第83話 わし 温泉で逝く3

    

    〜〜〜西部開発地区〜〜〜



ブロロロロロロ〜〜キキィ…


アキナ「お待ちしておりました」


ゴードン辺境伯「お待ちしておりました」


わし「おお久しいなゴードン辺境伯よ」


ゴードン辺境伯「大きくなられましたな」


わし「どうじゃ西部開拓は?」


ゴードン辺境伯「アキナ様や商人や貴族のおかげで順調であります、超高級温泉施設の松の湯が完成しましたので、是非!!」


わし「上の方の竹の湯温泉の方も気になるがな」


アキナ「竹の湯の方は再来月くらいにオープン出来そうです、並みの梅の湯も同時期くらいになりそうですね」


わし「人は満足度に金を払うからな、わしのチェックは厳しいぞ」


ゴードン辺境伯「お任せください!!」


ラスベガスとかのカジノの収益の7割りは金持ちが落としてると言われてる、ホテルが富裕層を無料招待するのはこれが理由だ


従業員「いらっしゃいませ老舗旅館松の湯へ、おいでやす〜」


全然老舗じゃ無いがな(笑)


わし「ほほう…エントランスは超高級感溢れるじゃないか…調度品とかぶっちゃけマルクス城より良いな…」


アキナ「すいません…超こだわれと言われたので」


わし「いや、これで良い非日常が大事じゃ」


アキナ「1階は全フロアがカジノになってます、2階はVIP専用ルームとラウンジになってますね」


1階のカジノフロアは奥が見えないレベルだ…迷うぞこれ…


わし「ふむ…ちょっとやってみるか、期待値的にルーレットにするか」


アキナ「ルーレットはこちらですね、でもVIPルームに行きましょうか」


VIPルームに通され、さらに豪華絢爛な場所になる


わし「雰囲気があって良いな、赤か黒に偏ってるテーブルはあるか?」


アキナ「えーと…あ!あちらのテーブルが赤が4回続いてますね」


わし「じゃあ黒に100万マルクスじゃ」


    ガラガラガラガラガラガラ……(赤)


アキナ「残念です…赤でしたね」


わし「んじゃまた黒に今度は倍の200万マルクスじゃ」


    ガラガラガラガラガラガラ……(黒)


アキナ「当たりましたね、掛け金の2倍の400万マルクスです」


わし「3分で100万マルクス儲かったな」


アキナ「す…凄いですね…働くのが馬鹿みたいです」


わし「マーチンゲール法じゃな、負けたら倍々で賭けて、1回でも勝てば、最初に賭けた金額分が儲かる、バカでも勝てる方法じゃな、どっちかに偏ったテーブルを探して逆張りがコツじゃ」


黒が4回続いてるテーブルで7回賭けたとしよう黒が11回続けば負けるが黒が11回続く確率は約1/2000


アリア「私もしたいです!!コツコツ貯めた100万マルクスを突っ込みます!!」


わし「マテマテ…その軍資金だと1万マルクスから始めた方が良い、1万2万4万8万16万32万64万…ふむ7回は賭けれる様に25万やるから125万でやってみなさい」


アリア「ありがとうございます…うへへへへへ」


うお…欲にまみれてる…


わし「良いか、節度が大事じゃぞ、5万くらい儲かったら辞めるのじゃ」


アリア「はーーーい♪」



カレンはポーカーか


カレン「オールインですわ…ウフフフ」

キラン(目)


