第50話 わし 海軍に力を入れる
ザザァーー
ザザァーー
カザハヤ…はぁ〜何の因果で、こんなむさ苦しい連中と海でランデブーだよ、少しくらい女がいるかと思ったら全員男じゃねーか
ゲオルグ「カザハヤの兄貴、右舷側の風です」
カザハヤ「ああ…はいはいスパンカーホールアウトで」
ゲオルグ「野郎ども!!スパンカーホールアウト!!」
海賊達「おおおおおお!!!」
カザハヤ「潮流の方向にも気を使うんだぞ〜」
ゲオルグ「了解ですカザハヤの兄貴」
マジでやってられん!!漁を教えたら、めちゃ凄いとか懐かれるし、アリアちゃんと話したって言ったら人気者になるし、漁の合間に文字や算数の宿題を教えたら尊敬されるし、ここは大人幼稚舎かよ!!次の機会に絶対ボーナスか昇給を言うぞ
ゲオルグ「「ハードスターボード! ミズンスパンカー、ホールイン!」
海賊「おおおおおおお!!」
カザハヤ「まてまてまてまて!!早い早い!!船足止まる!!ほら〜」
ゲオルグ「すいやせん…カザハヤの兄貴」
カザハヤ「風と潮流を読め…と言いたいが、蒸気船だとこのスキルいるか?」
ゲオルグ「でも、アイツら操船は楽しいみたいです」
子供にオモチャだな…
今の所は、この漁専用の帆船と最近異国から買った蒸気船と建造中の国産の蒸気船か…大丈夫かホント
〜〜〜漁終了〜〜〜
ゲオルグ「今日も大漁でしたねカザハヤの兄貴」
カザハヤ「そうね〜女も釣れればもっと良いね〜」
アリー「あ〜カザハヤさん、ちょっと蒸気船の改修が終了したので、試運転をお願い出来ますか?」
出たよ!!またコキ使われる…コイツは最近赴任して来た海軍学校校長兼海軍開発部最高責任者兼海軍統括責任者兼海軍軍師のアリーだ、肩書き長すぎだろ、名刺を見た時に半分が肩書だぞ!!てかマルクス王国は人手不足過ぎだろ!!
アリー「カザハヤさん顔に出ますね、どうですか?今夜、綺麗なお姉さんのお店でも?良い店知ってますよ」
カザハヤ「よし乗ろう!!サビ残上等!!ゲオルグ達行くぞ」
海賊達「おおおおおおおお!!!」
カザハヤ「へぇ〜見た感じ帆が無い煙突がある変な船だな?本当に走るのコレ?推進装置は何処よ?」
アリー「水中にあります、ではエンジン始動!!動くまで少し時間が掛かります」
〜〜〜10分後〜〜〜
カザハヤ「おお…不思議な感じだな…風も無いのに少しづつ進んでる」
アリー「最高速度まで出してみます、その後に操船してみて下さい」
カザハヤ「おお〜コレは凄いな、面舵いっぱい切ってみて良い?」
アリー「どうぞ」
カザハヤ「ほうほう、これはやっぱり凄いわ」
アリー「どうですか?帆船と蒸気船で同じ大砲積んで勝負出来ますか?」
カザハヤ「うーん、帆船が思い通りに操船出来るなら良い勝負かな」
アリー「ホントですか?明日、模擬戦しても良いですか?」
カザハヤ「明後日だな、だって今日は…ムフフフw飲みすぎちゃうかもなー!!」
アリー「すいません、そうでしたね」(笑)
カザハヤ「模擬戦には操船が上手いダチを連れてくるよ、ゲオルグ達では、まだまだだ、あと模擬戦に条件を付けてくれ」
アリー「分かりました」
カザハヤ「勝ったら連チャンで飲みな」
アリー「分かりました」(汗)
〜〜〜2日後〜〜〜
ドン!!
模擬戦の開始の合図
クラブ シー ジャックのアリザちゃん!!待っててね♡
カザハヤ「アリーの蒸気船は停船状態だ、その隙に一気に距離を詰める!!」
帆船組「おおおおお!!」
カザハヤ「今日は風にも愛されてるぞ、真後ろから風を受けて進む(フォアアンドアフト)だ!!」
アリー「あら〜凄いスピードで詰めてくる、どうですか?エンジン始動してまだ進みませんか?」
ゲオルグ「まだ時間がかかりそうです…」
カザハヤ「今のうちに大砲の照準を合わせろ、大砲に関しては俺は素人だが、右舷側で角度40度かな、左舷は30度に調整、撃った後に微調整ヨロシク!!」
アリー「うーんマズイですね、左舷側の大砲を敵艦に照準を合わせて下さい」
カザハヤ「大砲撃ってー、ジャイブで切り上がるよー」
ドドドドン!!(模擬戦の弾)
アリー「あら〜照準から消えましたね」
ゲオルグ「蒸気船が動き出しましたぜ」
カザハヤ「はい切り返してー、左舷撃ってー」
ドドドドン!!
アリー「ただの的ですね」
カザハヤ「風上へ切り上がるから慎重にー、タックして裏帆を打たない様に面舵32度で〜、はい撃ってー」
ドドドドン!!
アリー「う〜ん…白旗揚げて下さい…」
カザハヤ「お?白旗だ、まぁ風運良かったな、今日は飲めちゃうぞ皆んなー!!」
帆船組「いやったぜ!!」
〜〜リバティ港湾都市 ドッグ〜〜
アリー「ちょっと上手すぎませんか?」
カザハヤ「熟練の船乗りだからな、停船からの始動が遅すぎる、海上で停船する夜とか注意だな停船中を狙われたら弱い」
アリー「やっぱり帆も付けた方が良いですかね?ハイブリッド的な」
カザハヤ「いらないかな、動いてる蒸気船なら、やっぱり強いんじゃない?理由はいっぱいあるけど、まず無風で走れる、風を気にせず面舵いっぱい切れる、あと鉄だしね、帆船だと一発良いの貰ったら普通に沈む」
アリー「そうですか、では約束通り今夜も、クラブ シー ジャックで」(笑)
カザハヤ「分かってるね〜今日もアリザちゃん出勤してるかな!?わはははははは」(笑)
順風満帆? 次回に続く…
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます