第60話 わし 色々と放置プレイ
レガシィ大帝国
ゴクフ大臣「ジホン・ロン様、マルクス王国の第一人者の技術者の誘拐は失敗しましたが、マルクス王国の右大臣のヨミは誘拐出来ました」
ジホン・ロン「ほう…とりあえずヨミとやらを連れて参れ」
ゴクフ大臣「ヨミとやらを連れて来い!!」
レガシィ大帝国兵「ははっ!!」
ジホン・ロン「しかし、戦争になるのでは?…超有能な大臣が誘拐されたとなれば」
ゴクフ大臣「そこは抜かり無く、黒幕がレガシィ大帝国とはバレない様に細心の注意をしております、それに、あちらも我が帝国の家臣の引き抜きや奴隷を拉致したりしてます」
ジホン・ロン「ユリウスの息子の事か…しかし流石に躍起になって探すだろう、国の舵取りが消えるんだぞ」
レガシィ大帝国兵「連れて来ました」
ドン…
ヨミ「無礼者めが!!我を誰と心得る!!マルクス王国右大臣のヨミであるぞ!!」
ジホン・ロン「レガシィ大帝国の帝王だ、お主がヨミか?」
ヨミ「レガシィ大帝国!?ひぃぃぃいい…ハイ!!私はヨミです!!何か用ですか?」
ジホン・ロン「お前が裏でマルクス王国を操り、銃や蒸気機関に紙幣とやらで、マルクス王国に繁栄をもたらし、聖カトレイアやウゴン王国を政治力や知謀で陥れたりしてる切れ者の右大臣か」
ヨミ「そそそそんな!!私めなど!!今じゃ政権の中枢からは外されてますよ、あはははは…」
ジホン・ロン「ほう…では何故マルス自由都市と言う最大の都市を治め、ウゴン王国に自ら乗り込み反乱や撹乱を煽動出来るんだ?」
ヨミ「ウゴン王国には悪魔王子に命令されて、訳も分からず行かされ、マルス自由都市も悪党王子に命令されたんです、ホントです!!」
ジホン・ロン「苦しい言い訳だな、まぁ良い…ところで報告書にあった紙幣や金融改革だが詳しく教えろ」
ヨミ「あれは砂上の楼閣でして、マルクス王国は破綻寸前です、借金まみれで明日にも破滅します、ぶっ潰すなら今ですぞ帝王様!!」
ジホン・ロン「ほう…そう焚き付けて戦争に引っ張り込むか狸め、もし紙幣が流通してるのであれば、原資は紙だぞ、金貨や銀貨と違って無限に作れるのだ、どうやって破綻するのだ」
ヨミ「あ……確かに…あのクソ餓鬼王子め騙したな」
ジホン・ロン「コイツを拷問にかけろ、全て聞き出せ!!」
ヨミ「まままま…待って下さい!!本当に知らないんです!!ひぃぃぃぃぃいいいいいお助け下さい!!寝返ります!!今すぐ寝返りますから!!」
ジホン・ロン「寝返るなら拷問室で知ってる事を洗いざらい喋れ、わはははははは」
ゴクフ大臣「喋りますかな?」
ジホン・ロン「アイツに忠臣の目は感じなかったな、自分が王と思ってたんだろう、同じシステムに同じ技術力なら負けはせん、国の優秀な舵取りが消えれば国は一気に滅ぶ、あの坊ちゃん王子ではまず無理だろう」
マルクス王国 わし私室
わし「ふーーむ…はぁ…」
カレン「マルス様どうされました?ため息など珍しいですわ」
わし「わしはもう16歳になる、成人の儀の歳だ、最近おかしいなぁとは思ってたが、大問題があるのじゃ」
カレン「大問題とは?大体の問題は片付けて来たではありませんか」
わし「いや精神的な問題でな…欲情しないのじゃ…こうあるだろ、ムラムラすると言うか、若さゆえの過ちとか」
転生前に遊びと言う遊びは全部したからな、酒池肉林も最初だけなんだよね…楽しいの
脱ぎ脱ぎ…
カレン「ハイ!!」
わし「うーむ…素晴らしい巨乳だな」
カレン「ブラも外しましょうか?」
わし「いや何というか…盛期ルネサンスの絵画の様に美しいとは思うが、欲情は無いな…わしの性器ルネサンスは終わってる…」
カレン「自信を無くしますわ」(涙)
わし「あ…いや…すまん」(汗)
カレン「謝られた方が余計悲しいですわ」(涙)
コンコン
アキナ「失礼します」
わし「ちょま!!」(汗)
ガチャ!!
