2、『コイビト』
「ぎゃあああああ!」
思わず叫んだ俺に向かって、『軍医』と呼ばれた龍は、容赦無く火炎を浴びせた。
『焼き殺される!!』
…と思ったが、全く熱さを感じない。
火炎のようなビームが消えると、軍医は少女に向って
「脳に一時的な混乱があったようですが、現在は心身共に異常を認めません」と言い、少女に一礼して、姿を消した。
『火炎』に見えたものは一種の『スキャン』だったようだ。
俺が
そこには、十数匹の、
壁にはパネルやモニターが埋め込まれ、なんとも賑やかだ。
更に、少女の後ろにある巨大なスクリーンには、なんと俺の顔と、俺が憧れる『
少女が、一番近くの席にいた、これまた、
「はっ」
参謀長は、少女に一礼した
「
…『下げた』とは言え、巨体なので、頭が俺より上なのは、言うまでも無い。
他の奴らもそれに続く。少女も、一緒に頭を下げたのが、ちょっと可愛かった。
「い、いえいえ、どういたしまして」頭を掻きながら、俺も会釈した。
「…さて、本題だが」と言いながら、参謀長は巨大スクリーンの前に移動し「
…『キデン』とは俺の事で『コノヒト』が
「
…『ネッツ』って…と吹き出しそうになるのを
参謀長がこちらを向き、近づいて来た。
…こ、
そして、俺の顔を覗き込み、こう言った。「この作戦は 遂 行 不 可 能 である!」
……
……え、ええぇ~!?
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