第33話 わし ㊙︎テクノロジーを開発

自由都市からリバティ港湾都市に向かうが


線路の敷設はリバティ港湾都市の20キロ手前の駅都市まで


そこからは㊙︎テクノロジーで行く


第二次世界大戦で日本軍で大活躍したテクノロジーだ


蒸気機関車4号は人専用の蒸気機関なので速度が出る、蒸気機関車1〜2号は貨物列車3号は人と貨物


東西にも敷設工事を行なってるので、来年からは地方にも力を入れて行こうと思う


インフレが正常値の2〜3%まで落ちればだが


デフレは、大幅減税して金をばら撒けば、すぐ解決出来る、インフラ投資やイノベーション(科学技術)にはあまり力を入れず(供給力が高まるから)行政サービスや福祉の拡充(雇用創出や住民サービス)面倒くさかったら直接金をばら撒いても良い



インフレは政府の支出を減らすか増税して、インフラ投資やイノベーションに力を入れる、しかし発展途上国だと、やる事いっぱいあるから、結局は政府の支出は減らせないジレンマ


①デフレの場合は国民を豊かにして、消費を促す=インフレする

②インフレの場合は国民からお金を徴収するか公共事業を減らす等して消費を減らす=デフレになる


2年後に迫ってる累進課税と資産課税のおかげで、民間の投資は凄まじい事になってる官民一体だな…だからインフレが収まらないんだが…


バブルが起きないのは、金融引き締めしてるから、銀行も信用創造でお金を発行出来るので、金を貸さなければ良い、それでもインフレ率が下がったので、最近は金利を引き下げた


現在発行してる紙幣は


政府発行がマルクス紙幣

銀行発行がマルクス銀行券(預かり証)


簡単に金利の話しをしよう


デフレの場合だと今年100万円持ってて100万円の商品がある、来年購入しようとするとデフレは物価安なので100万円の商品は95万円になる


つまり1年待って商品を買えば資産が5万円増える、なので低金利になる


逆にインフレの場合だと今年100万円持ってて100万円の商品がある、来年購入しようとするとインフレは物価高なので100万円の商品は105万円になる


つまり1年待てば資産が5万減るので5%ほどの金利に調整したりする、今は金を借りて欲しく無いのでインフレ率以上の金利にしてる、逆にお金を使わなければ、金利のおかげでお金が増えるからね


インフレの状態で低金利でお金を無制限に貸し出せば投資が過熱する、持っててもインフレだと資産が減るしね、じゃあ使おうってなる、インフレは需要が高い状態なので、物やサービスを生産すれば儲かる


しかし…それが実体経済(物やサービス)に投資なら良いけど金融経済(土地、株、金融商品)に投資するとバブルが起きる、土地、株、金融商品に高い税率をかければ良いんだけど、マルクス王国は、まだまだ発展途上国なので、国がコントロールする


バブルは何故起こるのかは、またの機会だな



アリア「マールースー様!!聞いてますか?キレますよ?」


わし「ああ…あ…いや…なんすか?」


なんか機嫌悪いな


アリア「そんなに私って魅力無いですか!!」


こえ〜…何だよ突然


わし「可愛いと思うよ」


アリア「でも昨日は飲み屋のお姉さんにデレデレだったじゃ無いですか!!私にもデレデレしてください!!やっぱり…元奴隷と言う身分が…」


めんどくせーな…おい!!


わし「人間とは、どう言う物か教えてやろう、めちゃくちゃ優しくて、めちゃくちゃ冷たくて、めっちゃ良い人でめっちゃ嫌な人だ、それは内的要因(自分の性格)では無く外的要因(相手の能力)によって変わる」


わし「わしは何故アリアに優しいと思う?」


アリア「もともと、マルス様がお優しいからじゃ無いですか?」


わし「もともと優しくは無い、説明した様に、わしは優しい人で冷たい人だ、もちろんアリアを認知してるってのもある、これは情みたいな物だ」


アリア「情ですか…」


わし「本質の部分で言えば、アリアは、自らの努力によって、力をつけて、わしを命懸けで守ってくれる、つまり、わしの生存に関してメリットがあるのだ、外的要因だな、だからわしは、アリアにより優しくて良い人になる、身分や人種による偏見は社会的損失でしか無いしな」



アリア「では一騎当千になれば…あ…愛してくれますか…。」


重い…重すぎる…マジでなりそうだし


わし「いや…もう充分です…。」


アリア「そんなー」(泣)


カレン「ふふふ…さぁ終着駅に着きましたわ、行きましょう」



ふむふむ…閑散としてるな、まだまだ開発途中じゃな



わし「ここを任せてるパドロ伯爵邸までどれくらいじゃ」


カシム「南へ5キロほどですね」


わし「例の㊙︎テクノロジーを出せ」


カシム「はは!!」 





        テッテレー♫




       じーてーんーしゃー





わし「そこそこのスピードが出るし、そんなに疲れない出力は1マン(man)パワーじゃ、運転に少しコツがいる、ま大人なら余裕じゃ、街道は整備されてるから、これでリバティ港湾都市まで行くぞ」


アリアやカレンは身体能力が高いので、すぐ乗れたがカシムは文官で運動音痴なので一苦労…。



カレン「これは快適ですね…。」


わし「この国は山が少なく平坦だからな、歩兵は自転車部隊にしようと思う、郵便配達にも使う予定じゃ、今回はその試運転だな、何か不都合な点があれば忌憚の無い意見よろしく」


カレン「完成度が高過ぎて…私の知識では、何が悪いのか計り兼ねますね」


アリア「この運転が物凄く上手くなれば、マルス様にメリットあります?」


わし「特に無いな…」


アリア「…ケッ!!」


……不良か…不良さんになったのか…(泣)


メリット基準ってのも問題だな(笑)



カシム「あ…あそこの屋敷がパドロ伯爵邸です、この自転車は凄いですね、時速15kmほど出てますね」


この当時の馬は


馬の常歩なみあし時速5〜6km 1日に約50〜60km移動可能 


速歩はやあし時速13~15km 1日に数回繰り返し約30~45km移動可能


自転車は1日に100kmは余裕で進める



わし「さらに軽量化すれば、馬を短距離でも超えれるかもな」



パドロ伯爵邸



パドロ伯爵「これはこれはマルス様、遠路はるばる、こんな田舎まで」


わし「蒸気機関車で3時間ほどじゃ」


パドロ伯爵「凄い時代になりましたな…ささ…こちらへどうぞ」


わし「うむ世話になる」



物腰柔らかい好々爺だな…



次回に続く…

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