第19話 わし 嬉しい誤算が起きる

金の保有問題が早急に解決出来た


交換所&預かり所の金庫を分かりやすい大袈裟なデカさにして、城下町の広場でデモンストレーションを行った


そこに神聖隊の隊長ガチムチ大男シルビアを起用


巨大金庫に大斧で斬りかかる大男


シルビア「チェストー!!!!!」


バキィン!!!


大斧が簡単に弾かれる


シルビア「あらぁ…黒くて大きくて太くて固いわぁん♡ス・テ・キ♡」


そして金庫をガチャっと開けると、金貨や金塊がズラリ


シルビア「懐も大きくて広いのね、シルビア…カ・ン・ゲ・キ♡」


民衆に大ウケだ


これは大きな反響を呼んだ、まず、金庫の中の大量の金貨や金塊を見せ、マルクス紙幣と必ず交換出来る事をアピール


そして、安心して預けられると言う事もアピール出来た


家に大量の金貨や金塊とか怖いもんね


そして預かり証を決済で使えるってのも便利だ


わしが100万マルクス預けたとしよう、100万マルクス預かり証を貰い、その預かり証で武器を100万マルクス買う、武器屋はその100万マルクス預かり証を持って交換所&預かり所に持って行けば、100万マルクス分の金貨や紙幣と交換出来る


これで、マルクス紙幣や預かり証が市中の決済で100%使われれば、いよいよ、金貨潤沢時代到来だ


この余りに余った金貨を担保に金を貸して金利を貰えば…


銀行爆誕www


世の中マジでちょれーすわ


ちなみに、現在の銀行は数字書くだけでお金を発行出来る、わしが10億の融資を銀行に申し出る、融資が通るとわしの会社の口座に1と0を9個書くだけ、誰かから集めた金を渡すって事は無い、お金は信用創造によって生まれてるからだ


そして、もう一つの嬉しい誤算が、他国の奴隷が我が領土に殺到してる


兵役に就けば3年で自由市民、兵役に就かなくても4年で自由市民


兵役3年で自由市民に改定した効果が如実に現れてる


成長している国は人手不足になる、人手不足はイノベーション(機械化や効率化)によって解決すれば良いが、今は戦争準備中だ、兵士は1人でも多く欲しい


自由市民になれると噂が噂を呼び命懸けで越境してきてる


ウゴン王国からの越境者は検疫してるけどね、純度の高いN-アセチルアニリン(サルファ剤)も用意出来てるし数もある


銃に関しては、フリントロック式の銃と並行して急造の銃を作る事にした、工業力が上がってるので、精度はともかく、とりあえず前に銃弾が飛ぶ、妥協は必要だ…


大砲は元々、防衛や野戦を視野に製造している、理由は他国を侵略する気が無いからだ、攻城戦用の大型の大砲など必要ない


野戦用の中型砲にはライフリングを施し、後装式で駐退機だ駐退機とは砲身だけを後退させることによって発射の反動を吸収し、砲自体の位置を後退させずに済むようになり、かなりの命中精度と射程と発射速度を実現させてる


砲弾はぶどう弾、可愛い名前だが、ショットガンのように子弾が詰まっており、面制圧で大活躍するだろう、その分射程が短くはなるが、今回の秘密兵器だ、銃と違い中型の野戦用の大砲なので、製造技術が高くなくてもライフリングや後装式が開発出来る


まぁ嬉しい誤算は大歓迎だ


あと…誤算と言うか打算というか…


わし私室


コンコン


ヨミ「ヨミでございます」


わし「はいれ」


ヨミ「これはこれはマルス王太子様、ご機嫌麗しい」


わし「なんじゃ?」


ヨミ「いえ…此度の戦はどうですか?」


わし「はっきり言って厳しい」(大嘘)


ヨミ「そうですか…」(国外に逃げよ)


わし「一つ手がある」


ヨミ「何ですかそれは!!」


わし「お前が不正で貯めに溜め込んだ金と銀を寄越せ78億9842万とんで184マルクスはある、これがあれば勝算はある、この国の経済規模から言えば、不正にもほどがあるがな」


ヨミ ドキ!!


ヨミ「そそそそんな、何故?いや、まさか!!」


わし「カレン!!」


カレン「はは!!」


ヨミを華麗な体捌きで捕縛する


ヨミ「カレン!!貴様!!!」


わし「これが証拠だ、石高と合わないし、二重帳簿もいっぱいある、民からの窮状もこれだけある」


バサバサバサ!!!!


ヨミ「!!!!!!!違う…いや…違います」


わし「そうか、聖カトレイアとウゴン王国との内通も違うと申すか!!」


報告書を見せる


ヨミ「あわわわわ」


わし「国家反逆罪で死刑だ、その上で資産を没収する、楽に死ねると思うなよ、ゆっくりじわじわと火で炙ってやる…どうなるか分かるか?」


ヨミ「ひぃぃぃ…」


わし「気絶もせず、激痛が続く…徐々に炭化して行くので、出血もしない…殺してくれと何十時間も叫ぶのさ、やがて下半身まで燃え、腰の辺りまで燃えたら内臓が落下して絶命する…どうだ…筆舌に尽くし難いとはこの事だ」


ヨミ「ブルブルブルブル…ヤダヤダヤダヤダ!!!」


わし「まぁ最後まで聞け、協力すれば、不問にしてやる、それにお前の資産はマルクス紙幣で買ってやる、役職も大臣のままで良い、そして新しく作る衛星都市に投資して開発しろ、そこでの収益を毎年3%やる、どうする?この国が終わればお前も終わる、国家反逆罪も不問だ、悪い話じゃ無いだろ」


ヨミ「ガクガクガク…わ…分かりました…」


わし「まぁ期待しておく」


まぁコイツには期待はしてない、期待するから腹立つからだ、結局の所、使い様だな


着々と戦争準備が進んでいく


聖カトレイア国よ…二度と侵略する気が起きないほど


ボッコボコのケチョンケチョンにしてやる


ぐふふふふふwwwぐふふふふふwwwwww


不平等条約を結んで属国にしてくれるわwww




今のとこ1番の懸念材料はレガシィ大帝国…


何考えてるのかさっぱり分からない、カゼハヤの諜報活動も難航してるし、国土が広すぎなんだよな


次回に続く…

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