博才あるな…


わし「カシムは何してるんじゃ?」


カシム「いえ…ミニチュアの家があるんですが、何ですかコレは?」


わし「ああ…これが景品じゃ、ロイヤルストレートフラッシュが出れば西部開拓地にある実際の別荘が貰えるのじゃ」


カシム「へぇぇぇ凄いですね」


ロイヤルストレートフラッシュが出る確率は1/650000だがな…VIPは最低ベッドが1万〜だから、ボロ儲けじゃ


わし「じゃあ、部屋や温泉に行くか」


アキナ「あ…こちらになります」


わし「アリア行くぞ!!」


アリア「へへへへ…あと一回…うへへへ…」


身を滅ぼすタイプじゃな…


わし「よし…ほっとこう…」


アキナ「エレベーターになります」


わし「エレベーターに逆転止め歯形による落下防止装置は付けてるか?」


アキナ「もちろんでございます、最新の電動式です」


カシム「おおおお!!早いですね」


わし「うむうむ」


アキナ「こちらがスーパースィートルームになります」


わし「素晴らしい景色じゃな…ここは冬季は積雪もあるのよな?」


アキナ「はい…物凄く積もる事は無いですが、少し北に行った所の山には雪が積もりますね」


わし「うむ…ウィンタースポーツにも力を入れるか」


アキナ「では、お風呂にしますか?お食事にしますか?」


わし「まずはメシだな、よしアキナ、案内はもう良いぞ、温泉を満喫するのじゃ」


アキナ「いえ…私はまだやる事が…」


わし「周りから聞いておるぞ働き詰めとな、これは命令じゃ」


アキナ「わ…分かりました、お心遣いありがとうございます」


スゥーーー……


ふらふらふら〜


アリア「ま…負けちゃいました…キリの良い数字で10万勝ちにしようと思ったら…」(泣)


わし「だから…節度を持てと…やればやるほど負ける確率が上がる」


アリア「うう…可愛いベビー商品の為にコツコツ貯めてたのに…」


貯めてた理由がそれかよ!!


わし「お前は本当にバカだな…まぁ美味いモンでも食って忘れろ」


アリア「あい…」(泣)


カレン「ポーカーで爆勝ちしたので、買ってあげますわ」


アリア「あい…」(泣)


松の湯女将「では、私がお食事の準備をします」


わし「ん??見た事あるな?」


松の湯女将「ふふふふ…お久しぶりでございます、ミッフィーママです」


わし「おおおおお!!何故おるのじゃ?」


ミッフィー「ここのカジノはタクトアミューズが運営しておりまして、クラブの方はリッカに任せて、私はこちらに派遣されてます」


わし「派遣されるとはプロフェッショナルなのじゃな」


ミッフィー「いえいえ…少し人より気が効くだけです」


わし「それをプロフェッショナルと言うのじゃ」


派遣法改正前は派遣社員はプロフェッショナルの集まりだったんじゃがな、(例えば通訳とか)給料も待遇も良かった、ま…プロフェッショナルなので当たり前なんじゃが


ミッフィー「ありがとうございます、ではお食事になります」


わし「ほほう…これは中々じゃな」


ミッフィー「山の幸をふんだんに使っております」


わし「良いがエンタメ要素が欲しいな」


ミッフィー「エンタメ要素ですか?」


わし「例えば客に調理させるとかじゃな、料理を加工する人件費も浮くし客も楽しめる」


ミッフィー「なるほどですね」


わし「例えば、この肉を焼かせるとかな」


ミッフィー「さっそく社長に提言してみます」


わし「よし!!では酒じゃ酒じゃガハハハハハハハ!!」


ミッフィー「言うと思いました、早速用意しております」



   〜〜〜宴も酣(たけなわ)〜〜〜



わし「ああああああああ!!もう飲めねぇアセトアルデヒド分解酵素が限界を迎えてる!!」


ちなみにALDH2型のタイプで酒が強いか弱いかが分かる、最も簡単な方法は腕に消毒用アルコールを含ませたバンソウコウを10分間貼って調べると良いだろう、赤くなったらDD型(殆ど飲め無い)ピンクになったらND型(ある程度飲める)無反応はNN型(非常に強い)


これマメな


ミッフィー「そろそろお風呂にしますか?女性陣はもうお風呂に行かれてますよ」


わし「うーーーーむ…そうじゃな…このまま行けば100%明日煩うな」


むむむ…カシムは酔い潰れてるな…ND型か…美人コンパニオンと盛り上がり過ぎじゃろ



   〜〜〜松の湯 女風呂〜〜〜



アリア「ええええええええええ!!!あのセックルって嘘だったんですか??」(泣)


