第91話 わし 耐え難きを耐え

   



〜〜〜ラコール民主主義社会主義国〜〜〜



ガト宰相「ラコール様、レガシィ大帝国は食糧支援を承諾してくれました」


ラコール「真か!!よし…心配していた糧食も大丈夫だな」


ガト宰相「それに参戦はしませんが、牽制はしてくれる模様」


ラコール「よし!!勝ったな…」


ガト宰相「マルクス王国は小国ながら穀物豊かな国、それに平地が多く交通の難所もありませんから、森を抜ければ容易く手中に収めれるでしょう」


ラコール「一気に大国にのし上がれるな、利用出来る物は利用して行く!!今回は私が出るぞ、ガトは国内を頼む」


ガト「ははっ!!ご武運を!!」



 〜〜〜マルクス王国 王都〜〜〜



わし「みんな集まってくれたか」


カイン「また侵攻ですか」


わし「ラコール民主主義社会主義国軍2〜3万とレガシィ大帝国との共同戦線だな」


ホウトク「それはマズイですぜ旦那、徴兵した方が良いな、兵が足りない」


わし「新兵器を用意してる、徴兵はせず予備役を使う、それにレガシィ大帝国はこの戦争には消極的な可能性が高い」


ホウトク「新兵器ですか…これまた興味深いですな」


わし「シルビア率いる特殊部隊と予備役でラコール国と戦う、もう新兵器の訓練してるしな」


シルビア「あら♡ご指名ありがとうございます」


ホウトク「では我々はカイン殿と共にサンアンドムーン国の国境警備かい?」


わし「まぁそうだな、呼び出したのは、現状の把握だ、どうだサンアンドムーン国は」


ホウトク「少しづつだが街っぽくはなってるよ、活気はないけどな」


わし「せっかくの復興に水を差したくないな…サンアンドムーン国には戒厳令を敷くか」


アベル「海軍はどうするんですか?ラコール国は海から来る可能性もあるでしょう、アリーやカザハヤはアルビア国ですし、指揮出来る将はいるんですか?」


わし「そこなんだよ…頭を悩ましてるのは」



バン!!



ジャア大佐「見せてもらおうか、ラコール軍の蒸気船の性能とやらを!!」


きたよ…


ホウトク「誰ですか?この真っ赤な軍服の方は?」


わし「ああ…今回の作戦で海軍を任せるジャア大佐だ…」


ホウトク「大佐?そんな方いました?それになんで仮面?」


ジャア大佐「マスクをしている訳はわかるな、私は過去を捨てたのだよ」


分かる訳ねーだろ…


ホウトク「はぁ…」


わし「まぁ色々とあってさ、誰だって知られたく無い過去とかあるだろ」


ホウトク「そうだな…俺もそうだったし」


ジャア大佐「戦いとは、常に二手三手先を読んで行うものだ」


一同「おお!!」


不安だ…


ホウトク「頼もしい感じじゃ無いですか旦那」


わし「そう…だね…」


ジャア大佐「チャンスは最大限に生かす、それが私の主義だ!!」


一同「おおおお!!」


マジで不安だ…


わし「ではジャア大佐、ララン少尉と共に海の哨戒活動と見つけ次第、敵の殲滅を頼む、間違っても他国の商船とか攻撃しない様に」


ジャア大佐「フッ…勝利の栄光を君に!!」


一同「おおおおおおお!!」


めちゃくちゃ不安だ!!


ジャア大佐「では乳タイプに覚醒した私の力を見せつけてやります」


今度は乳かよ…


一同「??????」



バタン!!



何しに来たんだ…



カイン「変わった御仁ですね、乳タイプってなんですか?」


わし「考えるな…感じろ…」


カイン「はぁ…?」


ホウトク「シルビア隊と予備役っても2000ほどですか?」


わし「1000で十分」


カイン「それは流石に相手を舐め過ぎじゃ…動員兵力は2〜3万ですよ、マスケット銃で武装してますし」


わし「まぁ後方に1000ほど待機はさせる」


ホウトク「20倍差でも大丈夫と…」


わし「それくらいでボッコボコにした方がレガシィ大帝国への牽制になるだろう、ぶっちゃっけ500でも良いくらいだ」


ホウトク「500でも大丈夫って…もう戦そのものが違うんだろうね」


わし「まぁそんな所だ」


カイン「マルス様…質問してもよろしいですか?」


わし「なんじゃ?」


カイン「もう騎兵や剣の時代は終わりですか?」


わし「そうじゃな…昔お前に言ったが1人で100人殺せる武器が出来た」


カイン「………。」


アベル「………。」


ホウトク「ついに弾倉タイプの銃が完成したのですか?」


わし「いや、アブトマット・カラシニコフ銃はまだ開発中じゃ、主兵装はボルトアクションタイプの銃じゃな」


ホウトク「俄然興味をそそりますね、見てみたい」


わし「ラコール国との戦が終われば順次配備していく、それにシリュウを観戦武官として派遣して来ても良いぞ」


ホウトク「それ名案ですね、早速手配させます」


カイン「あの…マルス様、我々騎兵の存在意義は…あるのでしょうか?」


わし「騎兵はただの的じゃ、これからは新兵器の新戦術や銃の用兵を覚える事じゃな」


カイン「やはりそうですか…乳タイプの意味が分かりました」


分かったの?


カイン「新兵器の新戦術や銃の用兵を覚えた者が乳タイプになれるって事ですね」


わし「ブフッwwwコーヒー吹いたじゃ無いか!!」


カイン「違うのですか?」


もうそれで良いや


わし「よ…良く気付いたな…」


カイン「考えず感じたら、その答えに行き着きました」


アベル「私も乳タイプになります!!」


わし「ブフッwww」


コ…コーヒーが飲めない…大の大人が真剣な顔して乳タイプとか…


わし「…………。」プルプルプルプル…


カイン「すいません…マルス様…肩を震わせるほど言いにくい事を言わせましたね、私も乳タイプに覚醒します」


わし「ブフッwwwwwお…おう…い…以上で…作戦…会議は…終わりだ……」


ホウトク「ではこれにて作戦会議は終わりだ!!」


アベル「失礼します」


カイン「失礼します」


シルビア「じゃあ早速準備に取り掛かるわ♡」



バタン…



ホウトク「ニュータイプ…新しい型ですか、確かに」


そう!!そっちね!!乳ニュウじゃ無いから


わし「ふーーー…ふーーーー…」


耐え切った…もう少しで爆笑する所だったぜ…


ホウトク「旦那、ユリウスも観戦武官として派遣してもよろしいか?」


わし「おう大丈夫じゃ、ホウトクにも見せてやりたいがな、レガシィ大帝国の備えも必要じゃしな」


ホウトク「報告書見れば、おおよそ予想は付きます」


わし「流石じゃな」


ホウトク「では失礼します」



バタン…



尿タイプについては、どう説明しようか…


わし「カゼハヤ」


カゼハヤ「ここに…」


わし「ジャア大佐とララン少尉が暴走する可能性がある、暴走したら止めてくれ、カゼハヤの階級を少将にしとく」


カゼハヤ「分かりました…父王と姫ですね」


わし「さすがだな…知ってたか、だが周りには秘密にしてた方が都合が良い」


カゼハヤ「分かりました」


わし「ほぼ意味不明な言葉を連発するけど、無視しておけ」


カゼハヤ「大丈夫です、私も機動戦士マンダムに目を通しますから」


わし「良く諜報してるなw毒されないようにな…」


カゼハヤ「はは!!」




次回に続く…


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