アキナ「ヒェ…ななななな何やってんすか!!!!」
わし「おい!!勘違いするなよ!!」(汗)
アキナ「胸元の肌けた半泣きのカレンさんに!!汗だくのマルス様!!ふ…不潔です!!!」
ダダダダダッ!!
アリア「どうしたんですか?アキナさんが…」
ガシャン!!
アリア「ひ…ひどいです!シルビアが言ってた通り!やっぱり男の人は歳上が良いんじゃ無いですか!!私じゃダメですか?私じゃダメですか!?」
シルビアめ!!余計な事を…
わし「うるさい、わしが欲情しないからカレンに少し協力してもらっただけじゃ」
アリア「何で私じゃ無いんですか?貧乳だからですか!!やっぱりマルス様は巨乳好きじゃ無いですか!!」
わし「うーむ…やっぱり巨乳も悪くないとは思った」
アリア「う…嘘つき!!私の美乳も見て下さい!!きっと欲情します!!」(号泣)
わし「ちょと待て、痴女かお前は!!」(汗)
ガタン!! ガタン!! ドスン…!!
アリアに覆いかぶさる様に崩れ落ちる…
ガチャ!!
アキナ「すいません…やっぱり…かんちが…!!!」
わし「あ……」(はぁ…はぁ…
アキナ「泣いてるアリアちゃんを押さえつけて、はぁはぁ言ってる…マルス様……ふ…不潔過ぎます!!鬼畜です!!」
ダダダダダダッ!!
わし「ちょとちょと!!」(汗)
わし「君たち…良からぬ噂が立ったらどうする!!」
アリア「ふふふ…ライバル1人消えた…」
わし「はぁ…まぁわしは不能では無い、若いから毎日朝勃ちするしな、きっと精神的な奴だな」
カレン「そ…それを不能と言うのでは…」
わし「いや、わしの精神が仏の域に行ってる気がする」 (転生前に遊び過ぎたのと、58歳で性欲も枯れて死んだしな、常に精神が賢者モードだ)
アリア「あさだちですか?あさだちについてシルビアに聞いて来ます!!」
わし「おい!!また知識が偏るからヤメレ」
カレン「アキナちゃんはどうしましょう?」
わし「どう取り繕っても変態だ…放置で良い」
コンコン
カイン「カインです」
わし「入れ」
カイン「さっきアキナさんと廊下ですれ違ったんですが、汚物を見る様な目で見られましたが、何かあったんですか?」
わし「男嫌いになったかもしれん」
カイン「はぁ…?」
わし「それで要件はなんじゃ?」
カイン「あ…はい、ヨミの捜索救出は失敗しました、おそらく、レガシィ大帝国に連れて行かれてると思います、如何致しましょう」
わし「あいつも放置で良いだろう、いくらでも替の利く人間だ死んで困る事とかあるか?」
カイン「あいつも?」
わし「ああ…何でもない、ヨミはマジで消えても問題無い、放置だ放置」
カイン「そうですが、国としての面子的な…」
わし「面子などより情報(諜報)と軍事力の強化だな、その方がよっぽど国防として重要じゃ」
カイン「はい、では一応は諜報活動を強化してヨミの動向や他国の事も探ってみます」
わし「うむ…」
はぁ…前途多難だな…
次回に続く…
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