第67話 わし 大成功と大失敗?
人類は資源をめぐって永遠に争ってる、他の生物から見ればアホだと思うだろう
しかし、このくだらない争いを一発で解決出来る方法がある
『所有』
と言う概念を全人類から消す事だ、この星から全てを恵んで貰ってる、みんなで共有する、みたいな認知革命とか起これば、大規模で肯定された集団殺戮大会は起こらないだろう、資源を無限に供給出来る前提だがな
転生前の論文でホモ・サピエンスとネアンデルタール人が争った化石証拠は無い、諸説の一つにネアンデルタール人は緩やかにホモ・サピエンスのグループに吸収されたってのがある、実際にホモ・サピエンスのDNAの数%にネアンデルタール人由来の遺伝子が組み込まれてる
わしの推論だが、この時代は所有と言う概念がまだ生まれて無かったと思う、人類種自体の数が少ないってのもあり、食べ物(資源)も豊富で定住せず獲物を追って移動してるから土地を所有と言う概念も生まれなかったんだろう、全人類が共有と言う概念になれば、戦争なんて無くなるし、社会主義に近い世界になるかな、民主社会平等主義?かな
(わし 近代化を推し進める参照)
ホウトク「旦那!!だーーーーんな!!」
わし「お…おう、そうか!なるほど!!」
ホウトク「まだ何も言ってねーけど?」
わし「…か…考え事ちてまちた」
ホウトク「頼むよ旦那(笑) でさ…斥候の情報では、やっぱり敵さん森で引き篭もって撤退はしてないね」
わし「銃歩兵と迫撃砲で蹴散らして行くしかないか」
シルビア「あら〜マルスちゃん♡またまた私がご指名?良いのよどんどん指名して」
わし「………。」
ホウトク「それしか無いかな、森だから騎馬の機動力も使えないし、コソコソ、ピチピチ行くのが良いよ、接近されたら銃剣突撃かな」
わし「うむ…それで行こう!!銃歩兵1000と特殊部隊に随伴歩兵5000に出撃命令じゃ!!」
シルビア「コスコス、ビチャビチャ了解です♡」
わし&ホウトク「………。」
〜〜ランド将軍 野営陣地〜〜
レガシィ大帝国兵「報告します!!兵站は夜の内に全て回収出来ました、近くに敵影はありません」
ランド将軍「そ…そうか…」びくびく…
結局、あの後に軍議を重ねても何も建設的な意見は出ずか…将校を狙い撃ちだからな…誰も平野に出ようとは思わんし引き篭もるしか無いが…
ガシャン!!
ビクッ!!
レガシィ大帝国兵「し…失礼しました!!」
ランド将軍「き…ききき気を付けろ!!」
レガシィ大帝国兵「はい!!」
ドドドーーーーン!!
ドドドドドドーーーン!!!
聞き慣れた爆発音が響く…
ビクゥ!!!
ランド将軍「なななな何事だ!!」
びくびく…
レガシィ大帝国兵「申し上げます!!森からマルクス王国兵が現れました!!」
ランド将軍「ちちち近くに敵影は無いと言ったでは無いか!!」
悪夢が蘇る…
ダーーーーーーーーーン!!
ダーーーン!!
ダダダ…ダダダーン!!
ダダダダ……ダダダダダーン!!!
わーーーーー !!!!
ランド将軍「ひぃぃぃぃいい!!て…撤退だ!!」
ダーーーーン!!
ドドドドーーン!!
ダダダダ…ダダーン!!
ダダダダダダーン!!
レガシィ大国兵「では撤退でよろしいですか?」
ランド将軍「は!!早くいたせ!!殺される!!」
レガシィ大帝国「ははっ!!」
〜〜マルクス王国軍 陣地〜〜
ホウトク「おいおい、ちょっと小突いたら蜘蛛の子を散らした様に逃げてるぞ」
わし「トラウマは、なかなか払拭出来んて事か」
メモメモ…
カイン「このまま、軍を進めますか?」
わし「それしか無いな、騎馬隊も森に進行しよう」
カイン「ははっ!!」
ホウトク「レガシィ大帝国軍、随分と下がって行ってるよ」
わし「ま…大成功じゃな」
〜〜〜ウゴン王国 港沖25km〜〜〜
アリー「着きましたね」
カザハヤ「着きましたな」
スチャッ
アリー「うーーん、何隻かいますね、軍艦ぽいのも見えますが、国籍が分かる旗はもう少し近づかないと分からないですね」
カザハヤ「一応低速巡航でもう少し接近するか、速力テスト中の国際信号旗上げて、ゲオルグにも回光通信機で連絡して」
アリー「了解です」
回光通信機(かいこうつうしんき)は、光の明滅による視覚的通信(発光信号)を行う軍用通信機である、光源に太陽光の反射を用いるものは、ヘリオグラフと呼ばれる。これに対して、電球など人工光源を利用する方式は信号灯と呼ばれる、通信にはモールス符号を用いることが多い
アリー「うーん…戦艦はアルビア国の船籍が2隻ですね…国際信号旗が上がってますね、 えーーーと、今すぐ停船しろ射撃予告と出てますね…不味いですね」
カザハヤ「ん〜〜それだけビビってるって事でしょ、敵大砲の射程外でウロウロする?引き返す?」
アリー「そうで…」
ズガァァァァァァンンンン!!!
カザハヤ「!!!!!???」
アリー「!!!!!!???」
艦橋の窓が震える程の轟音が響き渡る
ズボォ!!
