第84話 わし 魔王に1歩前進

   

    〜〜〜アルビア国〜〜〜



カザハヤ「海賊に捕まった皆んなを救出する為に数人の仲間と共に決死の覚悟で海賊船に乗り込んだのさ」


アルビア国外交高官「おお…凄い」


カザハヤ「そして俺が颯爽と現れて、俺はこう言った…」


アルビア国外交高官「………。」ゴクリ…


カザハヤ『本物の男が欲しいものは2つ…危険と遊びだ、だから俺は女を求めてる…1番危険な遊び道具としてな…』(キラリ


アルビア国外交高官「なんかカッコイイです!!つまり女に比べれば海賊船に乗り込むなんて大した危険じゃ無いって事ですね」


カザハヤ「フッ…まぁね…後は華麗に全員救助して我が国が誇る最速帆船でこの国に送り届けに来たのさ」


アルビア国外交高官「おおお!ありがとうございます」


カザハヤ「本物の男は言葉では謙虚だが、行動は苛烈だぜ」(キリ


パテロン「…………。」


ベラベラ喋りやがって、どこが謙虚なんだ


アルビア国外交高官「勲章と褒賞金を出します!!」


カザハヤ「本物の男は、常に他人に容赦するが、自分にはしない男だ」(キリリ


アリー「…………。」


えーー…自分に甘すぎると思いますが…


アルビア国「おおおお!!本物の男ですね!!我が国の英雄です!!」


カザハヤ「俺はマスカラを汚すより口紅を汚す男さ…」(キラキラ


アリー「ちょっとちょっと!!カザハヤさん…いつまでそのキャラ何ですか?」

ひそひそ…


カゼハヤ「調子に乗っちゃった(笑)てか英雄だってよwwwアリザちゃんに自慢しよwww」

ひそひそ…


アリー「役得ですね…」ひそひそ…



    〜〜〜マルス自由都市〜〜〜



タクト「ツキノ、この書類間違ってるぞ、役所から不備があると突き返された」


ミストリカ「あんたね!!偉そうなのよ!!何様よ」


タクト「侯爵様だが?そして、お前の雇い主だ」


ツキノ「ごめんなさい…まだ慣れなくて…頑張ります」


タクト「今度はマルス自由都市の東に軍事基地の建設が始まるから、視察に行くぞ」


ミストリカ「あんたね!!こき使い過ぎなのよ!!」


ツキノ「良いのです、何かに夢中になりたいので」


タクト「ほら行くぞ!!グズグズすんなよ雇われ共」


ミストリカ「きぃぃぃいい!!殺しましょうツキノ様」


ツキノ「ふふふふふw」


ミストリカ「あ…久しぶりに見ました笑った所」


ツキノ「余裕が出来たって事でしょうか?」


ミストリカ「余裕どころか馬車馬の様に働かされてますよ!!」


ツキノ「ふふふふふふw」



  〜〜〜マルクス王国 王城前〜〜〜



わし「おい!!くっつくな!!運転しにくい」


アリア「側女ですから♡」


わし「添い寝くらいで調子に乗るな!!もう着くから、マジで邪魔じゃ!!」


カシム「あっ!!!」


わし「なんじゃ?ビクッリするじゃろ!!」


カシム「いや…その…!!松の湯に書類を忘れてしまいました」


わし「むむむむ?重要書類か?」


カシム「あ…いえ…まぁ軍事基地の予定地とかです」


わし「まぁまぁ重要じゃな…」


カシム「すいません…」(汗)


