第47話 わし ㊙︎作戦で奴隷を解放する

コンコン


カシム「カシムです」


わし「入れ」


カシム「今月の報告書です」


わし「伝えてくれ」


カシム「ははっ!!現在のインフレ率は1%です工場の生産効率が上がりすぎて、物がダブついてますね、デフレ圧が強いです、まさかここまで供給力が高まるとは」



わし「ふむ…まだデフレか…バカみたいに工場を作り過ぎたな、あと内燃機関の生産能力がここまで高いとは…前回と一緒で減税とバラ撒きだな、人頭税廃止して奴隷に1日2000マルクス支給だな、これで奴隷は自由市民より少し月給が低いくらいになるな、銀行の金利を下げて金を借りやすく調整だな金利0.5%でも良いぞ」


カシム「次に、電気事業化で24時間生産体制で建材系の工場をフル稼働し建築や住宅のインフレも収まりました」


わし「まぁ建材は2〜3%のインフレまでは、このままで良い、それにマルクス王国の西部と東部開発が始まるしな、火災や爆発事故もまだ多いから、消防局も作るか」


カシム「次に、米の生産を開始し農薬の開発も順調です、じきにトラクターを使い開墾を進めて行く予定です、しかしゴムの木は…ちょっと育成が厳しいそうです」



わし「ふむ…ゴムに関しては、やはりプランテーションを作るか」



カシム「軍需産業に力を入れて国の支出を増やしますか?」


わし「うーむ…とりあえず、様子見だな、インフレ怖いし、インフレしたら所得税の幅を広げる、今は300万マルクス以上だが、100万マルクス以上〜にするか、インフレしなければ軍需産業と、ダブついた物は聖カトレイア国に押し付けてやる」


カシム「はは!!」


わし「後はマルクス銀行や郵政局銀行の通帳をもっと普及させろ、今後は貨幣を改定していく、金貨や銀貨は廃止して、マルクス紙幣とマルクス銀行券と硬貨に少しづつ移行して行くのだ、これで完全に金や銀本位制から抜け出せる」


カシム「確かに、通帳に数字が並んでるだけで、安心しますもんね」


わし「それより懸念材料がある…」


カシム「レガシィ大帝国ですか?」


わし「ちゃう」


カシム「ウゴン王国の調停ですか?」


わし「ちゃう」


カシム「なんでしょうか?」


わし「2年後の奴隷買い取りだ」


カシム「何も問題無いじゃ無いですか、城の超巨大金庫の中に5000億マルクス紙幣刷ってありますので、余裕で支払えますよ」


わし「まぁそうなんだがな、お金は市場に流して初めて効果が出るが…」


例えば、わしが1000兆円作って、持ってても河原で焼いても市場には何も影響が起こらないのと一緒だ



わし「ただ貴族や商人や地主に払って、力を付けるのも問題だなと、あいつら、国が買い取ってくれるって事でラスト1年とかには大量に奴隷を雇うだろうからな、それに払った金でまた奴隷買っての繰り返しになる、奴隷人口を増やすより、奴隷制を廃止して、これからは国民1人1人の所得を上げた方が良いからな」


カシム「どうするんですか?」


わし「踏み倒す!!」


カシム「さすがに暴動が起きますよ!!」


わし「まぁ任せろ、タイミングは今だし秘策がある、とりあえずアリアを呼べ」


カシム「はぁ…」




     〜〜〜5分後〜〜〜



ダダダダダダダダダ!!


