第64話 わし レガシィ大帝国を牽制する
レガシィ大帝国 野営地
レガシィ大帝国兵「ジホン・ロン様!!大変です、マルクス王国軍本隊がバッカス砦に入城」
ジホン・ロン「何?本隊だと!!早すぎる!!国境警備軍の増援では無くてか?」
レガシィ大帝国兵「間違いありません!!」
ジホン・ロン「ふーむ…このままウゴン王国に侵攻すれば、背後を突かれるな、数は?」
レガシィ大帝国「歩兵中心で7000ほどです」
ジホン・ロン「7000か…銃歩兵部隊だな」
ランド将軍「7000の歩兵など私の兵で蹴散らして見せましょう」
ジホン・ロン「ランドか、ふむ…では軍を2つに分けるぞ、2万はランド、残り6万は我に続いてウゴン王国に侵攻だ、ランドよ牽制だけだ交戦は避けろ」
ランド将軍「何と弱気な、7000の兵等、すぐさま蹂躙出来ますぞ!!」
ジホン・ロン「聖カトレイア3万を相手に7千で圧勝したのだぞ、牽制が第一戦略目的だ!!厳命だぞ!!」
ランド将軍「ぐ……ははっ!!」
〜〜〜バッカス砦〜〜〜
わし「懐かしいな4年振りくらいか…大人の時はジャネーの法則で4年なんて、あっと言う間だったがな」
ジャネーの法則、主観的に記憶される年月の長さは年少者にはより長く、年長者にはより短く評価されるという現象を心理学的に説明したもの
例えば50歳の人間にとって1年の長さは人生の50分の1ほどであるが、5歳の人間にとっては5分の1に相当する。よって、50歳の人間にとっての10年間は5歳の人間にとっての1年間に当たる
アリア「ジャネー?大人??」
わし「いや…まぁ行きは長く感じるが、帰りは短く感じるみたいな事よ…」
アリア「確かに、そう言う体験あります」
わし「ところでアベルよ、カインは1日遅れで到着かな?」
アベル「はい、カイン様率いる騎馬部隊3000と歩兵4000も蒸気機関車でピストン輸送してます、休憩無しなら、明日にでもカイン様の騎馬部隊の50%は関門まで到着可能です」
わし「向こうの出方次第だが、なるべく急がせろ」
アベル「はは!!」
ロリー「マルス様〜!!」
アリア「何奴!!」
ロリー「アダム辺境伯の孫娘のロリーです、マルス様のお世話役を仰せ使っております」
アリア「ふふん!マルス様のお世話は私って決まってるのよ」
わし「アダムに仰せ使わした覚えは無いぞ」
ロリー「え?お爺様から頼まれました、夜もバッチリ頑張れと」
どんな教育してんだ…
わし「いや…夜とかバッチリ頑張られると、倫理的に大問題だ、それに、食事と休憩したら、すぐ関門まで行く」
ロリー「えーーお爺様に怒られちゃいます」
わし「わしからアダム辺境伯に言っとく、もう少し大きくなったらな」
ロリー「もう結構大きいですよ、そこの従者より成長してますし、色々と…」じろじろ…
アリア「キィィィィ!!マルス様は同じ歳がお好みですから、歳上にも歳下には興味ありませんから!!」
いつからそうなった…
ロリー「そうですの?マルス様」
わし「うーーーん、人によるだろそんなん」
アリア ガーーーーン!!
ロリー「ふふん!全然チャンスありますわね、ではお食事の準備を致しますわ、最近は蒸気機関車で新鮮な野菜や果物も手に入るので、お口に合うかと」
ほう…わしは相当舌が肥えとるぞ
アリア「マルス様!!あんなロリビッチに興味無いですよね!!」
わし「どこで覚えたそんな言葉、またシルビアの仕業じゃな」
アリア「答えて下さい!!」
こえーこえー!!
わし「興味ないない、女子はせめて18からじゃ」
アリア「やっぱり歳上好きなんじゃ無いですか!!」
うぜーうぜー!!
わし「何となくじゃ何となく!!」
アリア「じゃあ…あと2年か997人葬れば…」ぶつぶつ…
わし「はぁ…」
〜〜〜リバティ港湾都市〜〜〜
ゲオルグ「野郎共!!荷物物資の搬入を急げ!!」
海賊「おおおおお!!」
カザハヤ「はぁ〜洋上は野郎共ばっかだし、むさ苦しぃし嫌だなぁ〜、戦闘もしないんだから適当でいいのよ適当で」
アリー「ドッグ内にアリザちゃんが来てますよ」
カザハヤ「え?ホントに??」
アリザ「カザハヤさーん!!敵を蹴散らして来てね♡帰って来たらシージャックで祝杯しましょうネ♡」
カザハヤ「まっかして下さいアリザちゃん!!海の男カザハヤ、極東の蛮族供を千切っては投げ千切っては投げて海の藻屑にしてやります、マルクス王国に永遠の平和をお約束します!!」
アリザ「キャーーーカッコいい!!」
カザハヤ「おい野郎共!!搬入急げ!!さっさと出港だ!!」
ゲオルグ「分かりやした!!」
アリー「流石ですカザハヤ大将」( 奥の手大成功
カザハヤ「海の平和は俺が守る」キラリ
アリー「どうですか?ハリボテでも示威行為になりますかね?」
カザハヤ「こっちは全長160メートルで最大船速が18ノットの巨艦だからね、あちらさんは全長80メートルで10ノットだから、この巨艦が高速で動いてるだけでもビビるでしょ、後はこの大砲が火を吹けば…ションベン漏らすでしょ」
アリー「戦闘行為は一切禁止されてますから」
カザハヤ「当てない様に撃つのもダメなの?」
アリー「まぁそうですね…」
カザハヤ「ちぇ武勇伝をアリザちゃんに語れねーじゃん、ま…今回の遠征が訓練みたいなモンだしな」
アリー「マルス様が開発した無煙火薬と下瀬火薬の威力を試してみたいですけどね」
カザハヤ「確かにあの青年王子は凄いな、この独特な形状の船首も理に敵ってる」
アリー「バルバス・バウですか、舵も直列二枚舵と先進的ですね」
カザハヤ「まぁ見た事無いわ、こんな船」
アリー「でも、水蒸気タービンの開発やスクリュープロペラの開発はこれからもするけど、砲はもう良いみたいですね」
カザハヤ「何で?相手も同じ砲作ったら、デカイ方が有利でしょ?敵側が作れる技術力が無いって高を括ってんのかな?」
アリー「さぁ?僕も良く分かりません、大きい砲の方がより遠くから撃てると思いますが」
ゲオルグ「積荷完了出来ましたぜカザハヤの兄貴」
カザハヤ「よーーーーし!!出撃だ!!!」
海軍&海賊「おおおおおおおおお!!!」
次回に続く…
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