遠くで水柱が起こる
ズガァァァアアアアアアン!!
ズガァァァァァァンンンン!!!
カザハヤ「ちょとちょと!!ゴキゲンだね!!おもっきり撃ってるよ!!」(汗)
アリー「誰ですか!?戦闘行為は一切禁止ですよ!!主砲撃ってる人を捕まえて来て下さい!!一級戦犯ですよ!!」(汗)
マルクス海軍兵「ははっ!!」
ズガァァァァァァアアアン!!
…ボボン!!!
カザハヤ「あ…当たっちまった…」
アリー「あらー…コレは責任問題ですね…我々の…」
カザハヤ「えええええ!!減給??」
アリー「クビでしょ普通に…軍法会議レベルです」
カザハヤ「そんなぁ!!無職で犯罪者とか嫌過ぎる!!…撃った奴ブッ殺す!!」
ズガァァァァアアアアン!!!
ドドン……
カザハヤ「あ…また当てた…てか良い腕だねあれは沈没コースだな」
アリー「もう一隻は逃げてますね」
カザハヤ「そりゃ射程外からボコボコ撃ってるからね…とりあえず回頭して射線を外すよ…はぁ…」
アリー「まぁ最新の大砲は凄かったのが分かっただけ良いでしょう…獄中で報告書を書きます」(泣)
マルクス海軍兵「艦砲射撃のお方を…連れて参りました」
カザハヤ「なに丁重にしてんだ!!縄にふん縛って連れてこい!!」
キュリア「キャハハハハハ!!木っ端微塵でしたねお父様」
マルクスⅨ世「いやーーー爽快じゃったな!!ガハハハハハハハハ!!」
アリー「爽快じゃったなガハハハ!!じゃ無いです!大問題ですよ!所属と階級は!!」
カザハヤ「なんだこの陽気なバカ親子は」
ひそひそ…
マルクス海軍兵「この国の王様と、お姫様です」ひそひそ…
カザハヤ「へ?」
アリー「は?」
マルクスⅨ世「わしの所属はマルクス王国で階級は王様じゃ」
キュリア「その娘でーす♡」
キュリア「もう一隻は私が沈めたかったですわ」
マルクスⅨ世「追っかけて海の藻屑にしちゃう?」
キュリア「しちゃうしちゃう」(笑)
マルクスⅨ世「よし、追いかけるのじゃ!!ガハハハハハハハハ!!」
カザハヤ「えーーと、すいません…王様は、なんでコチラに?」
マルクスⅨ世「いやーキュリアとリバティ港湾リゾートでカジキ釣ってたんじゃが、飽きてな、そこで、このデカイ船を見つけて鬼ごっこしてたら、いつの間にか出港して帰れなくなったんじゃ、そんな事より、ほれ敵を追いかけろ命令じゃ!!」
鬼ごっこって…いくつだよ…
カザハヤ「おいアリーこの場合どうなの?」
ひそひそ…
アリー「階級的には、マルス様が元帥で王様は大元帥なので、王様の命令が優先されますね」ひそひそ…
カザハヤ「て事はお咎め無し??」
ひそひそ…
アリー「たぶん…」ひそひそ…
マルクスⅨ世「はよ致せ!!キュリアが退屈しておる」
カザハヤ「はいはい♡王様!!直ちに再回頭します、ささ!!お姫様、存分に討ち滅ぼして下さい」
キュリア「やったぁ♡」
カザハヤ「おーーい皆んな!!敵艦に向けて全速前進!!主砲撃つから測距儀で距離測って甲板から退避ね」
〜〜〜ヤマト主砲〜〜〜
アリー「さぁさぁ!お姫様どうぞ!!」
マルクスⅨ世「わしに測距儀の情報を見せろ…ふむふむ、旋回手!!方位角24度3分で仰角を31度7分だ、よしキュリア撃ってみろ」
キュリア「あぼーーん!あぼーーーん!!」
ズガァアアアアアン!!
ズガァァァァン!!
ドパーン!!
キュリア「惜しいですわ!!」
マルクスⅨ世「ガハハハハ…少し手前か、装填急げ!!旋回手!!方位角0.1分で仰角を約1.2分に調整じゃ …よしキュリア撃て!!」
キュリア「あぼーーん!あぼーーーん!!」
ズガァアアアアアン!!
ズガァァアアアアン!!
…ボボン!!
キュリア「当たりましたわお父様!!」
アリー「素晴らしいです!!」パチパチ
カザハヤ「流石ですお姫様!!」パチパチ
天才かよ、このおっさん…
マルクスⅨ世「おおおおキュリア!!凄いじゃ無いか!!ガハハハハハハハ!!」
キュリア「えへへへへへ」
マルクスⅨ世「よし、ノって来たぞ、次はあそこの船はどうじゃ?」
のるんじゃない!!
アリー「あの辺は戦艦では無く、商船とかなので、攻撃はダメですね、国際問題になります」(大嘘)
カザハヤ「それに、もう食料や弾も無いですね」(大嘘)
もう国際問題だけどな!!
マルクスⅨ世「そうか…まぁ楽しかったし、帰るか」
キュリア「そうですわね…リバティ港湾都市に帰ってお茶とケーキにしましょう」
カザハヤ「………。」
アリー「………。」
カザハヤ「いちおー武威は示せたよね?。」
ひそひそ…
アリー「どうなんですかね?」ひそひそ…
次回に続く…
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