第90話 ぼく 転生したら世界初になった件

   〜〜〜軍事都市予定地〜〜〜



   ボボボボボブーーーーーン!!



タキ「おおお凄いっすね、乙種の試作型ですね」


ロリー「本当に飛ぶのですの?」


エッジ「うーーん…まぁ計算上」


タキ「僕が乗るっす!!師匠は国の宝っすから、何かあったら大変っす」


エッジ「いや…まぁ僕が乗るよ」


たぶんライト兄弟の記録を大幅に塗り替えそうだけど


ロリー「人類初の動力飛行に立ち会えるなんて、感極まりますわ」


エッジ「はははは、成功してから感極まって下さい」



  ブーーーーーーーーーーーーン!!!!


エッジ「では行ってきます」


  ブーーーーーーーーーーーン……


タキ「おおおおおお!!飛んだっす!!」


ロリー「凄いですわ!!」



     ブォォォォォ……


思ったより良い感じだ、まだまだ改良の余地があるけど、後は爆弾と機銃の開発だな…


人を殺める兵器は僕は嫌いだ…でも知ってる人が虐げられるのはもっと嫌いだ…殺し合いの螺旋から抜け出すには


『大量破壊兵器を人類が発明した瞬間に人類は平和になるであろう…』


大昔の人で誰が言ったか忘れたがその通りだと思う、ほとんどの国が核兵器を持つと、大規模な戦争は起きにくくなる


それかニュートリノを使って兵器の情報を書き換えるとか…核兵器飛んで来たら元の場所に戻る様に情報を書き換えるとかね…となると目視による実弾兵器の時代に逆戻りする



ブーーーーーーーーン…キッキィィィィ!!



