第54話 わし 人間考察と都市計画
レガシィ大帝国
ジホン・ロン「報告書を読んだが、紙幣と言うのはさっぱり分からんな…ゴクフよ」
ゴクフ大臣「そのまま、システムを導入してみますか?銀行とやらを作って金貨や銀貨を預かったり、紙幣に交換したり」
ジホン・ロン「やってみるが良い、蒸気機関に関してだが、どうだ?」
ゴクフ大臣「私に考えがあります、銃や蒸気機関についても、お任せを」
ジホン・ロン「ウゴン王国はどうなってる?」
ゴクフ「何やら大変見たいですぞ、マルクス王国の古参の右大臣ヨミとやらが、かなりの切れ者でウゴン王国の内部分裂に国家騒乱を企て見事成功させたとか、その右大臣が治めるマルス自由都市も我が帝都に劣らずの大繁栄っぷり」
ジホン・ロン「ほう…やはりマルクス王国第一の人物は右大臣か…奴が紙幣などのシステムを考えたのかもな、マルクス王国の繁栄は、今の王子に代わってからだ、しかし王子はまだ20歳にも満たない、上手く王子を操る右大臣が優秀なのは間違いないな…」
ゴクフ「それにつきましても、お任せあれ」
ジホン・ロン「うむ」
マルクス王国 わし私室
パチ…
ジアンビ「うーーん」
パチ…
わし「ほう…」
パチ…
ジアンビ「はっ!?うーーん…うーーん……」
パチ…
わし「ふふふ…チェック メイトだな受け無しだ」
パチリ…
ジアンビ「ま…参りました…」
わし「まだまだじゃなw」
ジアンビ「強いですね…いや〜奥が深いSHOUGI」
愚民化政策として取り入れた将棋、ルールも駒も、まんま将棋だが駒はわしオリジナルにした、新聞で、わしが大好きだと言う事で急速に国民にも普及してる
こう言うのは普及率重視だ、サッカーをしてる少年も最近ちらほら見る、転生前の地球で競技人口が億超えてるスポーツはバレーボール、バスケットボール、クリケット、卓球、サッカーだ、クリケットと卓球はインドと中国の人口チートだな
サッカー、バスケットボール、バレーと普及させて行こう、ボールさえあれば、とりあえずプレイ出来るのが普及する理由だな、後は金出して奨励して行くだけだ、プロリーグとか
ジアンビ「SHOUGIは誰かに習ったんですか?」
わし「愛( A I )だな…」
ジアンビ「愛ですか…なるほど、好きこそ物の上手なれですね」
わし「遠い未来に数分で百億手先を読んでくる化け物とか現れる」
ジアンビ「そんなの人間じゃ無いですよ」(笑)
わし「まぁな」(わしはAIに教わったからな
ジアンビ「へ?」
AIの発達によってボードゲームは超効率覚えゲーになるだろう
人間の記憶メモリは1ペタバイトほどある、100万年分の新聞紙を完璧に記憶出来るほどの脅威の記憶メモリだ
しかし人間は記憶機能がバカなので10個覚えると次の日に7つ忘れる、でも繰り返し学習すると完璧に記憶出来る
よく記憶力が悪いんですとか言う人がいるが
もし記憶力の悪い人間が実在すれば日本語は喋れないだろう、記憶力が悪ければ、こんにちはを忘れるからな、あれは自分への言い訳だな
正確に答えるなら、訓練すれば、めっちゃ記憶出来ますが、訓練をサボってるので記憶出来ませんが正解だ
転生前に凄まじく将棋が強い青年が現れてたが、予言しとくが15〜20年後には更に化け物が現れるだろう
将棋を5歳くらいから、AIで学習させれば、とてつも無い化け物になるからだ、人間の記憶メモリと相まって
後は本人が望めば学校に行かさない事だな
将棋だけに集中すれば、10代で年収数億も余裕だ、時間効率が良い
そして競技と言うのは人間以外にとって変わられる事は無い、人間同士の戦いに、やはり人間は感動するからだ
