第四章 動き出す物語
第17話4-1:スマホ
意外と宮本君がすんなり答えてくれたので内心ほっとしていた。
「おはよう、真菜! そ、それでどうだった?」
「近い、近い!」
珍しく咲は真っ先に私の所へ挨拶もそこそこ詰め寄って来た。
「はいはい、おはよ。喜べ、午後にアポイントをゲットしたぜよ!」
「おおぉっ! 真菜様ありがとうございますぅ~」
私を拝む咲を見ながらニコニコしてくると七海と優子がやって来た。
「はよー、真菜、咲」
「おはよう」
二人を見て私も挨拶を返す。
すると七海が咲の異変に気付く。
「ん~、咲なんか好い事あったの?」
「へへへっ、内緒~♪」
「何それ気になる!」
そんな事言いながらじゃれていると先生がやって来てショートホームルームが始まる。
慌てて席に着く私たち。
こりゃぁ咲のやつお昼休みに色々と聞かれるなぁ~。
そんな事を思いながら私は宮本君をちらりと盗み見る。
この幸せ者め!
私は心の中でそう言うのだった。
* * * * *
「あれ? 近況ノートが更新されている?」
放課後に待ち合わせの時間なので片づけをするついでにスマホの画面を見ると登録した作者さんの近況ノート更新通知が来ていた。
もうすぐ宮本君と約束の時間だ。
私はそれを見る事無く待ち合わせの場所に向かうのだった。
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