第22話 わし 天使なの?悪魔なの?
わし「天よ星よ我に味方せよ!!メテオ!!!」
……。
わし「火の精霊よ、我に力を!!ファイヤーストーム!!」
……。
やっぱり魔法は無いか…ブツブツ
カイン「…何してるんですか?」
ドッキーン!!
わし「あ…あれだ…あの〜兵士への激励の練習だ」
カイン「そうですか…ファイヤーストームですか…都市長官がお見えです」
わし「す…すぐ行く」(汗)
いつから見てたんだ…黒歴史過ぎる…寝る時にふと思い出して…あ゛あ゛あ゛あ゛!!!ってなる奴だ…(泣)
ここは王都とサイマール砦の中間地点にある小都市、馬や兵を休ませる為に滞在してる
都市長官「マルス様、遠い所をわざわざありがとうございます」
わし「うむ、世話になる」
都市長官「所で兵の徴収や金貨や食料の徴収は…」
わし「いらん」
都市長官「へ?…何も要らないと?」
わし「徴収は無いがマルクス紙幣でいくらかは買う事はあるかもしれん、住民が困らない程度にだが」
都市長官「ありがとうございます、兵士の皆様も規律正しく、住民は安寧しております」
わし「乱暴狼藉は死刑にしてるからな、酒や飯や娼婦にも、ちゃんと金を払うよう兵士に教育してるし厳命してる、長官殿も儲けて良いんだぞ」
都市長官「素晴らしい、ありがとうございます、ヨミ様とは全然違…あ…失礼しました」
わし「ヨミが何か?」
都市長官「いや…毎年ヨミ様から、お布施や徴収(賄賂)の催促があるのですが、今年は無かったので、マルス様自ら徴収に来られたのかと」
わし「わははははは、安心されよ、わしの目が黒い内は無いと思え」
都市長官「本当にですか!!重ね重ねありがとうございます、所で…実際は戦争と言う話しも聞きましたが」
わし「うん、そうだね」
都市長官「やっぱりですか!!か…勝てそうなんですか?相手は大国の聖カトレイア国ですよね?」
わし「まぁ…余裕だ…たぶん…。」
都市長官(汗)
命令が末端兵士まで行き届くのは識字率が大切だ、奴隷身分ですら、義務教育によって簡単な計算や文字を読める様にしたのはこの為だ
ちなみに現代の義務教育の義務は親と国が負ってる、子供は教育を受ける権利を持ってるだけだ、子供は教育を受ける権利を自由意志で放棄出来るので、学校に行けと言うのは強要罪になる
夕方はのんびり小都市を見回る
7000人近くの兵で来てるから賑わってる
と言っても交代制なので、都市には2000人ほどの兵だが
住民達「マルス様のおかげで、今年から徴収が無くなり、もっと生活が豊かになりそうです」
わし「うむうむ、この戦争が終わって、食糧生産や物価が安定したら、減税も考えてる」
住民達「おおおおおお!!マルス様!!天使様ですか!!!」
…いや…物が溢れてデフレで不景気になったら、減税は基本中の基本なんだがな
物で溢れるには、生産も大事だが輸送の効率化(インフラ投資)も大事、カシムやジアンビに任せてる鉄道敷設は上手く行ってるだろうか
街中
「ちょっと来いよ!!へへへへ良いケツしてるじゃねーか優しくするから、な!な!」
「やめてよ!乱暴者!!」
ざわざわ…ざわざわ…
わし「そこのお前!!何やってる!!」
神聖隊員A「あ!!マルス様、すいません、その〜彼女が拗ねちゃってて」
神聖隊員B「何よ!いつも優しく無いじゃ無い!!」
神聖隊員A「怒った顔も可愛いぜ…」
神聖隊員B「もう…そうやってすぐはぐらかすんだから…」
わし「…神聖隊かよ…お前ら…仲良くしろよ、住民達が怖がるから」
神聖隊員「は〜〜い♡」
全く紛らわしい…
お?…夜の帳が下りてきたな
そろそろ会議室に行かなくては
小都市の外の野営地で軍議が始まる
わし「急造の銃兵の訓練はどうか?」
ホウトク「順調だね、弓と違い銃は2ヶ月もあれば、100ヤードで命中率30〜50%ほど、命中率にバラつきがあるのは、急造兵と急造品のせいだな」
わし「まぁそれなら問題無い、敵側の弓の有効射程は150m、マスケット銃の有効射程220mだがどうだ」(うろ覚え)
ホウトク「それで大体合ってる、弓だと射手育成に10年かかるからね、銃だと2ヶ月もあれば育成出来ますし、体格の良し悪しも関係ねーから、トンデモな代物だぜ」
プレートアーマは開発出来たが、全軍に配備は無理だった、まぁ指揮官や精鋭騎馬部隊だけで良いだろう
ホウトク「早く戦で戦果確認してみたいですな」
わし「射程外から、蜂の巣にしてくれるわ www」
ホウトク「旦那…悪魔の目になってるぜ」
わし「お前もな」
わし&ホウトク「むはははははははwwww」
カイン&アベル「………。」
アリア キラキラ(目)
シルビア「素敵……」
激しい悪寒がしたが、まぁ良いだろう
今宵も酒が美味い www ※お酒は二十歳になってから
次回に続く…
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