第66話 わし 特殊部隊を解き放つ

マルクス王国 関門 野営地



ホウトク「相手は2万で確実だな、森を抜けて来てる一本道だし、伏兵もいないな」


わし「攻撃して来た場合は、カイン率いる騎馬で戦い、わざと逃げて、追って来た所を銃で待ち構えてズドンかな」


ホウトク「釣り野伏か、まぁそれで良いかな」


わし「でも多分、牽制だな」


ホウトク「俺もそう思う、攻撃目的なら、もう少し策を弄するが、僕達ここに居ますってな感じだからな」


シルビア「なら私達の特殊部隊の出番かしら?」


わし「そうじゃな…100人でやれるか?」


シルビア「その為に訓練してきたからね、よゆーよ、よゆー♡」


わし「では、シルビアに任せる、無理はするなよ」


シルビア「任せて♡」


カイン「私共はどうしましょう」


わし「まぁ、ホウトクの指示通りに適当に待ち構えてれば良いんじゃ無い?アベルと交代でさ」


ホウトク「騎兵に銃とかどうよ旦那?」


わし「ドラグーン(竜騎兵)か馬が銃声にビビらない様に訓練しないと行けないのと、多分廃れるな、今は悪く無いしカッコいいんだけど」


ホウトク「廃れる理由を聞いても?」


わし「まぁシルビア特殊部隊が証明するよ」


ホウトク「楽しみにしときます」


わし「結局チャリンコ部隊が強いんじゃ無い?早いしさ」


カイン「アレに乗って戦場に行くのは物凄く抵抗があります…」


わし「くっだらねぇ…プライドだな(笑)ま…馬はカッコいいけどさ、イケてる鉄馬を作るよ」


カイン「何ですかそれは?」


わし「まぁ楽しみにしとけ」(笑)


航空エンジンに必要とされる小型、軽量なエンジンという条件は蒸気機関車や蒸気船など、小型化より高出力を優先する内燃機関とはコンセプトが異なる、バイクの小型軽量化エンジンの技術は、実は航空機に転用出来る技術が多いのよね



   〜〜〜シルビア特殊部隊〜〜〜


スチャ…


シルビア「見えたわ…森からゾロゾロ出て来てるわね♡」


神聖隊員「姐さん、甲冑を着た兵も確認出来ます」


シルビア「まだまだ、惹きつけて♡」


神聖隊員「惹きつけるんですね」


シルビア「そうよ我々は、黒くて固い男根を食料にブチ込むの♡」


神聖隊員「はぁはぁ♡待ち遠しい…」


シルビア「野営陣地を構築しだしたわ、もう日が沈むからね、食料を積み出したら、私達部隊は、そこめがけて男根発射ね、なるべく連射で♡」


神聖隊員「任せて下さい♡」


シルビア「後は例の部隊に指揮官を狙い撃ちさせて♡」


神聖隊員「了解です♡」


シルビア「ある程度攻撃が終わったら、シルビア隊で煙幕発射して速やかに撤収ね♡無いと思うけど敵兵が追って来たら、例の部隊を体を張って守るのよ」


神聖隊員「了解です姐さん♡」



 〜〜〜レガシィ大帝国 ランド部隊〜〜〜


レガシィ大帝国兵「ランド将軍!!マルクス王国軍が一夜で1万まで増えました!!まだ続々と増えてるみたいです」


ランド将軍「何だと?そんなバカな…マルクス王国兵は畑から生まれて来るのか?」


レガシィ大帝国兵「森を抜けて平野まで来ました、敵陣地まで10kmほどですが、現在は野営陣地を構築してます、そろそろ日が暮れますし、今後の作戦は如何致します?」


ランド将軍「そうだな、夜襲に気を付けて野営陣地で、のんびり牽制するか…マルクス王国軍を釘付けにする」


    ダーーーーーーーーン!!!


      ダーーーーーーーーン!!


遠くから聞こえる発砲音…


ランド将軍「な…何事だ!!」


    ダーーーーーーン!!


       ドーーーーン!!


       ドーーーーン!!


     ダーーーーーン!!


発砲音に爆発音も加わる…


レガシィ大帝国兵「た…大変です!!味方将兵を狙い撃ちされてます!!ランド将軍もお下がり下さい!!」


     ダーーーーーン!!