エッジ「ふぅ…ただいま、快適だったよ」


タキ「師匠!!凄いっす!!」


ロリー「凄いですわ!!」


エッジ「まだまだ改良の余地があるけどね」


ロリー「あ…改良に関してですが最近、乙種関連の技術者が辞めてますわ」


タキ「そうすね、この前もプロペラやエンジン関連の技術者が2人辞めてたっす」


エッジ「そうなの?レガシィ大帝国とかの仕業かな?」


ロリー「それは無いですわ、今は国境の移動は厳しく制限されてますし、軍の関係者の警備は物凄い強化されてます」


エッジ「そうなんだ…まぁ…仕方ないね」


タキ「良いんすか?」


エッジ「僕や会社に魅力が無いから去って行ったんだよ」


タキ&ロリー「それは無いっすわ」


エッジ「あはははは、ありがとうロリーやタキはこの仕事が好き?」


タキ「もちろんっす、14歳から師匠の会社に入って、毎日研究や開発に没頭出来るし、幸せっす」


ロリー「わたくしは好きと言うより、マルス様を技術や能力で虜にする野望がありますもの」


エッジ「そうか…君達が武器を持って戦争に行かない世界を作るよ」


タキ「戦争で思ったんですが、マルクス王国は他国に侵攻はされますが、侵略はしないんすね」


ロリー「わたくしも不思議ですわ」


エッジ「他国に侵攻や侵略しなくても、どんどん豊かになってるじゃ無いか」


タキ「言われてみれば…そうっすね」


ロリー「来年から奴隷が解放されても、不便さも感じそうにないですし」


エッジ「テクノロジーが進歩すると便利になるからね、僕はマルス様の政策は好きかな、教育に関しては、もう少し伸び伸び育てて欲しいと思うけど」


タキ「早く社会に出た方が有利じゃ無いっすか」


ロリー「わたくしもそう思います、社会の需要に対して供給者になれば、仕事に困る事ありませんもの」


エッジ「まぁ事実そうなんだけどね…」


もっとスポーツとかゆとりのある教育も良いと思うんだよなぁ…



   〜〜〜マルクス王国〜〜〜



わし「サンアンドムーン国の学校教育に目を通したがダメだ」


カシム「え?我が国を踏襲してますが」


わし「6歳〜12歳を初等教育12〜15歳を中等教育15歳〜18歳を高等教育18歳から大学校だな」


カシム「物凄く手厚くするんですね」


わし「とりあえず普通科を重点的に作りバカ大学も作りまくれ体育も取り入れろ」


カシム「何故ですか?」


わし「無駄な教育を多くして、やりたい事が無い人間を大量生産する、でも好きな事や、やりたい事を見つける事は良い事と洗脳して、会社は高卒以上を採用する様にしろ」


カシム「さらっと怖い事を言いますね、高卒以上ですか…我が国とは真逆ですね」


わし「親が高校だけは出た方が良いとなるだろ、実際は、なんの根拠も無い下らない固定概念だが、社会がそうなれば正しい事になる」


カシム「確かに…」


我が国は6歳から4年間初等教育10歳から4年間は職能に特化した学校が多く14歳から働ける、研究や開発や勉強がしたいなら、さらに4年間大学校に行けば良い

卒業後は国の研究機関や会社に入り研究開発した方が効率が良いからな


わし「大事なのは技術や能力が高まるキャリアが重要だ、働けば働くほど技術や能力が高まれば、生産性の高い人間になるし替えが効かなくなる」


カシム「いつも言ってますね」


わし「それなら、義務教育は最低限の4年ほどで、そこから専門的な技術や能力や知識を伸ばした方が良い、職能は社会にさっさと出してキャリア形成した方が良いからな」


ちんたら人を育ててたら、弱小国だったので国が潰れるってのもあるが


カシム「私もそう思います」


わし「そもそも、やりたく無い事をしてるからお金貰ってるからな、好きな事?やりたい事?まず見つからない、そして見つけても貧しくなる、自分のやりたい事って他人もやりたい事だからな、ライバルの多い市場になる」


カシム「我が国は14歳から働くのを奨励してますし、親もそうですね」


わし「子供が3人いれば14歳でそこそこの技術を身に付けて全員働けば、世帯所得が凄まじい事になり、めちゃくちゃ豊かになる」


カシム「好景気の仕組みの一つですね、デフレになれば14歳まで教育費を無償化に出来るんでけすどね」


わし「奴隷や元奴隷は教育費は無償だがな、しばらく経済成長が続くだろう、デフレになったら、大学校まで無償化したい」


カシム「なかなか需要に対して供給が追いつかないですね」


わし「あとはサンアンドムーン国の経済が好調になったら夢の一人暮らしとか夢のマイホームとか言って親との同居は糞と宣伝しよう」


カシム「貧しくするんですね」


わし「そうじゃ世帯を分けさせ経済効率を悪くさせ、長期ローンや教育費を抱えさせ出生率も落とす」


サザエさんモデルは無敵だ…専業主婦2人に働き手が2人…経済効率良すぎだろ…そりゃ世田谷に一軒家が建つよね


わし「ほぼ意味無い勉強をさせて技術も能力も無い替えの効く人間を大量生産して、ただ使われる人間を育成する」


カシム「お…恐ろしい…」


わし「あと…外来語に関してだが、音を教えるな」


カシム「え?音が重要だとか言ってませんでした?」


わし「それだと外来語が喋れてしまう」


カシム「あ…そう言う事ですか…」


わし「給料の良い海外に労働者が流れてしまう、文字や文法や単語だけ教えろ、永遠に喋れないし聞き取れない」


カシム「とことんですね」


わし「政治や経済に関してだが、これは我が国と一緒で嘘を教えまくっとけ」(笑)


カシム「しかし調べれば分かりますけどね」


わし「人間の基本性能は怠け者だ、調べる奴など一握りだ」


カシム「確かに…しかし色々と思い付きますね」(笑)


わし「宗主国様に逆らえなくする為に手枷足枷を付けるのはの基本中の基本じゃろ、それに教育は最強の洗脳だからな」


カシム「2000年は国が続きますね」


わし「わしが永遠に生きれればだがな」



コンコン



カゼハヤ「カゼハヤです」


わし「はいれ」


カゼハヤ「どうやらラコール民主主義社会主義国の侵攻は確定です」


わし「そうか…愚かな…」


カゼハヤ「レガシィ大帝国は食料支援と北東の我が軍に向け兵を動かしてるとの事です」


わし「マジか…二正面作戦か…戦争の長期化は避けたいな」


カゼハヤ「レガシィ大帝国は本気で侵攻を考えて無いとの噂もあります、動員兵数が2〜3万ほどです」


わし「様子見か我が軍の旗色が悪ければ参加する感じか」


カゼハヤ「おそらく…」


わし「あいわかった、早急に諸将をマルクス王都に集めよ」


カゼハヤ「御意!!」


毎年戦争してるな…人気者かよ!!


次回に続く


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