カレン「ウフフフフ、嘘では無くて勘違いですわ」


アキナ「//////////////」(赤面)


アリア「具体的にセックルってどうやるんですか?」


カレン「マルス様に直接聞けば良いじゃない」


アリア「騙されるか、はぐらかしますよ(泣)アキナさんは知ってます?」


アキナ「け…経験はありませんけど、大学校の授業で教わりました…」


アリア「詳しく!!教えて下さい!!」


アキナ「ごにょごにょごにょ…」(赤面)


アリア「えええええええええええ!男の人にそんなのが付いてるんですね!!分かりました!!では…さっそく特攻してきます!!」


  バシャッ!!シュタタタタタタ!!


カレン「ひたむきですわねw」


アキナ「羨ましいです…」



   〜〜〜松の湯 男風呂〜〜〜



わし「ふ〜〜〜い極楽じゃな…ここ(転生先)が実は極楽なのかもな…」



      ぬら〜〜〜〜〜



アリア「マルス様…」ボソ



ビクッ!!


わし「おおおおお…お前!!何してんだ!!ここは男湯だぞ!!」


アリア「フフ…貸し切りですよ…フフフフ」


こえーこえー


わし「なんじゃ?何か用か?」


アリア「私はマルス様の護衛ですよ…用とか必要でしょうか?フフフフフ…」


こっわ…



チャプ…


わし「なぜ入って来る!?」


アリア「私…セックルの真実をカレンさんとアリアさんから聞きましたよフフフフフ…」


よ…余計な事を…


わし「お…お前が勝手に勘違いしてたんだぞ!!」


アリア「えーえーどうせ無知ですよ、ギャンブルでお金すっちゃうバカですえーえー」


うおぉ、うぜーモードだ…


わし「何が狙いだ」


アリア「セックルしてください、拒否した場合は気絶させます」


拒否権無いじゃねーか


わし「ちょと考えさせろ」


アリア「フフフフフフ……時間稼ぎですか?まぁ良いでしょう…フフフフフ」


くそう…時間を稼がねば…知能は母親の遺伝が強い…これはデータで証明されてる、バカ娘なら良いがバカ息子が産まれたら微妙だ…


わし「よし…わかった…」


アリア「分かりましたか♡」


逃げるしかねぇ!!


ダッ!!


ドン!! ぐはぁ…


首に強い衝撃が走り…視覚がブラックアウトして行く…









第弍話 見

    し

    ら

    ぬ、天井

 







パチリ


わし「ゆ…夢か?酔い潰れてたのか、わしは?」


部屋の隅から気配を感じる


アリア「…………。」


うなだれて座ってるアリアを見つける


わし「ななななな!!何やってんだ!!?」


アリア「無理矢理犯っちゃおうと思ったんですが…さすがにそれはどうかと思いまして…マルス様がのぼせたと言って、人呼んで部屋まで運んでもらいました」


わし「あ…当たり前だwww強姦魔かお前は!!」


アリア「絶対ダメですか?」


わし「お前は嫉妬心が強いからな…一線越えるとわしの本能がcautionからdangerになると言ってる」


アリア「絶対に嫉妬しません!!」


わし「うーーーーーーーん……。絶対?」


アリア「もちろんです♡うへへへ」


わし「笑い方が怖いわ」


アリア「エヘヘへ…」


わし「じゃあ…とりあえず添い寝からじゃな」


アリア「がってんだい!!」


なぜ江戸っ子?


バサッ!!


わし「てかお前…気絶攻撃しやがったな」


アリア「もう…どうして良いか分からなくて」


わし「暴行罪だ!!損害賠償請求する」


アリア「体で払います♡」


わし「はぁ…もう寝るわ…」


アリア「はーーい♡」



次回に続く…


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