わし「ん?城門の前に…あれミッフィーママか?」


ミッフィーママ「書類をお忘れしてましたので、蒸気機関車で先回りしてお待ちしておりました」


わし「おお!!素晴らしい心遣いじゃ!!」


ミッフィーママ「当然でございます、松の湯はお客様の忘れ物を届けるのに100万マルクスまで経費で使えますから」ニッコリ


わし「ほほう…なかなかの経営者じゃな、金持ち心を分かっておる」


カシム「いや〜助かりました」


わし「ではミッフィーママよ100万マルクスやる受け取るのじゃ、わしからの気持ちじゃ」


ミッフィーママ「…いえいえ…当たり前の事をしたまでです」


わし「言うと思ったぞ、受け取らぬなら不敬罪にしちゃうぞ♡」


ミッフィーママ「あらまぁ強引ですね、それでは謹んでお受けします」


わし「うむ」




わし 私室



わし「タロイモー♪」


ジアンビ「おかえりなさいませ、陽気ですね、どうでしたか?松の湯は?」


わし「なかなか良かったぞ、お前も長期休暇をやるから行くのじゃ」


カレン「リフレッシュ出来ましたわ」


アリア「大人の階段の途中まで行けました」


わしは階段の途中で気絶させられたわ…


わし「ジアンビ何か変わった事はあったか?」


ジアンビ「特に無いですが、農業改革の影響で綿が余って来ましたね、蚕産業に切り替えていきますか?」


わし「うーーむ…いや…マスクを作ろう」


カシム「マスクですか?」


わし「レガシィ大帝国弱体化作戦に使う、カシムよ今度はユリと一緒にマスクにも風邪やペストの予防に有効と噂を流せ」


カシム「分かりました、部下の報告では、ユリが少しづつ高騰してるとの事です」


わし「計算通りじゃ、我が国の新聞やラジオもレガシィ大帝国に横流しして行け」


カシム「分かりました」


わし「とりあえず医薬品の製造開発をして行く…ブフッwグフフフフwww」


ジアンビ「完全に悪巧みですねコレは」


わし「悪巧みで思い出したが、例の秘密兵器は順調か?」


ジアンビ「ええ…軍事基地の建設予定地で試作や実験しています、順調との事ですね」


わし「海軍はどうじゃ?」


ジアンビ「駆逐艦の建造も順調ですね、ヤマト型の2番艦には、まだ時間かかります」


わし「ふむふむ…順調じゃな」



コンコン



アベル「報告があります」


わし「入れ」


アベル「聖カトレイアの使者とウゴン王国レジスタンスの極維党の使者が来ました」


わし「そろそろ来ると思ったわ、会おう」


アベル「では用意して来ます」




 〜〜〜マルクス王国 謁見の間〜〜〜



わし「何用じゃ?」


カスケード財務卿「お忙しい中すいません、輸出の件ですが、貴国の輸出量を減らすか、関税率を上げたいのですが…」


わし「嫌じゃと言ったらどうする?」


カスケード「しかし…我が国の産業に大きな被害が出ていまして…」


わし「ほう…聖カトレイアの国民は何て言ってるのじゃ?」


カスケード「マルクス王国の品々は高品質で安くて良いと…」


わし「じゃあ問題無いでは無いか」


カスケード「しかし…このままでは…我が国の金や銀が枯渇してしまいます」


わし「問題無いぞ、我が国では紙幣や通帳が流通しておる、聖カトレイアにも、マルクス紙幣が出回って来てるじゃろ、金や銀が無くなれば、毎年予算を言ってくれれば紙幣を発行してやるぞ、金利も物価に合わせてやる」


本当は金利も要らんがな(笑)


カスケード「ほんとですか?しかし…関税率を何とか…」


わし「嫌じゃ、もう話す事は無い帰られよ」


カスケード「いや…しかし」


わし「くどい!!」


マルクス王国衛兵「すいません…お引き取りを」


カスケード「くぅ!!」



とぼとぼとぼ……



カシム「聖カトレイアが強行手段に出たらどうするんですか?」


わし「ゲオルグ海賊を派遣して乱暴狼藉させる」(笑)


カシム「だと思いました」(笑)



マルクス王国衛兵「では次は極維党の使者になります」


わし「うむうむ」


極維党のヂータ「この度は急な謁見にも関わらず、お目通り叶いありがとうございます」


わし「何用じゃ?」


ヂータ「この国では故国の姫ツキノ様を保護してるとの事ですが、本当ですか?」


わし「うむ…如何にも」


ヂータ「何処に居られますか?会いたいのですが」


わし「平民が良いと言うのでな、自由市民にしておる、諜報部が把握してるはず、カシムよ今何処におる?」


カシム「えーーーと…」


カゼハヤ「横から失礼します…今はマルス自由都市でタクト侯爵の庇護下に居られます」


わし「タクト……?はて……聞いた事あるな?」


カシム「あ!!今思い出しました!!タクトアミューズの代表ですね、確かヨミのドラ息子です」


わし「え?なんで?」


カゼハヤ「諜報を進めた所、どうやら許嫁だったみたいで、その縁かと」


わし「なに!?ふーーむ…そんな事が…それで使者はツキノに会ってどうしたいのじゃ?」


ヂータ「ウゴン王国の再興をお願いするつもりです」


まぁ会わせて様子を見るのも一興か…


わし「わしもウゴン王国には同情的でな…限りなく支援するつもりじゃ」


ヂータ「ありがとうございます、お力強い言葉です」


わし「ではツキノに会える様に手配してやれ」


マルクス王国衛兵「ははっ!!ではご使者よ、こちらへ」


スタスタスタスタ…



カシム「ツキノ様は乗りますかね?」


わし「まぁ無理じゃろう、それよりタクトが気になるな、松の湯の対応や施設の作り方と言い、相当のキレ者かもな、ヨミの阿保には見抜け無いだろう」


カシム「どうなりますかね?」


わし「分からんが、目の前のやる事をやって行くしか無いな」



次回に続く…


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