アリア「マルス様!!お呼びですか!!夜伽ですか?」


はえーな…おい…夜伽って…誰に習ったんだよ



わし「アリア…実は隠していた事がある…コレを見てくれ」


アリア「いち、じゅう、ひゃく、せん、まん……いちおく、じゅうおく……ごせんよんひゃくおく…5400億ですか凄い数字ですね、どうしたんですか?」



わし「国の借金だ…」 ふらふら…



アリア「ええええええ!!!!たたたた大変じゃ無いですか!!!」


わし「これからも増え続ける…このままじゃ破綻する…」 


がっくり…


アリア「私にも何か力になれる事があれば!!」


わし「今までお前にかけたお金も、この借金の中に入ってる…返してくれるか…」


アリア「もちろんです!!全部返します!!私は拾って頂いた時から全てマルス様の物です!!」


ダメだコイツ…早くなんとかしないと…


アリア「それに…マルス様…無理なさらず国を捨てて逃げましょう…そして小さな泉のほとりで、家を建てて、はたけを耕し…子供は3人で…最初は男の子が良いかな…え?…やっぱり女の子ですか…イヤン」

(ぶつぶつ…



あ…妄想の世界に旅立った…



わし「どうじゃwwwカシムwww」


カシム「そんなに上手く行きますかね?」


わし「ヨミをマルス自由都市から召集しろ!!かもかも詐欺で奴隷解放作戦だ!!」



     〜〜〜次の日〜〜〜


   (かもかも詐欺で奴隷解放作戦)




ヨミ「マルス様!!不肖のヨミめしっかりマルス自由都市を治めております、今日はどう言った御用件ですか?」



わし「ヨミよ…実は隠していた事がある…コレを見てくれ」


ヨミ「いち、じゅう、ひゃく、せん、まん……いちおく、じゅうおく……ごせんよんひゃくおく…5400億ですか凄い数字ですね、で…この数字がどうしたんですか?」



わし「国の借金だ…」 ふらふら…



ヨミ「ええええええ!!!!たたたた大変じゃ無いですか!!!物凄い借金!!」


わし「これからも増え続ける…このままだと破綻する……かも」 


がっくり…


ヨミ「どどどどどどうするんですか!?」


わし「戦争や開発やらで国の支出が多すぎるから国の収入を増やすしか無いだろう、大増税しか無い!!マルス自由都市の収益も1%とかになる……かも」


ヨミ「そ…それは…なんとかならないですか?」


わし「秘策はある…」


ヨミ「秘策とは?」


わし「2年後の奴隷買い取りだが…それが莫大な支出でな…しかし、その財源を地域開発や海外貿易の収支増大に充てる、それに毎日奴隷に1000マルクス払ってる、今後2000マルクスに増やす事に予算会議で決定したんだ、しかし…コレもこのままいけば、結局10年後とかには、貴族や商人や地主から回収しないといけない……かも」


超神妙な顔…



ヨミ「開発や海外貿易は大賛成です、あと…奴隷買い取りは廃止になる可能性があり、後々にお金を回収と言う事は…奴隷を抱えてると損しますよね?」


わし「奴隷買い取りのお金も国の借金が増える原因だしな…毎日払ってる1000マルクスも結局はいつか増税と言う形で回収せねばならない……かも」



わし「忠臣のヨミには教えとこうと思ってだな…仲の良い貴族にだけ教えて良い…」(キリ


ヨミ「分かりました、ヨミ最大限の努力をしますぞ!!」


わし「うむ…頼んだぞ…これで持ち堪えれる」


ヨミ「では失礼します」



バタン…




     シーーーーーーン…





わし「がははははははははは!!ほら見ろ騙されたwwwww」


カシム「アホですねwww」


わし「アホだと思うのは、わしがお前に信用創造で貨幣を発行してると教えてるからだwww」


カシム「確かにwwwしかし、借金と聞くと返さないといけないって、めちゃくちゃ説得力ありますね」


わし「民間はそうだ、金借りたら、実際に返せって言われるしな」


わし「だが国の借金がいくら増えた所で、誰が返せって言うんだよwwwwwwwwそれに自国通貨を無限に刷れるのに、どうやって破綻するんだよwwwww」



わし「じゃあ、来週くらいから奴隷達が叩き売られるから、最安値で国が買い取ってやれ、公務員として雇用し、西部や東部開拓に使うのじゃ、人の口には戸は立てられんからな、ヨミは扱いやすいな、処刑せんで良かったわ」


カシム「御意www」


わし「さて…景気良く、わしの誕生日パーチーでもするか!うははははははwww」



次回に続く…

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る