第94話 わし 戦争の大変さを知る
〜〜〜塹壕陣地〜〜〜
わし「よし皆んなスコップ持ったか?ひたすら掘って掘って掘りまくるぞ!!」
マルクス工兵「おおおおおおお!!」
第一次世界大戦では兵士の仕事の70%が塹壕掘り
まず壕に入る一番背の小さい兵の脇の下の高さで深さを合わせる、壕の形は丸く堀り360°射撃が出来る様にする、大きさは配置する銃火器により変わるが1人で120cm程、2人なら240cm位で製作すると不便が無い
今回のメイン銃火器はシルビア隊の迫撃砲と重機関銃と野戦砲なので240cmじゃな
コレに連絡通路を付け5m間隔程でジグザグか凹凸状に道を堀り、隣の壕と繋げる、この際道の角は必ず直角になる様にする(爆破の衝撃波が壁に当たり相殺される)道の深さは匍匐通路~180cmにする基本は160cm程が良いと言われている
敵方は手榴弾は無いだろうから、足元に溝は掘らない(敵の手榴弾を溝に入れると被害が少ない為)
この壕と連絡通路を地形に合わせ防護陣形が取れれば”塹壕陣地”の完成!
後は壕毎に木材や土嚢で全面・天井を補強し、カモフラージュすれば完璧だが、時間があれば作る感じかな
壕の前に地雷やバラ線等の障害物を置いてやれば、敵が近ずけなくなるのでなお完璧じゃ、地雷は無いけど
後は壕を真四角にし、全面を遮蔽し小さな銃窓だけ付けた”射撃壕”コレをコンクリートで固めればトーチカとなる、まぁ余裕があれば作りたい
マルクス兵「マ…マルス様も穴掘りですか?」
わし「運動不足じゃしな、おい戦場カメラマン達、良い絵を撮るのじゃぞ」
カシャ!! カシャ!!
マルクス兵「感激です!!」
ザック…ザック!!
マルクス通信兵「マルス様!!カゼハヤ少将から電話です、危急では無いみたいです」
わし「えええ?タイミング悪いのぉ、後方のカストラ(野営陣地)まで遠いし…手が空いたら、かけると伝えておけ、あと車を回して来てくれ」
マルクス通信兵「ははっ!!」
どーせ親父の事じゃろ
マルクス兵「カストラ本陣に戻られた方がよろしいのでは?」
わし「危急では無いしな、夕方頃には銃歩兵1000が到着するから、まぁのんびり掘って行こう」
ザック!!ザック!!
マルクス兵「ははっ!!感激であります!!」
わし「戦場カメラマン、わしと、この青年との写真も頼む!!」
カシャ!! カシャ!!
マルクス兵「郷里の母に自慢できます!」(泣)
わし「ははははは安いもんじゃ」
ザック!!ザク!!
やはり…しんどい…掘った土は袋に詰めて土嚢を作成して行く、爺さんとかは大変じゃったろうな…ブルドーザーやショベルカーにトラックも開発して行くか
マルクス通信兵「車を持って参りました」
わし「うむ…では青年!!頑張るのじゃぞ!!」
サッ!!右手を軽く挙げる
マルクス兵「ははっ!!マジ卍!!」
ふーーむ…カゼハヤには荷が重かったか…
予想は付く…海兵の服をジオンぽくしろとか、大砲をメガ粒子砲と呼べとか言ってるんだろう
〜〜〜カストラ(野営陣地)〜〜〜
陣地まで引いてる電話はデルビル磁石式電話機だ
まず横に付いてるハンドルを回すと電気が流れ交換手に繋がる
わし「うおおおおおおおおお」
グリグリグリグリ!!
