第48話 わし 国内と国外の情報整理をする

コンコン


カレン「カレン帰国しました」


わし「入れ」


カレン「お久しぶりですわマルス様」


わし「ご苦労、どうだった?潜入調査は」


カレン「行商人に扮して有力貴族と懇意になり、かなり情報を引き出せました、かなりキナ臭い感じです」


わし「報告書を見せてくれ」


ほほう…極東は2ヶ国あるのか、アルビア国とトランス国か…アルビア国がタカ派を扇動しトランス国がハト派を扇動して内乱を起こそうとしてるのか…

銃器も資金も提供してるのか、銃器の性能は不明…


しかしその2ヶ国は裏で手を組んでる可能性ありか


これは首突っ込んだら面倒臭い奴だな…


それに、我が国に寄港してくる蒸気船の国名と違うな…思ったより先進的な国は多いぞ


わし「カレンご苦労…何となく掴めた、どうしようか意見を聞きたい」


カレン「この件からは手を引いた方が良いかと、巻き込まれますね」


わし「わしも同意見だが…銃器も蒸気船もあるとは、我が国にとっても脅威だな、そろそろカゼハヤもカシムも来る」


ダダダダダダダ!!


わし「あ…カシム来たな」



      〜〜〜1時間後〜〜〜


コンコン


カゼハヤ「カゼハヤです」


わし「入れ」


カゼハヤ「すいません、ウゴン王国側の諜報員は買収されてました…あと脅しですね、極東国側は他国に特にアトラス大陸側の国に干渉されたく無かった模様です」



わし「やはりか…相手側の思い通りなのが癪だがな、裏で手を組んで2ヶ国で甘い汁を吸いたいんだろう、しかし、やってる事が、わしの聖カトレイア政策と似てるから、非難できないと言う…地政学的に極東に1番近い、ウゴン王国とレガシィ大帝国が干渉を受けてるのか、我が国も蒸気船を作って対抗せねば」



カゼハヤ「買収された諜報員の口から植民地政策と言う言葉が出ましたが、分かりますか?」



わし「まぁ何となくな、わしの聖カトレイア政策も似たようなもんだな、他にも南の亜熱帯でゴムの木のプランテーションやサトウキビ栽培も考えてる、これも植民地政策みたいなモンじゃ、わしの場合は平和的にするがな」



カゼハヤ「なるほど、市場開拓みたいな感じですか」



わし「最悪なのは、行きは大量生産品を売り付け経済破壊し帰りは奴隷を積んで奴隷貿易して最終的には自国民を送り込んで国ごと乗っ取りだな」



カシム「ヒドイですね…」


わし「まぁ効率良いし需要があるからだ、さて困ったな」


わし「ヨミをウゴン王国の使者に出せ、どうせ言いくるめられて終わる、死んでも特に問題無いしな」


カシム「ははっ!!」


わし「海軍はどうなってる、そろそろ買った船が手に入ったろう」


カシム「先週来ましたね、今は内部を色々と調べています」


わし「買った奴は、最新の蒸気機関とスクリュープロペラに改修後に海賊共に供与だな、周辺地域の外洋を漁をさせながら調べさせよう、地図描ける奴を乗せるのじゃ、わしらは知らなさすぎる」


カシム「はは!!」


わし「それと同時に国産の蒸気船を急がせろ、金はいくらでも注ぎ込め、聖カトレイア国の港事業もだ、あと名前はヤマトにするのじゃ!!これは絶対じゃ!!」


カシム「はは!!」



カレン「…?そう言えばウゴン大国に潜入した時に聞きましたが、このアトラス大陸の西にヤマトって国があるって聞きましたわ、マルス様はご存知でしたの?」


わし「いや知らん…偶然かな?」


カレン「マルス様のお気に入りのサムライソードも、その国からの交易品ですわ」


わし「マジか!!」


カレン「マジですわ」


あれ?この世界って地球なの?全く知らん地名や国名ばかりだが…


わし「とりあえず外洋に出てみんとな…カシム、レガシィ大帝国はどうだ?」


カシム「身代金には応じない、賠償金も取れるものなら取ってみろとの事です」


わし「舐められてるが、まぁ賠償金は難しいな、家族の救出作戦は?」


カシム「まだ報告ありません」


わし「ふむふむ…なるべく助ける様、努力するのじゃ」


カシム「はは!!」


とりあえず、西部開拓と東部開拓も同時に進めて内政最強にしとこう、他国と違う所は現代の金融経済に改革してるから、予算は無限にある事だ…インフレには注意だが…


カシム「そう言えばマルス様の予想通り、物凄い数の奴隷が叩き売りされて、国費で買ってますが、全員公務員として雇い入れでよろしいですか?」


わし「公務員で雇え、問題ない給与は平均月収の8万マルクスだ、それと今は兵役奴隷はどれくらいいる?」


カシム「奴隷制を改正してから、あれからもずっと各国から越境奴隷が増えてまして、3万人に膨れ上がってます、流石に鈍化しましたが、そりゃ毎日1000マルクス補償に3年で自由市民ですからね…まだまだ増え続けて行くかと」


わし「ふーむ、義務教育学校を増設に兵学校も増設じゃな、教養もそこそこで国防を担ってくれてるとなれば差別も緩くなるだろう、一般市民の流入者はどうじゃ?」


カシム「今は情勢不安のウゴン王国からの移民者が激増ですね、レガシィ大帝国は超圧政統治で、マルクス王国に移動制限や国境警備も増やしてます、聖カトレイア国は自国に神がいて我々の土地に加護があると民は信じてるので、あまり動きはありませんね」



宗教と言う認知は凄いな…ま…最強の金と言う認知には勝てないんだがな…歴史が証明している


免罪符とかな…



わし「じゃあ、東部開拓はウゴン王国の流入者中心で西部開拓は解放奴隷公務員中心で行こう、あと希望者募って派遣公務員として、奴隷が居なくなった貴族や商人や地主に斡旋してやれ日当1000マルクス払わせろwww」


カシム「詐欺じゃ無いですかwww奴隷売らせて金取るとか」


わし「散々コキ使って甘い汁を吸ったんだ、何も問題無いwww奴隷達には公務員としてバッチリ給料は払うし、アイツらだって普通に雇うより安いんだし」


わし「とりあえずは人頭税の廃止の通知はして良いが、奴隷日当2000マルクス増額の発表はギリギリまでするな」


カシム「分かりました、とりあえず2000マルクスは保留にします」


わし「これだけの奴隷が豊かになればインフレ率が結構上がる可能性がる、西部開拓者に助成金を出す方向性のが良いだろう、それまでは奴隷増額の件は様子見だ、あと西部開拓の貴族は忠臣のアダム辺境伯、東はゴードン辺境伯にしてやれ、入札にしてるが、インチキして良い、やり方は任せる」


カシム「はは!!」



次回に続く…。

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