第35話 わし 海軍(仮)を創設する
パドロ伯爵「マルス様、また寄って下さい」
わし「もちろんだ、世話になったな」
パドロ伯爵「しかし凄いですね、野盗共を解散させるとは…今まで地域住民は悩まされてましたから」
わし「まぁ野盗には利を説いただけだ、住民が安心して暮らせる様にするのも国の仕事じゃ、線路は迂回してくれ、あの湿地帯を通すと爆発事故の可能性がある、そして、この街は米の一大生産地帯にする」
パドロ伯爵「分かりました、パドロ…大変感銘を受けました、ではお元気で」
わし「では行くかリバティ港湾都市へ」
〜〜〜チャリンコで移動中〜〜〜
キコキコキコ…
わし「カシムよ拳銃はどうだった?」
カシム「いや〜凄い代物ですね、携帯性が良いので早速生産して警察局や郵政局に配備します」
アリア「でも躱せますね」
わし「へ?」
カシム「は?」
アリア「引き金を引く動作も見えますし、ハンマーとやらが作動するのも見えますし、真っ直ぐ飛んで来ますから、射線を予測して避けれますね」
わし「達人の域じゃねーか!!」
聞いた事はあるけど…
カレン「まぁ集中すれば行けますね」
わし「マジかよ…。」
転生したらチート女子だらけだった件じゃ無いか!!
フルオートの軽機関銃や短機関銃とかじゃ無いと、この女子にボコられるのかよ…
カレン「マルス様、見えて来ましたよリバティ港湾都市です」
わし「おお〜早速、造船所に行くか?蒸気船の寄港時間は昼だったな」
カシム「そうです、では造船所に行きますか」
リバティ港湾都市 造船所
まだじぇんじぇん出来てないね
そりゃそうか…命令してまだ3ヶ月だしな
カシム「すいません、海軍創設は国策で急務なんですが、一応ドッグや操船学校の建物は建設出来ましたが、船となると、中々進みませんね…」
わし「よし、とりあえず、蒸気船を買おう、わしも流石に軍船は作った事無いし、内部の構造も殆ど知らん」
カザハヤ「はあ〜昼から酒とか最高だぜ!、これで女もいれば言う事ねーんだがなー」
わし「おいカシムよ、あの給料泥棒が服着てる様な奴は何者じゃ」
カシム「ええ…彼はこの国1番の船乗りでして…あんなですが操船や航海技術や船の知識に関してはピカイチです」
わし「ん?カゼハヤって超有能諜報員もいたけど?顔とかめちゃ似てるし」
カシム「カゼハヤとカザハヤは双子です、カザハヤは兄の方です」
わし「ややこしいわ!!」
カザハヤ「おおおお!!めちゃくちゃ美人ちゃん発見!!おねーさーん!!こっち来て飲まない?」
カレン「殺して良いですか?」
わし「マテマテ殺すな」(笑)
カザハヤ「んん?何だ坊主、ねーちゃんの弟か?」
カシム「コホン…彼がこの国の王子です」
カザハヤ「あ?そうなの?へぇ〜〜普通だね」
アリア「無礼者!!」
カザハヤ「こっちの娘もかわいいねぇ」
アリア「殺しましょう!!マルス様」
わし「だからマテ(笑)、カザハヤよ昼から酒とは良い身分だな」
カザハヤ「俺は船乗りだ、船が無きゃ酒でも飲むさ、給料も変わんないしな」
わし「1理どころか10理あるな、分かった、では明日から荒くれ者が30人くらい来るから、まず漁を教えてやってくれ、蒸気船を買うまで、よろしく頼む」
…ふ〜ん、噂で聞いてたが器量良しか
カザハヤ「ま…いいよ金貰ってるしな、しかし漁ねぇ、なんでまた?」
わし「昔見た文献に、授人以魚 不如授人以漁と言うのがあってだな、意味は人に魚を与えれば一日で食べてしまうが、釣り方を教えれば一生食べていける、そいつらは、暴力しか知らないから、生き方をまず教えないとな」
カザハヤ「ナルホドね、しかし言う事聞くかね、荒くれ者だろ?」
ゴト…
わし「これを見せろ、震え上がって言う事聞くぞ、あとアリアの握手会やサイン会を開いてやるとか言え」
アリア「いや!いや!いや!!絶対いや!!」
わし「頼むよ…アリア…」(キリ
アリア「はい♡…仰せのままに♡」
カザハヤ「この黒い物体は何だ?」
わし「拳銃って奴だ、警備兵が持ってる銃の小型版だ、荒くれ者の何人かにぶち込んでやったから腰に携帯してるだけでビビるだろう」
カザハヤ「うへぇ〜凄いな、小型で連発だろ?これで天下取れるんじゃない?」
わし「6連発だが有効射程が30mくらいだから条件によっては弓やクロスボウの方が強い、護身用だな」
カザハヤ「しかし帆船は得意だが蒸気船は乗った事無いからな」
わし「そこは安心しろ、とりあえず蒸気船を買う事にしたが、極東の蒸気船よりパワーのある蒸気機関を作ってるし推進装置も最先端で、使い方もバッチリだ、カザハヤは操船や航海技術を教えれば良い」
カザハヤ「何だそりゃ 蒸気船は買うけど、最新式の蒸気機関や推進装置は国産ってチグハグ過ぎないか?」
わし「まぁ、そういう工業製品は得意って事だ」
カザハヤ「ふ〜〜ん、そんなモンか、まぁ了解しました」
わし「んじゃ蒸気船の寄港を待つか」
カレン「マルス様アレでは?」
わし「お?噂をすればって奴だな…2隻くらい来てるな」
まだ遠くだからハッキリは見えんが、いきなり
カイコクシナサーイとか言わんだろうな
〜〜〜1時間後〜〜〜
着いた見たいだ…
外輪船だ一つは商船だな、もう一つも商船モドキだな大砲積んでるから護衛艦かな小型だし、わりと頻繁に来る様になったな…鎖国したいが、悩ましい所だ
積荷が降ろされて行く
支払いは金貨や銀貨だ、レートも問題無い
相手国は、補給と缶詰&瓶詰めと、ほぼ綿や綿製品か…なるほど需要はあるだろうな、綿製品は我が国の主産業だしな、銃などの武器の輸出はしない、安全保障上危険だ、物凄く武器が進化したら旧式は売っぱらおう
積荷を見て行く…
お茶やタバコや絹、マリファナもあるな…
アヘンとかならぶっ潰すけど
マリファナに含まれるカンナビジオール(CBD)は医療に使えるからな、しかも多岐に渡る、テトラヒドロカンナビノール(THC)は酩酊作用がある、趣向品として品種改良されてるからTHCの含有量が多くなるが、CBD含有量が多い品種改良しようかな医療用大麻って奴だな
おお…香辛料にジャガイモやとうもろこしもある、萎びてるが
コレも作るか…
コ!!!!コレは!!!!!サムライソード!!!
3振りあるぞ絶対買う
わし「カシム、交易品で欲しい物は書いた、蒸気船の購入の件は任したぞ、なるべく最新式で頼む」
カシム「はは!!」
こうして何事も無く他国の蒸気船との交流は終わり
わし直々の視察も完了した
次回に続く…
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