第32話 わし マルス自由都市を闊歩する
おお〜街だ!!背の高い建物に整備された道路…
ショーウィンドウ!!
いいじゃない!!近代化最高!!
街は賑やかで清潔だ…商業区の隣りは公園を作り工業区の煙があまり来ない様にしてる
うむ…うむ…重畳…重畳
住民「待て!!泥棒だ!!捕まえてくれ!!」
わし「アリア」
アリア「はっ!!」
アリアの目にも止まらぬ早業で泥棒を捕獲
泥棒「離してくれ!!」
わし「離して大人しくしてる奴は見た事無いな、今から警察を呼ぶが、その前に何でこんな事をしたんだ、正直に答えれば考えてやる」
泥棒「建設ラッシュで仕事を求めて来たが、最近は奴隷がどっと増えて首になるし、家賃の安い工業区に住んでるが嫁も子供も病気で…つい…」
あ〜元いた奴隷と戦争奴隷と越境奴隷で奴隷が4000人近く増えたもんな
わし「ふむ…そうか、10万マルクスやる、今すぐ工業区から引っ越せ、来月には大病院が出来る、医療費は、ほぼタダだ病気を治せ、あと来月に国営の郵便局を作る、そこで働け、斡旋してやる、お主の名前は?」
泥棒「ダレスです…。」
わし「アリア…離してやれ」
アリア「はっ」
ダレス「あなたはいったい…」
わし「越後の、ちりめん問屋の御隠居じゃよwww」
ダレス「えちご? ちりめん??…と…とにかく感謝します」
わし「カシムよ、民間の郵便や輸送業者を買い占めて、郵政局を立ち上げろ、郵便に輸送に銀行としても機能させろ失業者優先で少し多めに雇用して構わん、あと郵便配達員や輸送業務員は銃の携帯を許す、さらに治安維持を強化だ」
カシム「はは!!早速部下に手配させます」
住民「何で離したんだよ!!」
わし「ほれ、持ち物は取り返してやったぞ、離したのは、わしに責任があるからだ」
住民「???まぁ良いけどよ、警察ってやつが出来て少しは治安が良くなったが、あんた達も気を付けな」
わし「これにて一件落着…と行けば良いんだがな」
ちなみに、日本で初めて銃の携帯を許された職業は郵便配達員である、当時、現金書留の需要が増え、強盗被害が多かったことから、1873年(明治6年)に「短銃取扱規則」で郵便配達員に銃を一丁だけ所持することが認められた
これマメな
王都と違い、マルス自由都市は失業率が高いのが犯罪件数が減らない原因でもある、その場合は国が雇用を創出すれば良い、もう少し物価が下がれば、生活保護や就業保証プログム(ジョブ ギャランティ プログム)を導入したい、奴隷の待遇にも手を付けるか
就業保証プログムは、ごく簡単にいうと、政府には無限の資金力があるので求職者を無限に雇用することができる、政府が最後の雇い手となり、完全雇用を達成する
完全雇用とは就業を希望する者が全員就業出来てる事だ、働きたく無い奴は一定数いるので生活保護も考える、ジョブ ギャランティ プログラムも生活保護も、平均月収より安くするのがミソだ、激務薄給のブラック企業は淘汰され、景気が良くなれば、より給料の良い民間企業に就職していくからな
ま…デフレなら余裕なんだがな、マルクス王国は、まだまだインフレ率高いから、直ぐには実行出来ない
本当はインフレ抑制には民営化させて競争させるのが良いんだけどね、デフレは国営化して保護して行く政策が正しいが、供給力も上がってるしバランス取れるっしょ
わし「よし適当に買い物したら、歓楽街に飲みに出るぞ」
マルス自由都市の歓楽街
わし「がははははは!!!酒だ酒を持てこーーい!!ネーちゃんを呼べるだけ呼べーい、金はあるぞ!!うははははは!!」
アリア「カ…カッコいい…」(目キラキラ)
ママ「こんばんは…あら…可愛い坊やなのに豪快ね、お供の方も美人揃いなのに」
わし「おお…ママか名前は?」
ママ「ミッフィーと申します」
わし「ミッフィーママか、No. 1も呼べーい!!」
ミッフィー「リッカご指名よ〜」
リッカ「ご指名ありがとうございます」
わし「おおお可愛いでは無いか、くるしゅう無い、ちこうよれ、うはははははは!!」
ゴゴゴゴゴゴ!!
