1ー2、『1ー1』の真実
作者注:今回のストーリーは、前回『1ー1』の視点を変えたもので、内容は同じです。
『ゴオオォ~ン、ゴオオォ~ン』
鐘のような音が鳴り響いた。 何かの合図のようだ。
大音響と共に、
その効果で、部屋全体が共鳴し、俺が
…ある程度、振動が収まった頃…
「軍議を、中断する」
と言う低い声が響き渡った。
…
「おい」
今度は、部屋中を見渡せる、高い場所から声がした。
そこには、荘厳な装飾が
少女は、
その仰々しさとは不
「お! い!」
ヒキガエルは、「へぇ~い、へい」…と、何とも間延びした声で返事をすると、眠っている俺に顔を近づけ、指を立てた。
『指』と言っても、その指はダンプカー程もある!
それを無遠慮に俺の背中に当てて、「お~い、起きろや」と言って揺さぶったもんだから
俺は何かに押し潰される夢を見る羽目になった。
おまけに、顔を近づけたそいつの口からは、絶えず溶鉱炉のような、灼熱の息が排出され、その上、物凄く
…ヒキガエルは振り返り、少女に向かって、
「だ~めだ、起きねぇや」
と報告した。
少女は厳しい顔をヒキガエルに向け、舌打ちしながら、
「
と言った。
…こいつ、この前少女が言っていた、いつも「腹減った~」って言ってる、役立たずの兵士かあ!
少女はさっきも使っていた小さな装置に、何か告げた。
同時に、俺の前にメラメラと燃えているような輝きを放つ、『焔の龍』のような兵士が出現した。
少女が「軍医、
「はっ!」
軍医が答礼し、振り返って俺を覗き込んだ。
その瞬間…
俺は、目を覚ました。
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