第5話 わし 独裁者になるしかない

民主主義はちゃんと機能すれば素晴らしいが基本的に機能しない、すーぐ営利団体のマスコミに操られるし、いつの時代も国民てアホにされてる


理由は教えないから、国民が政治や経済に無知じゃ無いと操る側からすると困るってのが真実だ


愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ


ビスマルク


我々が歴史から学ぶことは、人間は決して歴史から学ばないということだ


ヘーゲル


どちらもドイツ人でどちらも同時期に存在していた偉人だが


殆どの人間が賢者になれないのは為政者にとって都合の悪い事は教えないのが鉄則


学校とか労働者を輩出する機関なのに労働法を学ばせないとかな


民主主義だと世代別の得票率が大事で、高い得票率の年代が、その時の政権の恩恵をモロに受ける、日本もそのまんま、得票率の高いお年寄り優遇政策ばかりだ


これが悪いとは思わない、ちゃんと民主主義が機能してる証拠だからだ、政治家は票が欲しいからな


若者がよく嘆いてる給料を上げたいなら選挙に行けば、若者の得票率が上がるので、派遣法改正や各種助成金とか色々と政治家は若者に忖度する


まぁ…わしはバリバリの経団連に入ってた経営者側なので、消費税は上がっても(金持ちには関係無い)、法人税下がるし(企業経営には最高)、若者を苦しめてる派遣法は…便利(笑)


若者は選挙に行かず、そのままの方が企業に取っては都合が良い、そして民主主義は戦乱の時代は意思決定が遅いのも弱点


その点、独裁国家の場合は独裁者が超有能なら政策も軍事も意思決定も最速だ選挙も無いから、死ぬまで国家計画を立てれる、わしの置かれてる状況では最高である


ここ最近は大臣達と意見交換したが、全然てんでダメ、政治も経済も全く分かってない、まぁこの時代ならこれが常識何じゃろう


そして大国3国での緩衝地帯なのだろうな、強い保身を大臣達に感じなかった、つまり大臣達は大国に内通してると見た方が自然だ


くだらない話しばかりで、ほぼ白目向いて天井見てました


有能な官吏が必要と思い、とりあえず、城下町で声かけた中で優秀なコイツを育てる事にした、右腕にまで育つかは、コイツの器次第だがな


官吏の名前はカシム


計算が得意なのと、頭の回転も早い、計算レベルは中学生レベルだが、こんなもんで充分だし、この時代だと超有能、書物を読み漁ったが、微分積分とかまだ解けて無かったし、秀才は教育によって、いくらでも量産出来る、わしもその例に漏れず天才では無い


ちなみに、300年前は微分積分を解けた人間は世界でニュートンと有名な数学者の2人くらい、現代では10代で解いてる、ちゃんと先人が解明した数学の歴史を教えれば人間は、物凄く優秀になれる証拠である


カシムに今後の事を話すと


カシム「王太子様!!カシム感激であります!!神の子ですか、天地創造まで出来てしまいそうで…」


あぁ…陶酔しきってる、これじゃダメだが、まぁ小間使いとしては、とりあえず使えるだろう


わし「カシムよ、我が国の1番の欠点は何処だと思う?」


カシム「恐れながら、やはり国庫の収入かと…金や銀の採掘量は少なく、輸入が多く他国に金や銀が流出して慢性的な赤字です…5年もすれば国庫も尽きるかと」


わし「それな、しかし簡単に解決は出来る」


カシム「ゴクリ…」


わし「とりあえず、金貨や銀貨はそのままで紙幣を作る」


カシム「紙幣??」


まぁ少し時間は掛かるが…ゴニョゴニョ


カシム「え?…紙ですよ?革新的な金貨や銀貨でも無く…紙ですか…うーん上手く行きますかね??」


わし「ある程度紙幣が出回ったら、納税はマルクス紙幣のみにしろ、これで全国民がマルクス紙幣を欲しがる理由が出来る」

(国定信用貨幣論)


カシム「はぁ…」


ま…当然の反応だ


現代人ですら来年から決済は仮想通貨ねとか言えば


何それ怖い!ってなるもんね


カシムには、交易の管理と塩の効率的な生産方法と綿作事業と織機に織機自動化開発に瓶詰めの開発生産を一任


カシム1人には余りに多いので、部下を作り、分業化を進めるよう指示


わしはわしで内燃機関も外燃機関も開発せねば


後は有事の際の秘密兵器も…ニヤリ


国庫が尽きる前にガンガン設備投資や開発投資をしなければ


あぁチート能力欲しい


次回に続く…

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