ゴゴゴゴゴゴゴ!!
アリア「ガルルルルルル!!」
カレン「あらまぁ…はしゃいじゃって、最近はストレスが溜まる事が多かったからねぇ」
カシム「私達はしっぽり飲みますか…マルス様って本当に14歳ですか…?完全におっさんですよね?」
カレン「まぁ良いじゃない、良い主君ですわ」
カシム「まぁそうですね」
〜〜〜〜数時間後〜〜〜〜
わし「もう飲めね〜、ママ会計じゃ」
ミッフィーママ「こちらになります」
わし「むむむ…おいおい100万マルクスたぁ、どう言うこった!!」
アリア「ぶち殺しましょうマルス様!!」
ミッフィーママ「殺すとは物騒ね、マール!!出て来な!!」
奥から体躯の良い男が出てくる
マール「おいおい坊主…気分良く飲んだんだ、払う物払って帰りな…怪我したくねーならな」
アリア「ぶち殺しましょうマルス様!!今すぐ下知を秒で殺しますわ」
アリアはマジで殺しそうだ…
わし「カレン頼めるか?」
アリア…ガーーーン…
カレン「はっ!!」
おおおおお〜すげ〜YouTube にアップしたら再生回数がめちゃくちゃ稼げそうだ…つえー…えげつねぇ…
マール「ちくしょう!!お前ら、ここはこの街の盟主ヨミ様が経営してる店だぞ、後でどうなっても知らんからな!!」
わし「ほう…そうか」
マール「へっへへへ…いまさら事の重大さが分かったか?」
わし「今すぐヨミとやらを呼べ」
マール「田舎貴族のガキが!!ヨミ様を知らんとはな、おい、ヨミ様を呼んでこい、この辺りで飲んでるハズだ」
〜〜〜数分後〜〜〜
ヨミ「誰だ、この街の盟主たるヨミを呼び付けてるクソ餓鬼とやらわ、酔い気分で飲んでたのに、腹立たしい」
マール「こちらですヨミ様」
わし「よう」
ヨミ「!!!!!!!!!!」(真っ青)
マール「この餓鬼めがヨミ様になんたる態度!!ささ懲らしめてやって下さい、女は娼館に売っ払って、男は無銭飲食で警察に突き出しますか?へへへ」
ヨミ「………。」
わし「アコギな商売してるなヨミよ、阿漕って名前に改名するか?」
ヨミ「…す……み……せん。」
わし「あん?」
ヨミ「すみませんでしたー!!!、お前らも謝れ!!この街の真の盟主様のマルス様だ!!」
従業員一同「マルス様!!この国の王子では無いですか!!ひぃぃいい!!すいませんでした!!」
わし「治安が悪いのはお前のせいだなさては」
ヨミ「めめっめめ滅相もございません!!ヨミは治安維持に尽力しております!!」
わし「なんだこのボッタクリ値は」
ヨミ「か…書き間違えですね100万マルクス銅貨ですハイ…今すぐ支払い伝票に書きます、マルクス…銅…貨と…」
カキカキ…(油汗)
1万マルクス紙幣=1万マルクス金貨=10万マルクス銀貨=100万マルクス銅貨
わし「まぁ良い、楽しく飲んだのは事実だ、100万マルクス払う、支払ったお金は従業員の所得にもなるしな、今回も!!不問にしてやる、次は掣肘を加えるからな、あと、この街の治安と失業率を改善したら収益を3%から5%に上げてやる、お前の働きによって収益を変えるからな!!」
ヨミ「有り難き幸せ!!誠心誠意頑張らせて頂きます!!今後は間違えが無い様に通達しておきます!!」
わし「ミッフィーママよ、飲み屋は社会の縮図だ、たまに飲みに来るから客の国への不満や国の要望があれば、小さな事でも、わしに伝える様に」
ミッフィー「…はい…」ヘナヘナヘナ…
わし「んじゃ飲み直すぞ、はしごじゃ!はしご!!お前ら全員ついて来いwwwうははははははは」
次の日…飲み過ぎて後悔するのであった…
次回に続く…
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