第41話 わし レガシィ大帝国と大激突?

ホウトク「まぁこんなもんか」


罠もバッチリだ、だがいつでも来いって訳じゃない、騎馬隊が来てないのと騎馬が牽引してる中型大砲がまだだ、今日の夕方には到着するかな


ホウトク「では銃歩兵達よ作戦を確認するぞ、まず我が軍の騎馬と敵の騎馬とが交戦し適当な所で逃げる敵兵が追いかけてくれば、銃歩兵で殺し間に誘い込む、追って来なければ匍匐前進で敵まで接近して奇襲する」


殺し間とは



         ↗︎ ↖︎


銃を撃った場合この交差する射線が最も殺傷能力が高くなる、これを殺し間と言う


マルクス銃歩兵「ははっ!!しかし敵は2000とは言え銃300で大丈夫でしょうか?」


ホウトク「はっははは、安心しろ、最新銃は有効射程は250〜600m1分間に5〜12発は撃てる、旧式銃は有効射程180〜270m1分間に2〜3発ほどだ、つまり最新銃300挺は旧式銃1000挺以上だ、聖カトレイアとの戦では500挺の旧式銃で圧倒出来た…この意味分かるな」


マルクス銃歩兵「おおおおおお!!!!」


シリュウ「噂に聞いてた銃とは凄まじいですね」


ホウトク「これがあればアトラス大陸を制圧出来るが、うちの王子さんは、全くその気がねぇ、俺にはサッパリ理解出来ないけどな、この銃や自転車や機械など発明してるし超前衛的な考え方だ、たぶん…この時代やこの国の人じゃ無いな」


シリュウ「まさか(笑)しかし不思議な人ですね、会ってみたいです」


ホウトク「明後日には後詰めとして到着するから会えるんじゃないか?その前にさっさとレガシィ大帝国を追い返さないとな、それより先遣隊の騎馬はまだか」


偵察兵「ホウトク様大変です!!5キロ先にレガシィ大帝国兵が!!」


ホウトク「マジか?休まず南下してきたのかよ、ちきしょう、この天才ホウトク様の裏をかくとは」


どうしようか…計算上は全然倒せる、向こうの騎馬は500だし、敵側の騎馬部隊でも300挺の銃弾を掻い潜り距離を詰めるのは不可能に近いが、歩兵を突撃させて騎馬が回り込んでくると怖いな、やり過ごして、後詰めと挟み撃ちも良いが…


ホウトク「敵兵の数は?」


偵察兵「報告通り2000です騎馬500の歩兵1500ほど、騎馬部隊が先行しております」


ホウトク「後詰めや伏兵は?」


偵察兵「伏兵は確認出来ませんでした、後詰めの情報もありません」


うーむ…罠の数的にもやり切れるな…


ホウトク「よし予定変更だ、草原にて隠れ、街道を移動してるレガシィ大帝国兵の騎馬部隊の横っ腹に鉛玉をブチ込んでやろう、敵を引きつけながら殺し間を維持しつつ後退だ、自分で掘った落とし穴や罠の槍にアナ○を刺すなよ(笑)敵が逃げた場合はその場で何時でも射撃出来る準備をして待機だ」


銃歩兵「おおおおおお!!!」


偵察兵「あと、騎馬部隊は立派な装備でしたが、歩兵は粗末な装備で正規兵では無いかと」


ホウトク「戦奴が主力歩兵か…何考えてんだか、アチラさんもサッパリ理解出来ないな」



     ササササササササ


       ササササササササ


草原を腰をかがめて移動する


ホウトク「マジで人が潜んでるとか分かんねぇな」


街道まで500mの所で銃歩兵を止める


30分もしない内に敵騎馬部隊を発見


ホウトク「うーん…あの甲冑に見覚えあるのよね〜」


騎馬部隊が中程まで進んだ所で


ホウトク「撃てぇぇぇ!!」


ダダダダダダタタタタタタタタタタターン!!タターンターン!!タタタタン!ダダタタターン!!


黒色火薬の煙が沸き立つ


タターン!!タターンターン!!タタタン!!


銃歩兵がそれぞれ装填して絶え間なく撃つ


隊列を組み一斉射撃や、弾込めなどの号令の時代は終わった




レガシィ大帝国軍



ターン!タタタン!タタターン!!ダダタタターン!



ユリウス将軍「何事だ!?」


レガシィ大帝国兵「少し後方で騎馬部隊が敵の銃とやらに攻撃を受けてます」


ユリウス将軍「そうか…では陣形を変えて戦奴を突撃させろ!!」


レガシィ大帝国兵「はは!!」


ユリウス将軍「おおおと!?物凄いな銃とやらは、騎馬を引かせて、早く戦奴を突撃させろ!!」



戦奴兵「うおおおおぉぉぉぉ!!」




マルクス王国軍



ダダタタターン


ホウトク「やったぜ!!騎馬は後方待機だ、作戦通り皆の者、後退しながら、絶え間なく撃て!!」


マルクス銃歩兵「はは!!」


ダダダダダダダダタタターンタタターン!!


すげぇ勢いで倒れて行くぞ…死屍累々とはこの事だな、しかし指揮官はバカなのか?戦奴と言えど貴重な戦力だぜ、完全に使い捨てだ、あの堕王らしいっちゃらしいが…


10分ほどの戦闘の後に…



戦場に響き渡る声



ユリウス将軍「両軍!!停戦せよ!!停戦だ!!」


ダダタタターンタタターン!!


ユリウス将軍「おい!ちょと待て停戦だ!!」


ホウトク…あのバカは何やってんだ…このまま死んでくれても良いが…貸しがあるんだよね…ちっ


ホウトク「撃ち方やめーーーーーい!!」


ユリウス将軍「はぁはぁ死ぬかと思ったぞ、この部隊の指揮官はいるか?話がしたい」


はぁ〜やだなぁ…


        ザザザザッ!!


ホウトク「そのまま死んでくれれば良かったんだがな…俺がこの部隊の指揮官だ」


ユリウス将軍「お…お前はホウトクか!!?、生きてたのか!!!」


      ざわざわ…


        ざわざわ…


ホウトク「ナルホドな俺の裏をかける奴は野生型のバカと相場が決まってる」


ユリウス将軍「うはははははは!!憎まれ口も相変わらずだな、死んだと思ってたぞ、良く逃げられたな、これは丁度良い、お前の主君に会いたい、話しがある」


ホウトク「マルス様は2日後に来るが、用事はなんだ?内容によっては、今すぐ殺す」


ユリウス将軍「はははは、まぁそう怖い顔をするな内容は言えんが、そうだな、投降して捕虜扱いでも良いぞ、その代わりに必ず合わせてくれ」


ホウトク「それはマルス様が決める事だ、報告はするがな」


ユリウス将軍「相分かった、それで問題無い、皆の者、武器を捨てて投降しろ」


レガシィ大帝国軍…ガシャガシャンガシャガシャガン



遠くから聞こえる、マルクス王国騎馬部隊の音…



ホウトク「おせーよ!!!」



こうして、レガシィ大帝国軍との戦は終わった?



次回に続く…

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