実際に蒸気機関と人間が競った時代がある、すぐに蒸気機関が人間に圧勝してしまい、次は蒸気機関同士が争い、やがてモータースポーツと言うジャンルが出来る、AIもそうだ、人間に勝てるかどうかくらいが盛り上がるが、AIが圧勝となると陳腐化する、そしてAIはAI同士、人間は人間同士が競い合う様になる
未だに3000年前からあるオリンピックに人間が熱狂してるのが証拠だ
わしがバイクに乗って、ウサイン・ボルトにブッチギリで勝っても誰も感動せんからな(笑)
今後、超高性能ロボットと人間がスポーツで争う時代がくるだろうが、結局は人間同士の戦いになるだろう
監督として超高性能ロボットはいるかも知れんが(笑)
ジアンビ「マルス様!!マルス様!!聞いてます?」
わし「お…おう…何だっけ?」
マルチタスクが出来ないのも人間の弱点だな
ジアンビ「電力事業を王都にも作ります、電話の普及は時間がかかりますね」
わし「とりあえず、マルス自由都市と王都に電話を繋げて見よう、後はスタジアムの建設だな」
ジアンビ「すたじあむ?」
わし「サッカーの試合をするデカい箱だ、ちょっと失業者が増えそうだから、公共事業を増やしたいと思ってな、王都とマルス自由都市の間の駅都市に建設しよう」
ジアンビ「ウゴン王国の絡みですね」
わし「まぁそうだ、作るなら無鉄筋でローマンコンクリートで作ってくれ」
ジアンビ「何ですかそれは?」
わし「石炭火力発電で出る細かい灰があるだろう、あれはフライアッシュと言う、それと海水だな、その2つと、いつも通りセメントで作ればローマンコンクリートが出来上がる」
わし「ローマンコンクリートは耐久性が数千年だ、施工法は、型枠内にまず骨材を投入してからモルタルを流し込み空気抜き及び締固めを行う、詳しくは指示書を書く」
ジアンビ「ははっ!!」
コロッセオとか、鉄骨を用いないコンクリートにも関わらず幾多の地震の際も崩壊しなかったのは、全体が円筒形で力学的に安定しているのとローマンコンクリートの桁違いの耐久年数のおかげで現存してる
ジアンビ「あと、リバティ港湾都市に入ってくる船ですが、極東より西から来る蒸気船の方が多いですね?」
わし「何?どう言う事だ」
ジアンビ「カシム様から、寄港してくる蒸気船を調べろと言われてたので、寄港履歴を調べてみたんですが、極東側1回西側の国2回来てますね、前回のマルス様の時の視察の時は西側の船ですね」
わし「なるほど、だから交易品がキュリアの時と違って、茶や絹とかサムライソードだったんだな」
ジアンビ「西側の蒸気船はヤマトって国ですね」
わし「カレンから聞いたな、どんな国だ?」
ジアンビ「詳しくは分からないですが、王国で島国ですね」
うーーん…島国でヤマトにサムライソードか…やはり偶然にしては出来過ぎてるな、一度会ってみたいな…大和民族の特徴なんだろうか
わし「海軍はどうか?」
ジアンビ「順調みたいですよ、生徒もだいぶ増えたって言ってましたし、あとカザハヤ大将が給料上げろと言ってましたね」
わし「給料はめちゃ上げたぞ、海軍局の大将だし!」
ジアンビ「たぶん入れ込んでる女性とかですかね?毎晩飲み歩いてるみたいなので…」
わし「仕事はどうなんだ?」
ジアンビ「ちゃんとやってるみたいです」
わし「なら良い、実績が上がればボーナスをはずむと伝えとけ!!」
ジアンビ「はははwボーナス代わりに美女を紹介した方が生産効率が上がりそうですけど」
わし「た…確かに…」
次回に続く…
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます