第61話 わし 他国との交易に乗り出す

わし 私室


アキナ「マルス様すいません…カレンさんから事の顛末を聞いたんですが、私の勘違いだったみたいで…」


アリア「…チッ……。」


アキナ「私にも協力出来る事があれば…」


アリア「大丈夫です、私が責任を持ってビンビンのギンギンにしますから!!」


アリア「//////////」(赤面)


絶対…シルビアの影響だコレ…



わし「はぁ…まぁ誤解が解けて良かった」



コンコン



カシム「カシムです」


わし「入れ」


カシム「失礼します」


わし「あれ?まだ月間報告の日じゃ無いぞ?」


カシム「いえ…あのーヤマト王国の使者が来ました、どうしますか?」


わし「え?あの西国の島国か?リバティ港湾までで入国は出来ないハズだぞ、大物外交官や国の大物レベルは入国許可を出すが」


カシム「そうですが、ヤマト王国の王子で全権大使なのと、ドヤ顔で国からの使者と言われて、なし崩し的に…マルクス王都に入国許可の連絡するから待てと言ったんですが…時間が無いとの事で…すいません」


わし「不法入国じゃ無いかwwwしかし…全権大使で王子は止めれないな、慣例も無いし…入国管理局は、お咎め無しにしてやれ、早速入国許可証を発行だな、まぁ会うよ、興味あるし」


カシム「すいません…」



      〜〜〜謁見の間〜〜〜



わし「遠路遥々ようこそマルクス王国へ」


ヤマト王国使者「◎△$♪×¥●&%#」


ヤマト王国使者「すいません、通訳します、私の名前はサマル、ヤマト王国の第三王子です、お目にかかれて光栄です、と言ってます」


わし「王子自らとは凄いな…それと、お前はなぜ通訳出来る?」


ヤマト王国通訳「私の名前はコダ、西カトレイア国で漁師をしてまして、10年前ほどに、漁の最中に嵐に合い仲間と共にヤマト王国に漂着して、世話になってる者です、初めてリバティ港湾都市に寄港した時も通訳として乗船してました」


わし「なるほどな、んで使者は何用じゃ?」


コダ「マルス自由都市を見て蒸気機関車や街灯に大変感銘を受け、是非友好的な付き合いをしたいと」


わし「ふーーむ…友好関係を結ぶメリットが無いのよね…」


サマル王子「◎△$♪×¥●&%#」


コダ「蚕と蒸気船の技術はどうですか?との事です」


わし「うーーーーむ…もう一声欲しいな」


サマル王子「◎△$♪×¥●&%#」


コダ「地下資源が乏しい様なので、我が国は地下資源が豊富な国、希少な鉱物を格安で売ります」


わし「乗った!!てか良く調べてるな…感心するわ」


鉱物も魅力的だが石油とかあれば最高だがな…


サマル王子「◎△$♪×¥●&%#」


コダ「外交の基本との事です」


わし「ははははは、ところでヤマト国の人間はサマルの様にゴツくて碧眼で金髪なのか?」


コダ「そうですね、女性は美人が多いです」


大和民族の特徴は無いな、やはり偶然か…


わし「通訳出来る奴はまだ居るか?」


コダ「はい、難破した漁師で、もう5人ほど居ますね」


わし「そいつら2名ほど我が国の語学教師として貸してくれぬか?まぁ本気出せば1年もあれば語学は習得出来る」


サマル王子「◎△$♪×¥●&%#」


ゴダ「了承しました、との事です」



語学はめちゃくちゃ簡単だ、音と意味をセットで記憶するだけだからな


忖度を初めて聞いた時に日本語なのに理解出来ないのは、「そんたく」と言う発音と意味を両方記憶出来てないからだ


「そんたく」だけ記憶しても、意味を記憶出来てないから、聞いたことあるけど分かんないとなる


これは全ての言語で通じる


グッドモーニング


これが直感的に理解出来るのは音と意味を両方記憶してるからだ


書物や文法を勉強しても、全く喋れないし聞き取れないのは音を記憶してないのが原因だ、だから通訳を雇って音と意味を完璧に記憶する必要がある、まぁ人間の記憶メモリは1ペタバイトもあるから余裕なのよね


わし「こんにちは、はヤマト王国で何と言うのじゃ?」


ゴタ「バヒュームです」


わし「サマル!!バヒューム!!」


サマル王子「マルス!!バヒューム!!」


サマル王子「うっしししししししwww」


わし「はははははは…」変な笑い方だな…


よし、こんにちわは記憶した…この要領で大量に音と意味を記憶して行くだけ


わし「では友好国として書面を交わすか、カシム用意して参いれ、歓待の準備もじゃ」


カシム「ははっ!!」



    〜〜〜マルクス 城下町〜〜〜



ホウトク「ほう…これが、工事中の街灯か、夜でも火を使わず明るいって凄いな、夜が楽しみだ」


ユリウス「あの王子は何者だ…次から次へと…まだ成人もしてないんだろ?」


ホウトク「たぶんこの時代や、この国の人間じゃ無いな」


ユリウス「まさか」(笑)


ホウトク「ほら、初任給のマルクス紙幣で買い物してみろ、あそこの串焼きは絶品だぜ」


ユリウス「に…にわかに信じ難い…主人よ串焼きをくれ」


主人「あいよ、串焼き1つ150マルクスだよ」


ユリウス「せ…1000マルクス紙幣で」


主人「はいはーい、ちょと待ってね、お釣りと串焼きね」


ユリウス「おお!本当だ!何か凄いなこの感じ!」


主人「どうかしました?」


ユリウス「あ…いや…失礼した」


ホウトク「俺も最初はビックリした、紙で物をやり取りしてるからな」


ユリウス「しかし、紙だと持ち歩くのに便利だが、束で渡されると、困るな」


ホウトク「マルクス銀行か郵政銀行に預けるのよ」


ユリウス「なんだ?それは?」


ホウトク「そこにある、付いてきな」


銀行員「いらっしゃいませ、預かりですか?引き出しですか?ご融資の窓口は左になります」


ユリウス「え…と…預かりで」


銀行員「承りました、通帳はお持ちですか?」


ユリウス「何だ通帳とは?」


銀行員「預かり帳みたいな物です、初めてのご利用ですね、お作りします、身分証明書とハンコはお持ちですか?右手に付けられてるシグネットリングでも大丈夫です」


ユリウス「ああ…」


銀行員「では全額預かりですね、こちら通帳になります」


ユリウス「ああ…」


ホウトク「どうだ?この通帳も紙幣なんだぜ?」


ユリウス「どうゆう事だ?」


ホウトク「これで、支払いも出来るからな、主に企業との取引にだが、例えば10億マルクスとか運ぶのが大変だろ、振り込みってサービスがあんのよ」


ユリウス「なるほどそう言うことか…不思議な感覚だな…」


ホウトク「まぁすぐ慣れるさ、便利だしな、本当マルスの旦那の頭はどうなんてんだろうな、今度は空飛ぶらしいぞ」


ユリウス「そんなバカな」(笑)



次回に続く…

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