君らの活躍に期待している、存分に働け!!」(拡声器)


マルクス王国軍「うおおおおおおおお!!!マジ卍!!マジ卍!!マジ卍!!マジ卍!!マジ卍!!マジ卍!!マジ卍!!マジ卍!!マジ卍!!マジ卍!!マジ卍!!マジ卍!!!」



     ズドドドドドドドド!!!



わし「騎馬部隊突撃して来た、十分に引きつけろ!」



   ズドドドドドドドドドドドド!!



わし「銃歩兵!!撃てぇぇぇえええ!!」


銃歩兵1000から銃弾が一斉に放たれる!!


次回に続く…

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