第23話 わし 開戦の火蓋を切る

無事に何事も無く、サイマール砦に到着


前回のバッカス砦より、より強固だ


サイマール砦を守る、ゴードン辺境伯と会う


ゴードン辺境伯「マルス様、お久しぶりです、ご立派になられましたな」


わし「おう、元気か」(初見だけど)


ゴードン辺境伯「隣国が物々しく、隣国の商人から戦争だと聞きましたが」


わし「そうだな…」


ゴードン辺境伯「な…なんと…やはり戦争ですか…この老骨が役に立つ時が来ましたな、我が兵1200と力を合わせて粉骨砕身撃退と行きましょう!!」


わし「リアル粉骨砕身しない様に、しかし、今回は野戦で戦う」


ゴードン辺境伯「なんと!?相手の数は5万からと噂されてます、7倍近い戦力差ですぞ、余りに無謀では無いかと」


わし「ほう…5万か…それは嬉しい報告だ、まぁ任せておけ、ゴードン辺境伯の兵は、戦わず、地理に明るい兵に偵察と諜報活動を頼む、他は補給や戦時は兵の治療に尽力してくれ、では早速、物資の搬入作業をよろしく頼む」


ゴードン辺境伯「ははぁ!しかし…大丈夫なのですか?」


わし「勝つからここまで来たのだ」


ゴードン辺境伯「……御意」(言葉が出ない…齢13とは思えない貫禄…)


5万か、こう言うのは大体誇張されて伝わる物だ、つまり、5万以上になる可能性は低い


勝ったな…ニヤリ




その5日後、国境付近


聖カトレイア兵「カンビ将軍!!早馬の情報だと、約40キロ先にあるサイマール砦にマルクス軍が入城との事」


カンビ将軍「ほう、てっきり王都で震えながら引き篭もると思ってたが、打って出て来たか、して…数は?」


聖カトレイア兵「約7000ほどかと、それに砦外の平野にて馬防柵や野営の準備をしており、野戦の準備かと」


カンビ将軍「7000に野戦準備だと?それは真か?」


聖カトレイア兵「はい、何度も確認しました」


カンビ将軍「うわっははは、そうか、やはり頭が少し切れるだけで、戦は素人だな、デモクリト枢機卿は何に怯えておいでか!」


聖カトレイア兵「早く凱旋帰郷出来ますね」


カンビ将軍「全くだ!!簡単な計算も戦も知らない噂通りの阿呆だ」


カンビ将軍「今日はもう少し進んだ所で野営する、ゆっくり休んで、明日には、マルクス兵共を蹂躙してやるぞ!!お前達にはカトレイア神の御加護がついてる!!、夜襲には細心の注意を払え!!」


聖カトレイア兵達「おおおおおおお!!!」



勝ったな…ニヤリ




お互いに勝利を確信するのであった…




サイマール砦


サイマール砦兵「ゴードン辺境伯様、国境越えて聖カトレイア兵が現れました、その数3万ほど、明日か明後日には砦に到着との事」


わし&ホウトク「ニヤニヤ…」


ゴードン辺境伯「マルス様、聖カトレイア国が来ましたぞ、兵は3万との事」


わし「よし全軍に伝える、砦外にて野戦の準備だ、敵は遠路はるばる我が国まで来てヘロヘロだ、我が国に侵攻した事を後悔させてやろうでは無いか!!ボッコボコのケチョンケ…」


マルクス兵達「うおおおおおぉぉぉぉぉぉ!!!!!!」


おお…士気高いなぁ…まだ言いたい事あったけど、まぁいいか…


サイマール砦兵「……。」


マルクス兵達「二度と祖国の地を踏めない様にしてやるぞ、マルクス王国に来た事を後悔させてやる」


マルクス兵達「もちろんだ、やってやるぞ!立身出世だ!!」


サイマール砦兵「な…なぁ…お前ら、怖く無いのか?相手は3万だぞ、噂よりは少ないが、それでも4倍以上の兵力差なんだぞ」


マルクス兵「はは〜ん、ビビってるのか?」


サイマール砦兵「当たり前だろう、あぁ…母ちゃんに噂は本当だった今すぐ逃げろと伝えたい」


マルクス兵「まぁまぁ、慌てるな、俺たちの部隊で、いつもと違う所が無いか?」


サイマール砦兵「違う所…?そう言えば、武器搬入の時に弓が一本も無いとか皆んな噂してたな…。」


マルクス兵「それな…我が軍には弓に変わる秘密兵器がある」


サイマール砦兵「一体どうゆう事なんだ?、さっぱり分からないが?」


マルクス兵「今回の戦は敵兵は5万で互角という試算が出てんだよ、包囲されなければね」


サイマール砦兵「すまない、全く話が見えない…」


マルクス兵「まぁ明日には分かるさ」


その夜、サイマール砦兵に多少の逃亡兵は出たが、朝には砦外の野戦に全軍着陣


両翼に大砲を10門づつ並べ、左翼には我が軍主力の騎馬隊と歩兵を5列で固め遊撃兵に神聖隊、右翼には銃歩兵10槍歩兵100銃歩兵10づつ前後で合わせて銃歩兵40と槍歩兵200づつ2列がズラリと並ぶ


最後列に予備の槍歩兵が300いる


ざっくりと陣形はこんな感じだ



(砲) 凸                                              凸(砲)

カイン→凸凸凸凸凸           

神聖隊→○凸凸凸凸凸

    ○凸凸凸凸凸

    ○凸凸凸凸凸凸凸凸凸凸凸凸凸凸

     凸凸凸凸凸凸凸凸凸凸凸凸凸凸凸


    わしとホウトク→凸

           凸凸凸



大砲以外は、左翼が前に前に進んで行く、右翼は有効射程に入れば撃って行く、大砲は基本的に斜め方向に打って行くor包囲されない様に牽制、大砲は自軍の斜線に入る事は無い、もう既に有効射程だからだ




おお〜流石に壮観だなぁ



朝日の向こう側には、土煙が上がる



やっぱり3万の軍隊ともなると、メチャクチャ迫力あるな…


我が軍の左翼重視陣形を見て、少し右翼側に編成を変えてきた、ガチンコ勝負か、両者1000メードほどで睨み合う


わし「お前達聞け、此度の戦で戦功上げた者は2階級特進と200万マルクス、奴隷は100万マルクスに自由市民に格上げだ!!」


マルクス兵「うおおおおおおぉぉぉぉぉぉ!!」


200万マルクスは年収の2倍である



聖カトレイア兵「この数を見ても、士気は高いようですな」


カンビ将軍「ははははは!!ちょいと突けば逃げ回るだろう!!我々には神の御加護がある、皆でヘブンズに行こうぞ!!!」


聖カトレイア兵「うおおおおおおおぉぉぉ!!」


3万人ともなると地響きだな




わし「大砲!!てぇぇぇぇぇぇ!!」


ドドドドドドドドン!!!ドドドドドドドン!ドン!!


こうして戦争の火蓋は切られるのであった…



次回に続く…

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