ランド将軍「下がる?ここは野営陣地だぞ!!森まで退けと??」



      ダーーーーーン!!



レガシィ大帝国兵「報告します!!味方の兵站も爆発物の様な物で破壊されてます!!」


兵達の焦燥を感じるが…事態が把握出来ない


      ドーーーーーン!!



ランド将軍「しかし今引いたら、追い討ちをかけられるのでは?」



      ダーーーーン!!



レガシィ大帝国兵「しかし…このまがぁあ!!」


ドサッ…


ランド将軍「おいどうした?」


ぜ…絶命してる…何が起こってるんだ!!



ランド将軍「ぜ…全軍引け!!森まで逃げろ今すぐだ!!」



     ダーーーーーン!!


悪魔の呼び声に聞こえる…


ランド将軍「ひぃぃぃいいい!!!、早く退け!退けぇぇぇぇ!!」



レガシィ大帝国兵「ははっ!!




    ドーーーーン!!



      ドーーーーーン!!



     モクモクモク……(煙幕)




  〜〜〜マルクス王国軍 野営〜〜〜



ホウトク「何やら遠くから爆発音がするけど…」


わし「にやにや…」


マルクス王国兵「報告します、レガシィ大帝国兵が森まで兵を引いて行きます、追い討ちかけますか?」


わし「いや、もう日が落ちる、同士討ちの可能性もあるから、追い討ちは良い」


ホウトク「旦那…何したんだ?」


わし「特殊部隊で後方撹乱だよ、スナイパーライフルって奴を開発して、60mm迫撃砲ってのも作った」


ホウトク「なになにその新兵器は、詳しく教えてよ」


わし「まずスナイパーライフルってのは今のボルトアクション銃を大型化して弾の炸薬量も増やしてスコープを取り付けて1000〜1500メード先から隠れて狙い撃ちさ、銃歩兵部隊から特に射撃が得意な奴を20名ほど厳選した、もう20名は観測手だな、観測手は主に護衛やスナイパーの補助じゃな」


ホウトク「鬼畜だねそれ…あ…なるほど、だから馬に乗って良い鎧とか着てたら将校とか分かっちゃうから廃れるのか」


まぁ違うけどね半分合ってるけど


わし「迫撃砲は地面に設置して、遠くの人や物資を狙う武器さ、連射性に優れてるけど、その分弾の消費が半端無いから、4人1組で力持ちの神聖隊が担ってる、3km先からボコボコ撃てるからめちゃ強い、これもまだ数が揃って無いけど、相手をビビらせるには十分じゃ」


お金が無限になったので、工業化にガンガン投資出来るし、歴史を知ってるから有用な武器とか厳選して開発運用出来ちゃうのが強みだよなぁ


ホウトク「はぁ〜凄いね旦那は…世界征服出来るんじゃない?」


わし「領土の拡張とか全く興味無いな、市場を解放すれば何の問題も無い、まぁ国土が狭いから、少しくらい拡張しても良いけどな」


ホウトク「でもさ、コレで退いてくれなきゃどうする?」


わし「うーーん…そこなのよね…精神的ダメージは大きだろうが、損害自体は軽微だからね」


ホウトク「相手の出方を見る?」


わし「とりあえず、それしかないかのぉ」




  〜〜レガシィ大帝国 ランド部隊〜〜



ランド将軍「はぁ…はぁ…ひ…被害はどうなってる!!」


レガシィ大帝国兵「申し上げます!!将官6名、歩兵125名、騎馬44と急いで退いたので兵站の1/2を失いました、決死部隊を作り兵站を回収に行きますか?回収出来れば被害自体は軽微かと…」


ランド将軍「指揮官を狙い撃ちに出来るのか?一体どうやって…あの時も少し位置がズレてれば…あの兵の死体は俺だった…」ガクガク…


レガシィ大帝国兵「ランド将軍!!如何致しましょう?」


ランド将軍「このまま退いても背後を突かれる、それにジホン・ロン様にあれだけ啖呵を切って来たのだ、逃げたと思われたくない、決死隊を組織して兵站の回収せよ、もう少し引いた所で野営だ、諸将を呼んで今後の善後策を検討する!!」


レガシィ大帝国兵「ははっ!!」



くそう…侮ってたわ!!どうすれば…



次回に続く…

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