第16話 わし 衛星都市計画を立てる

衛星都市計画


他国からの人口の流入が増えた、理由は仕事があるからだ


前々からの懸念材料の奴隷制にも着手、奴隷はなるべく増やさない方向で来てる、奴隷は安価な労働力ではあるが、彼らは消費者としては最底辺だ、ご飯を食べるくらいしか消費行動が無い


奴隷が増えれば必ずアメリカの南北戦争の様な事が起こる


まずは奴隷4年制 奴隷は4年で自由市民にすると言う制度だ


貴族や大商人や大地主から反発はあったが、国が奴隷を買い取るで事は収まる、その金でまた新しい奴隷を買うだろう


なにも問題無い、金払うのは4年後だし、人口増加に繋がる それと奴隷解放の秘策もある


あとは奴隷の地位向上だな


それには教育が大事だ


学校や高等教育が出来る機関はあったが、前時代的過ぎる、最高教育機関のマルクス大学校は政治や経済や法律を学ぶ学校に改編し、優秀な官僚や役人を輩出する教育機関にした


あと予定通り、新学校を設立した


1つ目は予定してたマルクス神聖学校、軍事学校だ、騎士科や工作兵科や兵法科に銃砲兵科

2つ目はマルクス工科学校、工業や科学技術を主に勉強したり研究開発してる、内燃機関と黒色火薬の量産に今は力を入れてる

3つ目がマルクス平民学校 これは義務教育で4年、文字や簡単な計算や常識を教えてる、奴隷ですら義務教育だ、もちろん国費でタダだ

まだ、平民と奴隷とではクラスを分けてるが、優秀な人材は身分に関わらず、どんどん登用するし、マルクス神聖学校や工科学校や大学に国費で推薦してる


6歳から義務教育4年10歳から4年間、高等学校や工科学校や軍学校、さらに大学校は4年


こう言う仕組みにしてる


理由は、労働生産人口の確保と景気の押し上げだ


サザエさん一家で言えば、10年後には波平にマスオにカツオとワカメは労働者になる、サザエさん一家は凄まじい世帯所得になるからな、実家暮らしで経済効率も良いから消費も拡大する、タラちゃんも来年には労働者になり所得を稼ぐだろう


さて…我が国は大きな都市は城下町と南のリバティ港湾都市、工業区画を広げたいが、技術的な問題で公害問題がある


そこで城下町と港湾都市を結ぶ衛星都市の建設が急務だ


流石に放漫財政を繰り返して、いよいよ破綻しそう


そこで自由都市にしようと思う

10年無税、商売自由、性風俗や賭博もゆっるゆるだ


商人や資産家共は色めき立ってる


さらにお金を出させる為に


累進課税と資産課税と言うこの時代では珍しい制度を導入、年収300万マルクス以上(国民の平均年収は100万マルクス)から増えれば増えるほど税が重くなるし貯めれば貯めるほど資産課税なので税金で取られる金持ちキラーの税制だ


反発はあったが年1%の資産課税と言うと、そこまで反発されず


累進課税や資産課税導入は3年後なので、金を溜め込んでる奴は、ここぞとばかりに衛生都市に投資するだろう、持ってても国に取られるし


人は、恐怖と利益で操れる


頼むから、もう1年は平和でいて欲しい


のはずだったけど…


コンコン


カイン「カインです」


わし「入れ」


カイン「マルス様、聖カトレイア国の使者が来てます」


わし「えー帰ってもらえないの?、僕ちん病気とかでさ」


カイン「国の使者で大物です、粗末に扱うと逆に危険かと」


わし「そんな大物なの?」


カイン「デモクリト枢機卿で右大臣です」


わし「うわーめんどくせー、はいはい、なるべく見窄らしい格好で頼むよ」



謁見の間



デモクリト枢機卿「おお、王太子殿、大きくなりましたな、国王の様子は如何かな」


わし「日に日に弱っていって、国王がいなければ、僕ちゃん生きてけないよぅ」


デモクリト枢機卿「街は賑わってますね、いや〜城下町の人はマルス様のご権勢は天にも昇と絶賛してました」


わし「政治の事は良く分かんないから、家臣に丸投げでちゅ」


デモクリト枢機卿「でも良からぬ噂も聞きますぞ、もう国庫が破綻寸前とか、苦し紛れに新しい税制を導入とか、良からぬ奸臣に惑わされておいででは?そこで良き隣国としてデモクリト老婆心ながら、聖カトレイア国名義でお金を貸そうと思いまして、如何かな?」


わし「わかんなーい、でも借金はダメだって言われてるし、また1年後に返事しまちゅ」


デモクリト枢機卿「そうですか、では貢ぎ物を用意してるので、どうぞご納め下さい」


わし「うん…ありがとね〜ゆっくりしていってね、前向きに借金考えるぅ」


デモクリト枢機卿「………ははぁ!」(ちぃ!!)



あーー鎖国してぇ…


次回に…続く

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