第63話 わし 軍を動かす

レガシィ大帝国


ジホン・ロン「あの大臣は、まだ吐かぬか?」


ゴクフ大臣「忠誠心ですかね?」


ジホン・ロン「それは無いな、あの手の人間はすぐに口を割る、本当に知らぬのだろう、となるとあの若王子が、とてつも無く優秀となるが」


ゴクフ大臣「諜報によれば聖カトレイアではマルス王子を驚異と捉えてるようですが」


ジホン・ロン「それにしては、マルクス王国側の戦争賠償要求が手緩過ぎぬか?」


ゴクフ大臣「何かしらの意図があるのでは…」


レガシィ大帝国衛兵「お伝えします!!ウゴン王国からの密使が来ました、お通ししましょうか?」


ジホン・ロン「通せ…」


レガシィ大帝国衛兵「ははっ!!」


ウゴン王国融新会密使「融新会代表ラコールの使いガトです、ジホン・ロン様、ラコールの密書をお読みになられましたか?」


ジホン・ロン「ウゴン王国内乱を機に我が軍を動かし、レガシィ大帝国がウゴン王国を制圧後にラコール新興国の立ち上げ、その見返りに、銃や蒸気機関の技術や情報提供か」


密使ガト「仰る通りでございます」


ジホン・ロン「あまり美味みを感じ無いな」


密使ガト「領土の半分を割譲します」


ジホン・ロン「ほう…それはラコールも納得済みか?」


密使ガト「私が来た目的は、それを伝えに来たのと、ウゴン王国領内への手引きです」



ジホン・ロン「ふふふふふ…分かった!!今すぐウゴン王国に向けて出撃の準備を致せ!!」


ゴクフ大臣「御意!!」



    レガシィ大帝国出兵から10日後



リバティ港湾都市



アリー「カザハヤさん、さっき王都から連絡が入り、今すぐウゴン王国に向けて出撃命令が出ました」


カザハヤ「はぁ〜アリザちゅわ〜ん、今度は高級居酒屋ともリバティ支店に連れてってだって、行く行く行くさ!!文通とか最高だぜ〜」


アリー「あの〜聞いてますか?」


カザハヤ「聞いてる聞いてる、どの服で行こっかな…ん?出撃?」


アリー「ウゴン王国に向けて全艦出撃との事です」


カザハヤ「はぁ?ムリムリ、高速船っても中型艦と帆船だぜ、逃げ回るのがオチよ」


アリー「建造中のヤマトも出撃させます」


カザハヤ「えーー!!それこそ無理だって、まだ建造中だから訓練もして無いし、正規乗組員じゃなく生徒だし人数も動かせるギリギリの300人だよ?最新の大砲っても2門だし、砲弾も開発中のだしさ」


アリー「武威を示すだけなので、戦闘行為は一切禁止です」


カザハヤ「えー?聞いてないよう、アリザちゃんとご飯の約束してるし」


アリー「まぁ軍人なんで、命令されたら働きましょう」


カザハヤ「嫌だなー面倒だなー」



アリー「………。」奥の手を使うか…




  〜〜マルクス王国 東部開発区〜〜




わし「おお〜だいぶ開発が進んでるな」


アベル「鉄道が全面開通しましたからね」


わし「難民らしき人がウジャウジャいるな」


アベル「難民キャンプが東部開拓地を中心に点在してます、しかし生活費を支給するより、食糧は余ってるので、ボランティアで炊き出しや古着をあげるとかの方が良くないですか?」


わし「ボランティアはマジ糞だ、タダでご飯や服が手に入ってみろ、真面目にご飯や服を生産してる人の所得が減るだろう、ボランティアに参加して、僕良い事してます!!みたいな顔してる奴がいるが完全に間違ってる」


アベル「た…確かに」


わし「あんなん、ただの経済破壊と産業衰退行為だダダだけに、難民には、国の支出で、まずお金あげて、仮設住宅を建てて、仕事を作ってやれば良い、ただ…供給力を上げないとインフレするけどな」