交換手「はい何番にお繋ぎしましょうか?」
わし「えーーと…リバティ港湾都市の司令室だから4番か」
交換手「分かりました、では4番に繋ぎますね」
そして交換手が4番にプラグを繋ぎ、向こう側にある電話のベルを鳴らす仕組みだ
カゼハヤ「マルス様すいません」
わし「どうした?」
カゼハヤ「ジャア大佐のワガママが凄くてですね、許可を得ずに色々と承諾したので、その報告に」
わし「うむ…どうせ兵の軍服とかだろ」
カゼハヤ「いや…戦艦を赤に塗れとかツノを付けろとか…」
斜め上過ぎだろ…
わし「それで許可したのか?」
カゼハヤ「すいません…仕方なく、作戦遂行に支障は無いと思いますが…」
わし「そうか…苦労をかけるな…」
カゼハヤ「いえ…少し500硬貨ハゲが出来たくらいです」
10円ハゲ超えてる!!相当な精神的負担じゃないか(笑)
わし「この作戦が終わるまで辛抱してくれ、そろそろ、アリーやお前の兄も帰ってくるだろうし、あいつらの方がバカの扱いに慣れてるかもな」
カゼハヤ「はぁ…分かりました」
わし「この作戦が終われば、新世紀エヴァゲリウムと言う小説を見せる、男主人公は暗いキャラでヒロインも暗い感じだ、自己主張しないから、大人しくなると思う」
カゼハヤ「お願いします…」
わし「手に余れば、気絶させて構わん」
カゼハヤ「分かりました」
ガシャン…
あの親子はマジ戦死して欲しいと思う…
わし「うおおおおおぉぉぉぉ!!」
グリグリグリグリ!!
交換手「はい何番にお繋ぎしましょうか?」
わし「4番との会話を終了した」
交換手「はい分かりました」
ガシャ…
電話が終わったら交換手に通話が終わったと連絡をしないといけない、糞面倒臭いが電話も無い時代からなので、超便利と思えてしまう不思議…携帯電話がスーパーテクノロジーなのが分かる…
わし「糞親父とバカ妹め…わしを煩わせおって…」
遠くから聞こえる銃声と歓声…
ダーーーーン!!
「おお!!」
ダーーーーーン!!
「おおおおお!!」
ダーーーーーーン!!
「うおおおおおお!!」
ん?射撃訓練か?
音のある方に近づいて行くたび歓声が大きくなる…
ダーーーーーーン!!
「うおおおおおおおお!!」
わし「どうした?」
アリア「カガシさんの狙撃の腕が凄いんです!!スコープも無いのに300メード先の的に当てまくりです」
わし「ほう…」
ダーーーン…ダーーーン…ダーーーン…ダーーーーン
ちょっと…凄すぎない??まるで機械だ
カガシ「こんなもんだべか…このボルトアクション銃が凄げーす」
シルビア「なんでそんなにポンポン当てれるのよ、スコープもスナイパーライフルでも無いのに♡」
カガシ「ただひたすら練習だべ」
シモ・ヘイヘかよ(笑)
シモ・ヘイヘはフィンランドの英雄で狙撃訓練課程では150mの距離から1分間に16発の的中に成功したという逸話や実戦でも、300m以内ならほぼ確実に敵兵の頭部を狙撃したという、彼はは猟においても戦地においても当たる確証を持った時にのみ射撃を行ったため的中率はほぼ100%といえる
狙撃での公式確認戦果の542人は世界最多記録として知られ、サブマシンガンの名手でもあり、記録では200人以上、非公式なものを含めれば狙撃で殺害した542人よりも多くの敵兵士を殺害したと言われる、驚愕なのはこれらの記録は戦争開始から負傷するまでの約100日間のうちに達成している事だ
これが本当のニュータイプなのかもな、人類の限界を大きくを超えてる
わし「カガシよ我が軍に入らないか?高待遇で迎えるぞ」
カガシ「うーーーん…戦争は嫌いだ…猟の方がいいべ」
わし「そうか…では猟期じゃ無い期間に軍学校で銃の教官として働かぬか?」
カガシ「うーーーん…教え子に人殺しを教えるのもなぁ」
人類史で明確に殺人を法律で禁止した国は無い、正当防衛もあるしな…それこそ戦争になれば100日で1000人以上も殺したシモ・ヘイヘは大英雄だし
わし「まぁ考えててくれ」
カガシ「へい…」
アリア「カガシさん、どうやればそんなに当てれるの練習以外にコツとかあるでしょ」
カガシ「あれだべ…よーーーーぐ的さ狙って引き金を引くだべ」
アリア「………。」
シルビア「………。」
わし「ははははははは、天才の答えだな、良い物を見せてもらった、ボルトアクション銃をやる」
カガシ「本当だべか?ありがてぇす」
わし「その代わり、この作戦期間だけでも教えてやってくれ、兵の腕が上がれば、その分、戦死者も減る、大切な兵を1人も失いたくないしな」
アリア「素敵…」キラキラ(目)
カガシ「うーーーん…まぁいいべ…」
人は心にも傷を負うからな…強要は出来ない
次回に続く…
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