第14話 わし 軍師を探す2

ホウトク「ここは…マルクス王国…かい」


村人「ああ…最北端の国境沿いだべ、大丈夫だべか?随分とやつれてっぞ!」


ホウトク「いや…おかまいなく、そうですか、ありがとう」


越境奴隷だべか??国境警備兵に通報した方が良いかな?だども立派な刀を腰に挿してるし…まぁええか…


ホウトク……ふら…ふら…バターーーン


村人「おい!!おやっさん!!しっかりしろ!!おい」






最北端の村


目が覚める


ホウトク「またこのパターンか…」


村人「急に倒れっからさ、困っただよ」


ホウトク「迷惑かける、この辺りで、俺と似たような格好した若者も流れ着いて無かったか?」


村人「いや〜見てねぇべ、やっぱり越境奴隷か?」


ホウトク「いや……俺は…ぐるるる〜」


村人「まぁ食えだ…腹減ってんべ」


ホウトク「かたじけなし…」


俺は、しばらくこの村に世話になった、居心地も良く、このままここで暮らそうと思ったある日…


村人「ホウトクさ、この試験受けてみ?村人全員、全然わがんね、ホウトクさ賢いから、行けるべ、点数高がったら、王都の学校にタダで行けるべ」


ホウトク「試験ですか?どれ…」


おいおいおいおい!!


マジで難しい兵法じゃ無いか…


俺がレガシィ大帝国で最近まで研究してた内容まである


コレを考えて作った奴って…


ちょwwwマテwww


最新戦術まで記述式か…


A〜Eの部隊編成に対して有効な攻略方法だと…


そんなの行く通りもあるじゃ無いか


ブツブツブツブツ…




数日後…




ふふふふ…解いてやったぜ、驚愕するが良い!!


最適解って奴だぜ…


バタッ…!!


村人「ホウトクさ!!、また倒れたべ」



1ヶ月後…



わし私室



わし「いた!!!!」


カレン「居ましたか?私より天才が」


わし「カレン良かったな、荷が勝ちすぎない奴を見つけたぞ!!」


カレン「それはそれで、残念ですね、マルス様の側女の地位が」


アリア「ガルルルルル!!!」


わし「カレン、お前わざとだろ、それ…」


カレン「うふふふふふ…アリアは可愛い」


アリア「グルルルルルル!!!」




やっぱり野生の諸葛亮孔明は実在する、実際の諸葛亮は軍師と言うより、内政や政治力に定評があるんだがな


わし「アベル、迎えに行くのだ、失礼のない様にな」


アベル「はは!!」



最北端の村


村人「おおおおい!!!ホウトクさ、王都から使者がきたべ」


ホウトク「そうでしょう、そうでしょう」(笑)


アベル「ホウトク様…主人マルス様が使いアベルにございます、一緒に王都まで来てくれませんか?」


ホウトク「行ってやっても良いぜ?」


アベル「ありがとうございます、それでは早速、この馬車に」


ほう…何処の馬の骨かも分からない俺に馬車まで用意するか…マルスってのは中々の器量あるな


ホウトク「マルス王子ってのは、どんな人だ」


アベル「難しい質問ですね…全知全能な気もしますが、何処か危うくもあります」


ホウトク「へぇ〜〜あの試験作ったのは誰だ?そいつに1番興味あるぜ」


アベル「マルス様です」


ガタッ!!


ホウトク「ま…マジか!!!」


アベル「マジでございます」



わし私室


わし「お主がホウトクか、よく来てくれた」


ホウトク「はは!!」


おいおいおい、噂に聞いてたが、ガチでまだ子供じゃねーか!!


わし「世の中は広いな、わしレベルの見識を持ってるとは稀有な存在と言うかホウトクは天才だな」


ホウトク「お褒めに預かり光栄でございます」


わし「例の試験は96点だったな」


ホウトク「そ…そんなバカな!!…あ…失礼!!」


わし「ほれここじゃここ、長弓とクロスボウを間違ってる、この条件だと長弓だろう、クロスボウだと致命傷になる、致命傷を与えるより、大怪我で戦線離脱させた方が、負傷者を運ぶのに敵側の人手がいるし、捕縛して身代金の要求も出来る」


ホウトク「確かに…でも…この場合だと…」


ふむ…やはり相当キレるな…


ちなみに最高得点のカレンですら64点だった


難し過ぎたか…



次回に続く…

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