実際に食料品以外はインフレしてるし…


アベル「なるほど、衣食住と仕事に皆んな幸せですね」


わし「今はスタジアム建設してるし、東部開発に、これから関門建設の仕事も出て来るだろうから、難民生活も終わる、ところで、ここから関所までどれくらいだ?」


アベル「40kmほどですね、途中にバッカス砦もあります」


わし「はぁ…そこまで馬かチャリか…まぁ40kmなら耐えれる、1日で行ける距離だしな」



アダム辺境伯「マルス様ーーー!!」


わし「おおアダム辺境伯か久しいな」


アダム辺境伯「お久しぶりです、大きくなりましたな」


わし「もう16になったからの、来年に成人の儀じゃ」

成人の儀=成人式


アダム辺境伯「そろそろ結婚も考えてますよね?私の孫に13歳になる見目麗しい娘がいますが!!」


アリア「!!!!!!」ギロ!!


わし「うーーん…まだ良いかな…」


アリア「………。」ホッ…


アダム辺境伯「一度、会うだけでも」


わし「13歳は…わしの今までの常識や認知から言って犯罪の香りがする…せめて16になったらな」


アダム辺境伯「本当ですか!?やった!!!」


アリア「…………。」イライラ…


わし「考えとく!!だからな…ところで東部開拓で困ってる事とか無いか?」


アダム辺境伯「今の所は順調ですが、公共事業で少し業者が揉めてますね」


わし「ちゃんと談合してるか?」


アダム辺境伯「談合してますが、よく談合破りする業者がいまして、99.8とかで入札するんですよね」


わし「全く、いつの時代も悪い奴はいるのぉ、競争入札なんだから、みんなで談合して国から全額お金貰って仕事請け負った方が良いのにな、んでそのバカ業者の名前は?」


競争入札は入札額が安い業者が仕事を請け負える、しかし、みんなで談合すれば、全業者1番高く仕事を請け負えるので業者の儲けが増える、安く請け負ったりしたら、手抜き工事に繋がるしな

(わし 不本意に調子に乗る参照)



アダム辺境伯「ヨミー総合建築です…あのヨミ様の会社で…なかなか強く言えなくて…」


わし「はぁ…なるほど、行方不明だから部下共が暴走中って所か、わし直々に監査と国税局を入れるぞと脅しとけ!!」


アダム辺境伯「おお〜それは、ありがたきお言葉、きっと大人しくなるでしょう、ではお先にバッカス砦でお待ちしてます」


わし「うむうむ」


アベル「しかし、王都から3時間もかからず東部開拓区で馬半日でバッカス砦までって早いですよね〜前回は王都から急いでも4日かかりましたからね」


わし「空飛べば1時間もかからん」

最初期だと時速50キロも出ないがな零式艦上戦闘機で時速500キロくらい


アベル「ははははは夢がありますな」


シルビア「マルスちゃ〜ん」


わし&アベル  ビクゥ!!


わし「おう…シルビア」


アベル「………。」


シルビア「先発隊とか胸踊るわぁ〜早速チャチャでも踊る?」


わし「遠慮しとく…どうだ?銃歩兵は」


シルビア「良い感じよ、言う事ちゃんと聞く皆んな良い子だしね、訓練もバッチリよ♡」


わし「そうか…それは良かった」

ちゃんと言う事聞く…か…何となく想像出来る


わし「例の特殊部隊はどうだ?」


シルビア「神聖隊や銃歩兵から選りすぐってるから大丈夫よ♡早く活躍したくてウズウズしてるわ」


わし「お…おう期待しとく」


アベル「………。」


シルビア「アベルゥ♡今夜ハッスルしない?」


アベル「絶対嫌です!!」


シルビア「照れちゃってカワイイ♡ハッスル♡ハッスル♡」


アベル「…………。」



アリア「マルス様!!私もハッスルしますよハッスル♡ハッスル♡」


わし「お前はシルビアの影響を受け過ぎだ」



次回に続く…



  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る