2、『ユイ』
守屋は、鳩が豆鉄砲を食らったような顔で少女を見ている。
困ったな…。何か言い訳しないと…と考えていると、守屋が姿勢を正し、挙手の敬礼をしながら「はっ、自分は、オジカ事務用品、関東営業所所属『
…こいつ、やるな。
少女は「あたしは
「はっ! お
少女も「ふむ。貴官も休暇返上、ご苦労」と、答礼した。
この
…この二人、初対面なのに随分話が合っている。 …が、『あります』だの『貴官』だの、固っ苦しい言葉の応酬に、俺は頭痛がして来た。 腹も減って来たし、盛り上がっている二人をよそに、公園の手すりに腰掛け、洋食弁当を食べ始めた。
早々に食べ終わってしまい、俺がまた
「
「それで、実は来週の土曜日なんですが、俺のチームのサバゲ大会があるんです。ユイさんに、是非参加して頂きたいんですが、良いですか?」 …なるほど、サバゲをやってるからユイとも話が合うんだな。などと考えていると、二人のキラキラした視線が突き刺さった。
「良いよ」こんな目で見られてたら許可しない訳にはいかない。
守屋はノリノリで、ユイに敬礼し「閣下! では、当日お迎えに上がります」ユイも上機嫌で「うむ、期待する」と、答礼した。
守屋は俺に「ジュース、ご馳走様でした。じゃ、また明日〜」と言って頭を下げ、別れた。
ユイは守屋をいつまでも見送り、守屋も
男女の出会いって、こんなにスムーズなんだな〜…と感心させられた。
『運命の出会い』…良く耳にするけど、そんなの、夢の世界か、遠い出来事だと思っていた。しかし、今この二人を
…俺と
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