第三章 富国強兵と中央集権化
第62話 わし 思惑を外す
〜〜〜謁見室〜〜〜
職人「マルス様…依頼品が出来ました、どうぞご納め下さい」
わし「うむ…ちゃんと作れたか?」
職人「はい…しかし全部初めての事なので荒はあるかもですが」
では早速着るか
シュルルルルー キュ!!
わし「おお…良い出来栄えじゃ」
転生したら個人的にやりたかった事が着物だ、転生前は痩せやすく太りやすい体質だったので、なんで、わしが、服に合わせないと行けないんだと思い、色々と試したら着物がしっくりきた
転生前は袴も履くレベルの着物道楽っぷり、交易で絹が手に入ったのと、紡績の工業化で手縫い職人の収入が減ってるのを危惧してたので職人を呼んで、作って貰った、採寸は覚えてたので余裕、職人が居なくなると二度と作れなくなったりするのでロストテクノロジーになる、手縫いだからロストローテクノロジーか
わし「ああ…落ち着く、10着作るのじゃ、とりあえず1着50万マルクスじゃ」
職人「こ…こんなに…有り難き幸せ!!」
文化とはパトロンが黎明期を作り、大衆に流行して根付いて初まる、そして儲からないと作り手も増えないしな、作り手同士がより良い物を切磋琢磨して作るから、技術も上がり、人は感動し、さらにお金を出す
サムライソードにもバッチリ合うな、ヤマト王国の者に聞いたらキットカットが正式名称みたいだ
お菓子かよ…どう見ても日本刀だがな
〜〜〜わし私室〜〜〜
カレン「あら?変わった服装ですね?」
わし「古い文献を見てな、キモノと言う、コレは良いと思って作ってみた、カレンよ、ちょっと良いか?」
カレン「はいな」
わし「ふーーーむ…」さわり…さわり
カレン「あ…新手のセクハラですか?」
わし「いや…お主にも作ってみようと思って、アキナとの誤解を解いてくれたからな、褒美じゃ」
カレン「まぁ嬉しいですわ」
わし「女性用は、お端折りと帯も大きくて男物とはちょと違うのじゃ、まぁ大体分かった、動きにくいから袴も作らせよう、袴が無い方がセクシーじゃがな」
カレン「楽しみですわ」
コンコン
カシム「カシムです」
わし「はいれ」
カシム「遂にウゴン王国の極維党のハザンが武装蜂起し、ウゴン王国と融新会との内乱になりました」
わし「まぁ時間の問題じゃったからな、戦況はどうじゃ?」
カシム「極維党が民意を得て押してる模様です、融新会はどっち付かずですが、ウゴン王国側ですかね、今回の場合は極維党が立ち上がったタイミングで、各地の奴隷や民衆や貴族も同時に大規模な武装蜂起してるので組織的な匂いがしますね」
わし「極維党がアルビア国の援助を受けてたな、武装はどうじゃ?」
カシム「フリントロック式の銃は確認してます、装備は軽装で我々の軍と良く似てます」
わし「ウゴン王国側はどうじゃ?」
カシム「融新会の援助を受けて似た様な装備みたいですね」
わし「最悪じゃな…同じ武器だと泥沼化するぞ、とりあえず、ウゴン王国側の国境に兵を集めよ、もし極維党のクーデターが成功すればウゴン王国領土の一部を奪う、カインに伝えるのじゃ」
カシム「はは!!」
わし「最新の蒸気船があれば、港から軍艦で威圧牽制出来るんじゃがの」
バン!!
カイン「マルス様!!」
わし「おおカインちょうど良い所に来たの」
カイン「レガシィ大帝国が大軍にてウゴン王国に侵攻!!その数8万!!」
わし「なぬ!?……」
カイン「カゼハヤの諜報だと、レガシィ大帝国と融新会が手を組んでるとの情報が」
わし「……そうか!!レガシィ大帝国は銃と蒸気船の情報と内戦で潰し合った所で領土狙いか!!」
カイン「どうされますか?」
わし「待て……考える……想定外だ」
レガシィ大帝国がウゴン王国を完全に併呑した場合は、我が国に取って完全に脅威になる、まだ極東国の傀儡国家の方がマシだ、理由は極東国側は自国民を殺したく無いからだ、たぶん極東は民主制だ、自国民が多く死ぬ戦争だと大統領は戦争責任を取らされるからな、今回とかの内乱はモロそんな感じだ
わしに取って最良は、ウゴン王国が生き残り、レガシィ大帝国を牽制しつつ、極東の国がウゴン王国に対して内政干渉させない状態か状況を作る事
わし「国産の蒸気船は何処まで完成してる?」
カシム「60%ほどですかね?」
わし「動くのか?真っ直ぐ進んで、止まって曲がれば良い」
カシム「機関部や動力や推進系は最近完成したとの報告があり、たぶん動きます、兵装は30.5cm(45口径)連装砲が2基で、残り3基は未実装です…あと…」
わし「あと…なんじゃ?」
カシム「マルス様が異常にこだわってるエアーコンディショナー(エアコン)の開発に手間取ってると…」
わし「そんなんええわ!!直ちに、帆船と改修した蒸気船と適当に野戦砲を積んだハリボテのヤマト(国産蒸気船)をウゴン王国の港に集結させろ、戦闘行為は一切禁止する」
カシム「はは!!」
わし「カイン、ウゴン王国の国境に我が軍の精鋭を集結させる!ホウトクを呼べ!!」
カイン「マルス様、ホウトクは、もうウゴン王国方面の関所や関門の測量に行ってます」
わし「あ…まぁ都合が良いな、わしも出る、蒸気機関車で兵も兵站もピストン輸送だ極秘部隊も連れて行くぞ」
カイン「ははっ!!」
わしらの軍がどれだけ牽制出来るかが鍵を握るな…
次回に続く
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